地方の消防署で10年勤務。消防人生で苦労したこと〜『現場』編

矢方滉将

矢方滉将

テーマ:公務員試験


こんにちは!
株式会社ヤヲキ代表、東消塾講師のHIROです!
私は専門学校卒業後、
大分県別府市の消防署で10年間働いていました。
前回に引き続き、今回は、
消防人生で苦労したこと〜『現場』編
になります。
前回の記事はこちら
このシリーズは退職編まで続ける予定なので
ぜひInstagramフォローしてチェックしてくださいね!
それでは本題に入ります!

前回のあらすじ

前回は消防学校で
学んだことについて書きました。
『理不尽』
『チームワーク』
『忍耐力』

それまでの人生で
なんとなく経験してきたことでしたが
改めて教えられた半年でしたね!
ちなみに『理不尽』に関しては
学生時代にかなり部活で味わっていたので
そこだけは全然でした!

なにやっても怒られる


消防学校を卒業後に
すぐに所属の別府市消防本部に
配属されたのですが
かなり恐怖を感じていました。
なぜならば
消防学校在籍中に現地研修といって
1度所属の消防署で勤務体験させてもらえるのですが
私のいた別府市消防本部は
超スパルタで心身ともにコテンパンにされたからです。笑
別府市消防本部はこの現地研修、
毎年やたらと気合が入ってて
地獄のような1日を過ごします。
ちなみに同期の中には
キャッチボールしたとか特に何もしてないとか
そんな感じの本部もあったので
結局、普段の業務も場所(本部)によって
かなり差があるのを感じました。
最初は『なんでこんな違うんだよ!』と持ってましたが
今思うとスパルタな消防本部にいて良かったと思いますね!本当に。

少し脱線しましたが
所属に戻ってもイメージ通りでした。笑
消防隊に配属されたのですが
先輩の口調は冷たく雑用関係は全て下の仕事。
訓練をしても一番できなくて
『お前消防学校でなにしてきたの?』
なんて言われる。
体力もないのですぐにバテ上がって、怒鳴られて
『お前手抜いて過ごしてたんだろ』
と嫌味も言われる。
事務作業でもパソコンの扱い方も
まともにわからず怒られる。
119番の対応もうまくできずに怒られる。
先輩の機嫌が悪い時(多分家庭の事情)も謎に怒られる。
※まともな上司もたくさんいますよ。
マネージメント能力は
上司によって結構差があります。

まあ、とにかく24時間怒られて終わってました。
どんな人と勤務するかですけど、
1年目の登竜門ですね!
いつもノートに訓練のメモをとって
同じミスをしないように心がけてましたが
現場って多種多様なので
なかなかうまくできません。
色んな意味で、現代社会の厳しさを知りましたね!
昭和って感じでしたけど笑
でも人間ってすごいもので
ずっと耐えて頑張っていれば慣れてきます!
半年も過ぎると
自分のできることも増えてきて褒められることも。
なにより上司との人間関係も
少し構築されて仕事の楽しさが
ちょっとは感じられるようになりました。

初めての火災


勤務してると災害にもたくさん出動します!
救急、火災、その他諸々、、
ちなみに、わたしがはじめていった火災出動は林野火災。
規模がかなり大きく非番(仕事明け)に非常召集されて出動しました。
次の日が24時間勤務だったんですけど
前日18時に召集がかかって
朝まで消火活動、、
山が燃えると消防車の進入困難なので
ジェットシューターっていう
水を入れたバッグを背負って山に登って
手動で延焼防止する。
原始的なやり方なんですよね。
日が出たら防災ヘリによる散水。
消火活動は朝までかかって、
そのまま24時間勤務でした。
合計36時間、、
消防署勤務過酷やなーって思いましたが
この事案が特殊でしたね!
一般建物の火災は
アパートの1室が燃えた事案が初めてでしたね。
室内から遺体が発見されました。
それまでもちろん 生で焼死体も見たことは
ありませんでしたし、かなり衝撃的で、
自分がしている 仕事の重みも感じました。

火事って本当に全てを奪うので
気をつけましょうね。

初めて上司になる


そんな感じで勤務してたら
あっという間に3年ほど過ぎました。
ずっと消防隊の下っぱで
勤務をしてましたがはしご隊に異動。
はしご隊は中高層(3階以上)の建物での
災害にも対応ができるように、
ポンプ車などとは別ではしご車を所有してます。
もちろん一般建物火災での
消火・救助活動などもしますよ!
今までの活動+αになります。
あ、ちなみに消防隊は
PA連携って言って、
救急事案にも行くので結構出動件数は多いです。
(心肺停止の事案など)
はしご隊は
救助と火災事案の対応になりますが
比較的出動が少ない隊です。
※別府市消防本部の場合です。
この時はしご隊に変わったことも新鮮でしたが
僕にとって初めての直属の後輩ができました。
もちろん毎年後輩は入ってくるんですけど
隊のパワーバランス的な部分を考慮されて
別の部署に行ったりするので
なかなか直属の後輩はできませんでした。
いつまで雑用するんだろーなんて思ってましたね。笑
もっと考えることあるだろ、当時の自分、、
でも実際に後輩ができると
それはそれでプレッシャーもあります。
『後輩の教育・指導』
→自分ができていないといけない。
『後輩のミス』
→先輩の責任
当時のはしご隊の隊長はすごくスパルタな方で
毎日緊張して過ごしてましたね笑
とにかく妥協が許されないので
修行でもしてるんじゃないかっていう感覚。
ですけど、その隊長は自分にも厳しく、
且つ仕事もできる方だったので
学ぶことが多かったですし
多少理不尽なことがあっても
ついていこうと思える人でした。
体力錬成では血反吐吐くんじゃないかと
思うくらい追い込まれて
怒号も飛ばされて死ぬかと思いましたが、
すごく充実していた気がします。
当時の話をしながら
お酒でも飲みたいくらい良い思い出です。
この時感じたのは、
『人を納得させるには 自分もやらないといけない。』
てことですね。
仮に要領が良くて、仕事ができたとしても
仕事に対する姿勢が悪ければ
人はついてこないと思いました。
超シンプルで当たり前なことですけど
結構できてない人が多いと思ってます。

ですけど、公務員って
『ダメなヤツも出世する』
正直これは 給与の安定と引き換えで与えられる
公務員最大のデメリットだなって
退職した今、改めて思いますね。

もちろん全ての自治体がそうだとは思ってないですけど
そうなる可能性は間違いなく高いです。
さらに環境が悪化すれば
自分ができてないことに気づかず
度を超えて威張ってる人間もいます。
ごく一部ですよ。
でもその一部に対して本気で向き合わないのは
組織として大問題ですよね。
これはマネージメントの立場にある人間が
向き合うべき業務でそこに情が入るのは
絶対NGだと思います。

長くなりましたけど
消防署勤務って
同じ業務だけど、誰と仕事するかで
こんなに大きな差があるんだって思っていましたね!
そんな感じであっという間に
僕の消防人生の折り返しを迎えました。
5年って長いようで短い!笑

今日は長くなったので
この辺で失礼します!
記憶を辿ってただ書いてるだけなので
よくわからない文章あったらすみません!

次は『退職編』に入ります!

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