【避難所の闇】衝撃の備蓄品没収とクレクレ被害に遭う防災グッズ5選

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:防災


みなさんこんにちはHIRO防災です!
突然ですが、今大規模災害が発生して自宅での生活が困難になったら、どうしますか?
その場合、多くの人が避難所での生活を余儀なくされます。
しかし、実際避難所には、食料や物資の不足、プライバシーの欠如といった問題の他にも、
個人の備蓄品の強制没収や、
心優しい人々を悩ませる「クレクレ問題」という深刻な課題が存在します。
今回は、このような避難所問題の実態と、自分自身や大切な家族を守るための対策について詳しく解説します。

自己紹介


私は大分県別府市の消防本部で約10年間勤務していました。
消防隊、はしご隊、救助隊などを経験し、
平成28年熊本地震での災害活動や、大分県中津市の山崩れ、広島県の豪雨災害での捜索活動など、
多くの大規模災害現場での経験があります。
この経験をもとに、皆様に分かりやすく防災について発信していきたいと思っています。

衝撃の実態!備蓄品が「強制回収」される避難所も?


まず知っておくべきは、避難所での「個人の備蓄品強制回収」の可能性です。
一部の避難所では、入所時に個人が持参した備蓄品が全て回収され、
そこにいる避難者全員に分配されるという衝撃的な実態があるとのことです。
※避難所の運営は地域の町内会などが行うので独自のルールになります。
備蓄品強制回収は以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があるので注意。

個別のニーズへの対応不可

糖尿病や持病がある方の食事、アレルギー対応食、宗教上の理由で食べられないもの、乳幼児向けのミルクなど、
個々の事情に合わせて準備した備蓄品が、回収・分配されることで使えなくなる。

備蓄量の減少

全員に均等に分配されることで、元々準備していた量よりも手元に残る量が大幅に減ってしまうことが考えらる。
真面目に備蓄した人がバカを見る。

品質の低下

個人が厳選して用意した高品質な備蓄品が、他の低品質な物資と混ざり、全体として質が低下する恐れがある。
「行政からの物資でどうにかなる、もしくは、いざとなったら人からもらえばいい」 そんな人も数多くいます。
この問題の背景は、個人の防災意識の差があることです。
その意識の差は、さらに深刻な問題を生み出しています…

避難所でよくある「クレクレ」の実態


備蓄品の強制回収とは別に、避難所では「分けてほしい」「使わせてほしい」と直接頼まれる「クレクレ問題」も頻発します。
これは過去の災害事例でも報告されていて、以下のような状況で発生しやすいです。

調理中の匂い

ガスコンロなどで調理していると、その匂いに誘われて「少しだけくれませんか?」と声をかけられることがあります。
善意で一度分けてしまうと、「私も、私も」と際限なく要求されるケースがあり、結果的に自分自身の備蓄が不足してしまう事態に。

子どものおやつ

子どもが楽しみにしていた甘いものやお菓子を食べていると、「私も欲しい」とせがまれ、
断りきれずに渡してしまうことで、自分の子どもの楽しみが奪われる。

スマートフォンの充電・貸与

「親族に電話したいから、少しだけ電話を貸してくれませんか?」と頼まれ、
貸した結果、充電がほとんどなくなった状態で返ってくる、といったトラブルも起こり得ます。

以上の問題は、個人が「助けてあげたい」という善意から断りきれず、
結果として心優しい人が困ってしまうという状況を生み出してしまいます。

「クレクレ」されやすい備蓄品トップ5


では、具体的にどのような備蓄品が「クレクレ」の対象になりやすいのでしょうか。過去の災害現場での経験と私自身の考察から
「断りにくい」「奪われやすい」と考える物資トップ5を紹介します。

第5位:使い捨てマスク

感染症が流行しやすい避難所では、マスクの需要が非常に高まります。
特に、インフルエンザやコロナ禍のような状況では必須アイテムとなり、治療が受けにくい環境下では感染予防が命綱にもなるため、
「1枚分けてくれないか」と頼まれる頻度が高いです。
※備蓄の目安は、1人1日1~2枚程度。

第4位:甘いもの(お菓子・栄養羹など)

長期的な避難所生活では、ストレス緩和や楽しみのために甘いものが非常に重宝されます。
しかし、子どもたちは正直に「私も欲しい」「僕も欲しい」と要求し、周囲からの「少しぐらい分けてやれよ」という共有圧も高まりやすいです。
栄養羹(カンパンなど)はコスパも高く、防災コーナーで手軽に購入できますよ!

