地方の消防署で10年勤務。消防人生で苦労したこと〜『退職』編①

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:公務員試験


こんにちは!
株式会社ヤヲキ代表、東消塾講師のHIROです!
私は専門学校卒業後、大分県別府市の消防署で10年間働いていました。
前回に引き続き、今回は、
消防人生で苦労したこと〜『退職』編になります。
前回の記事はこちら
この話もいよいよ終わりに近づいてきました。あともう1話はあるかな?
それでは本題に入ります!

前回のあらすじ

前回は消防学校卒業後に現場に配属されて
初めての災害現場を経験したり
何やっても24時間怒られ続ける下積み時代の話
初めて上司としての責任を感じたりなど

私の中では波乱万丈な数年間を過ごしました。
特に消防という職場は、人の生死に関わる仕事なので
良くも悪くも一般人じゃ経験できないようなことばかりでした。
あっという間に5年が経過して、ある出来事がきっかけで
退職への道を歩み始めました。

気づいたら何も取り柄がなかった


消防署に入って6年目。
管轄市町村での火災、救急、救助。
緊急消防援助隊としての災害派遣。
また機関員(消防車の運転やポンプ操作など)の経験
救助指導会(救助大会)の出場など
気づいたらいろんな経験をしていました。
ですが、、
休みの日は飲み歩くのが好きで、それ以外なにもしていない自分。
ある日の勤務中に職場のメンバーが休憩中に釣りや趣味の話をしているのを
なんとなく聞いてました。
内容は釣り、ゴルフ、キャンプ、山登りなどの話。
私は飲み歩くこと以外なにも趣味がなかったので
いつも話は、ただ『そうなんですねー、すごいですねー』と聞いているだけ。
今まではそんな自分に対してなにも思わなかったんですが、
その時はなぜか
『自分ってこのまま生きてたら何もできない人間になる』
そう思ったのを覚えています。
将来親になった時に、飲み歩くだけが趣味の親父なんて嫌だなあと、、、
なにか一つでも将来の自分の+になるモノを作りたいと強く思いました。
仕事以外で。
そんな中で、やってみたいなと思ったのが登山とキャンプでした。

山登りに没頭する


とりあえず興味をもったので、当時仲の良かった海上保安庁の友人(今でも仲が良い)を誘って、
Tシャツ、ランパン、運動靴で地元大分の久住連山に登りました。
ど素人丸出し、、、、
消防士なのでもちろん体力はあったので、すごい勢いで登り終えたんですが、
山頂から見た景色に、感動、、、
その場で手に持ってたスマホで景色を撮影しまくりました。
後日、友人や職場の同僚にもこの感動を味わってもらいたいと思い
自分が撮影した、スマホの写真や映像を見せたんですが、
ある人から『きつい思いして、その景色?』と言われました。
たしかに見返すと、どの写真も、自分が生で見たモノとは
かけ離れているし、感動もしませんでした。
それもそっかー。スマホのカメラじゃ伝わるはずないよな、と思いながら過ごしていると、
Instagramで、ある登山家の写真が目に入ってきました。
『全然違う』
写真たった1枚ですが、かなり感動しました。
生で見る景色と同等。もしかしたらそれ以上なんじゃないかって
思うほどのクオリティの写真が、、
この時に思ったのが
『まったく同じモノでも、伝え方で天と地の差がある』
そこから私は、もっと魅力を伝えたいと思い、写真や映像を撮るようになりました。
8割は自己満足ですけどね。笑
気づけば、トレイルランまではじめて、いつもゴープロを持って
休日は狂ったかのように、山を走る日々。
きついことでも没頭すると楽しいんです。

人生一回。いろんなことにチャレンジしたい。


自分が山登りを始めようと思った日から気づけば
1年半ほど経過していました。
昔は飲み歩くことしかありませんでしたが
環境も真逆になり、関わる人も変わり、まるで別人かのよう。
今思うとですが、山登りで自然に触れることで自分の価値観は変わった気がしています。
自然の中できつい思いをしたりすると、
人間の考え方とかってガラっと変わることが科学的に証明されてるんですよ。
すごいですよね!
そうやって過ごしているうちに、自分も27歳になっていました。
もう30歳近いなあと。
自分の人生を考えた時にいろんなことに本気でチャレンジしたいと強く思うようになっていました。
もちろん消防の仕事には満足していましたが、公務員は副業ができない。
色々気になって調べたり、聞いたりしてると今後副業解禁の時代はくることは間違いないと思ってました。
その当時、奈良県の生駒市や京都市などの市町村はすでに条件付きで副業OKでしたしね。
別府市消防本部も副業解禁できないかなと思って、
SNSでアンケートとったりして、上司に直で相談にもいきましたが、
やっぱり厳しい。まあ無謀ですよね。
でも、指咥えて、このまま過ごしていつ副業解禁になるかもわからないと思うと、
自分は歳を重ねて後悔が残るんじゃないかと思い始めました。
この時、実は同時に退職することも考えて動いてました。
(※いま消防署に入ってたら10年後には副業解禁されてる可能性高いんで、そのまま在職してたかもですね。
給与安定してて、消防って仕事はかなりやりがいがあるし、自分独自の仕事も持ってるなんて、良いですよね!)

退職を本気で考えたのは7年目くらい。
当時何したかっていうと、
退職するなら同じ職種から辞めた人を見つけて話を聞くことが大事だと思い、
SNSで片っ端から、元消防士で、できれば自分のビジョンを持っている人を探しました。

そうやって探してると、同じ九州の消防を退職して、別の仕事をしてる方を見つけ、
気づいたら、私はその方に長文のダイレクトメッセージを送ってました。笑
そして、奇跡的にメッセージにお返事いただいて、
『直接話を聞きたいです』と、その方がいた福岡市まで足を運ぶことに。
その方は映像制作の仕事をしていて、
実際に会った時にすごくパワーをもらったのを覚えています。
イキイキしてるというか、前向きというか。とにかく+なオーラですよね。
そこで、自分が将来どうしたいのかなど、色々話をしていると、
軽い感じで『映像制作したら?』って言われたんです。笑
自分も、エッと思いましたが、山登りで、かなりゴープロでの映像を撮影してたので
その場の軽い感じで、いいですねー、やりたいです。
なんて答えたのが私の今の職業へ本格的に足を突っ込んだ第一歩です。笑
今考えると、なんて恐ろしい職業選びしてるんだって思いますね笑

長くなったんでこの辺で終わります!
次回が多分最終話になります!
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第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
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矢方滉将(映像クリエイター)

株式会社ヤヲキ

『会社の認知度が上がらない』そのような悩みを持つ方方々が、有効に活用してもらえる映像を提供し、業態に応じた発信方法まで徹底してサポートしています。

矢方滉将プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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