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空き巣、災害から生命財産を守り、紫外線カットや遮熱につながるガラスフィルムを提案

防犯、災害、遮熱、紫外線対策の窓用ガラスフィルム施工のプロ

有松幸雄

有松幸雄 ありまつゆきお

#chapter1

長年の経験からガラスの特性に合うフィルムを選び、プロの技術で丁寧に施工

 住まいや店舗、オフィスのガラスに施すフィルムには、さまざまな役割があります。窃盗犯が建物内に押し入る際に開口部を破りにくくしたり、地震や台風といった自然災害時に破片の飛散を抑制したり、防犯、防災の面で注目を集めています。また、大切なインテリアを紫外線から守るほか、遮熱による省エネ効果も期待されています。

 「製品は、ガラスの特性に応じて選ぶことが重要です。相性が悪いと、かえって強度が弱まり、割れやすくなる場合があるからです。当方は、専門業者として20年以上の経験知がある上、関連業者やメーカーとの太いパイプも持っています。豊富な商品知識を備えているので、お客さまに適したご提案をいたします」

 そう語るのは、各種ガラスフィルムの施工を手掛ける、岡山県岡山市北区門前の「ジョイクリーン」代表の有松幸雄さんです。
 現場では、水や専用施工液を使うことから、床やカーテンがぬれないよう念入りに養生。表面を丁寧に洗浄して汚れを落とした後にフィルムを貼り、窓のサイズに合わせてカットし、仕上げます。
 「簡単なようですが、相当の技術を要します。実際、動画投稿サイトを見ながら挑戦したもののうまくできず、『やり直してほしい』とご連絡をくださる方もいらっしゃいますよ。お客さまの生活エリアで作業するので、衛生面には細心の注意を払っていますね」

 国家資格であるガラス用フィルム施工の一級技能士など、専門資格も複数保有。長年にわたる実績から、「県内はもとより、県外へ出向くことも珍しくありません」と語ります。

#chapter2

ガラスの強度を高め、空き巣が侵入をあきらめるフィルムで防犯の一助に

 2023年に入り、全国で相次いだ広域強盗事件がマスコミで報道されて以降、目に見えて増えているのが、侵入防止対策としての問い合わせだとか。

 「空き巣などはガラス破りに5分以上掛かると、周囲の目を気にして侵入をあきらめる傾向があります。犯行を長引かせるため、約0.4ミリの厚めのフィルムを貼って強度を高めています」と有松さん。

 「まさか自分は被害に遭わないだろう」という気の緩みが一番の敵だと、注意を促します。現実に、事務所や店舗へ盗みに入られ、壊されたガラスを交換する際に施工を求めるケースも珍しくないと指摘します。
 「近隣の家で泥棒があり、怖いので対応してほしいという高齢者の方もいらっしゃいます。作業後の安堵した表情を見ると、やりがいを感じますね」

 防犯目的とともに最近多いのは、タワーマンションからのニーズです。
 「いざ入居したものの、窓が大きく部屋が暑いという声をよく耳にします。日射熱を遮るタイプを採用することで熱の影響を受けにくくなり、冷暖房のききがよくなって光熱費を節約できます。素材は0.05~0.07ミリと薄く、透明なものもご用意できますので、タワマン特有の眺望を楽しめますよ」

 他にUVカットとして、住まいのリフォームを機に取り入れる人もいるとか。「せっかく新しくしたフローリングやカーテンを、いつまでも美しい状態に保ちたいですからね」
 意外なところでは、ネイルサロンからの発注も。紫外線が入ると、施術中にジェルが固まってしまうからだそうです。

#chapter3

同業者の技術の底上げにも尽力。「ガラスフィルムのプロの存在を広く知ってもらいたい」

 有松さんは会社勤めを経て、2003年にジョイクリーンを創業。当初はハウスクリーニングやリフォームが中心でしたが、当時から、室温上昇を抑えるなど、ガラス用フィルムの可能性を感じていたそうです。
 「私が勤務していたのは文具メーカーの子会社で、オフィス向けのフィルムを扱っていました。これは住宅にも使えるのではないかとひらめきました」

 開業した頃は個人からの依頼は少なく、ガラス店やサッシ店から入ってくる案件がほとんどだったと振り返ります。しかし、口コミによって評判が徐々に広がり、2、3年後にはフィルムが事業のメインになりました。
 「現場で会う他の業者の方から『仕事ってたくさんあるんですか?』と聞かれますが、おかげさまで休みがないくらい注文をいただいています。掘り起こせば、需要はいくらでもありますからね」

 現在は、「日本ガラスフィルム工事業協会中四国支部」の副支部長として、同業者の教育・訓練にも力を注ぎます。定期的に講習会を開き、各商材がきちんと性能を発揮できる貼り方を研究。自ら講師を務め、若い職人や施工業者に指導を行うこともあります。
 「私どもは、お互いの技術を信頼し合っています。会員が、大規模な現場を受け持ったときは、手伝いに行くこともありますよ」

 有松さんの目標は、ともすればニッチとされる業界の認知度を上げること。「積極的に皆さまの前に出て、ガラスフィルムのプロがいることを広く知ってもらいたい」と力を込めます。

(取材年月:2023年2月)

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有松幸雄

防犯、災害、遮熱、紫外線対策の窓用ガラスフィルム施工のプロ

有松幸雄プロ

窓用ガラスフィルム施工

ジョイクリーン

空き巣のガラス割りや災害時のガラス飛散を防ぎ、紫外線カットや遮熱の効果があるフィルム施工。長年の経験により、ガラスの特性に合ったフィルムを選び、丁寧な作業でプロならではの仕上げを実現します。

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