第3位:生理用品

災害が起きても生理はコントロールできるものではなく、女性にとっては必須のアイテムです。
過去にも「少しだけ1枚分けて」という声が多数あったらしく、非常に断りづらい物資です。
普段から使うものなので、災害時を想定して少し多めに備蓄しておくことを推奨します。

第2位:粉ミルク・紙おむつ

赤ちゃんが口にできるものは限られており、粉ミルクは生命維持に直結する重要な物資です。
粉ミルクは賞味期限が比較的短いものも多いため、定期的な入れ替えが必要。
「うちの子が泣き止まなくて…」といった懇願は非常に断りづらく、際限がない状況になりがちです。
おむつも、赤ちゃんの肌触りや吸収力に関する好み、成長スピードの問題があるため、普段使い慣れたものを最低3日分、
可能であれば1~2週間分備蓄することを推奨します。赤ちゃんはすぐに大きくなるので、大きくなった分は誰かに譲るなどの工夫も考えましょうね!

第1位:カセットボンベとコンロ

これは「食」に直接関わるため、最も「クレクレ」されやすい物資です。
「少しだけ火を貸して」「使わせてほしい」と頼まれ、ガスボンベが空の状態で返却されるといったトラブルも。
カセットボンベはコンロだけでなく、発電機や暖房器具など様々なものに利用できるので、
非常に万能で便利な反面、それゆえに狙われやすい傾向があります。

※水については、行政が備蓄していることが多く、意外と供給が間に合うケースもあるため、
今回のランキングからは外されていますが、備えておいて損はない物資であることは間違いないです。

「クレクレ問題」から身を守るための対策


このような困難な状況に備え、自分と家族を守るためには、大きく分けて2つの対策があります。

1. そもそも避難所に行かないための「自助」の努力

最も効果的なのは、避難所に行かなくても済むように準備しておくことです。

自宅を避難所にする

ハザードマップで自宅の安全性を確認し、耐震性能や老朽化のチェックを行い、
災害時にも住み続けられる場所であるかを選定しておくことが重要です。

車を避難所にする

出張中や外出先で災害に遭う可能性も考慮し、車の中に避難所として使えるような備蓄をしておくことも有効です。

2. 避難所で生活する際の対処法

どれだけ対策しても、誰もが避難所で生活する可能性はゼロではありません。その時にどう対処すべきか、以下の点を意識しましょう。

備蓄品を見せびらかさない

食事をする際も、一度に大量の備蓄品を目の前に出すのは避け、小分けにして食べるなどの工夫をしましょう。
他人に「あの人はたくさん持っている」と思われないようにすることが重要です。

「断れない」性格の人は特に注意

人の助けになりたいという思いやりは大切ですが、それが自分自身の犠牲にならないよう、自己防衛とのバランスが重要です。
断るのが苦手な人は、極力そのような状況に身を置かないように事前の努力をしましょう。

狙われやすい物資を把握する

上記で紹介した「クレクレ」されやすい物資を意識し、それらの取り扱いには特に注意を払うようにしましょうね!

最後に

避難所における物資の問題は、私たち全員が直面しうる非常に深刻な課題です。
「クレクレ問題」は、人間の心理や社会的な状況が絡み合う複雑な問題ですが、その実態と対策を知っておくことで、
いざという時の精神的負担を軽減し、自分や家族の身を守れます。
備えあれば憂いなし。今回の記事が、皆さんの防災意識を高め、より賢い備蓄と行動に繋がることを願っています。
これからも消防士としての経験をベースに、分かりやすい防災情報を発信していきます。
YouTubeでわかりやすく動画としても発信しているので、ぜひチャンネル登録お願いします!


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