地方の消防署で10年勤務。消防人生で苦労したこと〜『受験生時代』編③
こんにちは!消防塾講師のHIROです!
私は専門学校卒業後、大分県別府市の消防署で
10年間働いていました。
前回に引き続き、今回は、
消防人生で苦労したこと〜『受験生時代』編⑤
になります。
前回の記事はこちら
このシリーズは退職編まで続ける予定なので
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それでは本題に入ります!
前回のあらすじ
教養試験にも自信がついていたので
試験全体を考えるようになっていました。
東京消防庁か大阪市消防局を目指していたので
面接で少しでも有利に働くように
実際に庁舎見学に行ったり
(前の記事には書いていないですが⇩)
エントリーシートの資格の欄に
なにか書くために、応急手当普及員や
赤十字救急法救急員など
受けられるものは、かたっぱしから受けました。
新年度迎えてからは、
周囲に勉強を教える立場になり
毎日模試が繰り返される模試期でも
常に学年トップ30以内(全員で240人くらい)
に入るような感じでした。
そんな感じであっという間に試験がやってきます。
最初は地元の別府市消防本部。
(同時期に別の市町村の消防や警察なども
受験しています。合格したりしなかったりですが
1次試験に関しては、ほぼ全部合格していました。)
詳細は省きます。
試験当日
地元別府市消防の試験当日。
この試験、臨時募集で
別の場所と試験日が被らないため
受験者数が例年よりかなり多かったです。
いつもは受験者数20人くらいでしたが
85人くらい出願してたと思います。たしか。
実際に受験したのは60人弱で最終合格は3人でした。
さらに2類の試験。
まだ19歳で普段は3類の勉強を
メインでしていたので予行練習くらいの気持ちでいました。
逆に肩の力も抜けましたね!
一次試験の合格は確信
別府市消防本部は一次試験から
教養と体力試験がありました。配点は、
教養100点
体力55点
とかだったと思います。
教養の配点が高いですよね。
ここの配点は受ける前に
絶対確認しておくべきです。
最初の試験とか書いちゃいましたが
私はこの時点で複数箇所試験を受験していたので
雰囲気に飲まれることもなく落ち着いてできました。
試験慣れって大事だね!
教養試験も2類なので
少し難易度が上がるかなと思っていましたが
あまり3類と難易度の差は感じなかったです。
そんな感じでなんなく解けたので、配点も考えると
この時点で一次試験は通過することを確信しました。
体力試験は
腕立、肺活量、上体起こし、時間往復走、背筋力
とかだったと思います。
体力試験に関しても
種目に沿った準備をしていたので
無難にこなせましたね。
体力試験対策は
受験市町村の種目と回数を見て
必ず練習しましょうね!
ベンチプレスばっかりしてちゃ逆効果ですよ!
一次合格発表
試験が終わって後日合格発表。
何人くらい落とされるのかと思ったら
一次合格は10人程度。
結構落とされますよね笑
インターネットで合格者の受験番号が
掲示されるんですけど
この時の緊張感ってすごい。笑
まあ落ちてもいいやってくらいの気持ちで
画面スクロールしたら…
私の受験番号が!!!!
嬉しかったですね。
さっそく二次試験の準備をはじめよう。
そう思った矢先に大きな出来事がありました。
身内の不幸
親族が亡くなりました。
ほんとにショックでしたね。
ですけど別の試験も被っていて
葬式にも行けず、複雑な心境。この時私は
『身内に何かあった時、
すぐに駆けつけられる存在でありたい』
そう思うようになり、
心の葛藤が生じていました。
二次試験当日
都会の消防で働きたいという自分の目標を優先するべきか
身内のことも考えて働く場所を決めるべきか
はっきり自分の中で定まらない状態で
二次試験当日を迎えました。
試験内容は、
個人面接、論文、集団面接、消防適正試験
だったと思います。
面接2回もあるんだ。しんどい。
と思ったのを覚えています。
頭の回転はあまり速くないのをわかってたので
適正試験は、ミスなく確実に解くという意識で
やったんですが、出来は微妙でした。笑
論文に関しては
年度はじめから、毎朝書いて
先生に添削してもらっていたので
最高にできたことを覚えています。
ちなみに大分市消防局も受験していたのですが
この時の論文はほんとに最悪で
自分でも何書いてるか分からず…
もう終わった。。と思ったことを
覚えてます。
案の定2次試験で不合格でした。
2度の面接
大事なのはやっぱり面接ですよね。
最初に個人面接があったんですが
別府消防の面接は、かなりイレギュラーな質問。
・あなたが自宅で倒れました。救急車呼んでどうやって説明する?詳しく説明してみて。
・いま目の前に人質がいます。どんな行動をとる?
などなど…
一般的に聞かれる志望動機や長所短所とか
ほぼ聞かれませんでした。たしか笑
さらに、そんな答えられるはずないでしょ!と思うくらい深掘りされて
突っ込まれたのを覚えています。
このへんの質問に対して、あまりうまく答えられた記憶はないのですが、
たぶん周りの受験者もうまく答えられなかったんでしょうね。笑
ただ、趣味のことを聞かれて
ロッキーの映画を見ることです。って言ったら
かなり好印象だったのは覚えていますね笑
面接官の方がロッキー世代だったんでしょうね笑
次に集団面接…
個人面接時、面接官は消防官メインでしたが
集団面接は、市町村の関係者。市役所のお偉いさんや市長さんとか。
緊張しましたね。
4人で入室して、
奥から順に同じ質問をされる形式でした。
質問内容は案の定、別府市に関することメインでしたね。
まわりにいた受験生もかなり年上ばかりで
うまくしゃべれるか不安でしたが、
案外上手にアドリブで喋れたのを覚えています。
自分以外にやるじゃん!て思いました。
合ってる合っていないは置いておいて
自信持って、自分の意見が言えたことに
スカッとしたな〜!
集団面接は、まわりの受験生と比較しやすいので
言葉の内容もだけど
喋り方や、姿勢がめっちゃ大事なので
注意しましょうね!
行動経済学の話ですが、
残念ながら
裁判官ですら、被告の見た目や表情で
判決が変わるって言いますからね。
そんな感じで二次試験もあっという間に
終わりました。
受験者が10人弱で最終は3人です。
3人に1人ですね。
この時の感覚としては
集団面接と論文はできたけど
個人面接と適正は微妙…
正直ちょっと諦めていました。
最終合格発表
まあ、どちらにしても
試験は終わったし、とりあえず
本命の東京消防庁の試験にむけて
頑張ろうと思い、
そこからまた勉強漬けの日々を
過ごしていました。
そして合格発表。8月31日。
その日東京消防の過去問をしていたのを
覚えています。
東京消防の試験も1ヶ月切っていたのですが
この日の点数は38点でした。今でも覚えてます。
教養の対策は完璧だな!と思っていた時に
知らない番号からの着信…出たら、
『合格おめでとうございます!
10月1日には採用になります』
別府市消防本部からの電話でした。
めちゃくちゃ嬉しかったですが
内心、どうしよう…と思っていました。
その場で、ちょっと保留させてください。と
言ったのを覚えています。
めっちゃ印象悪いですよね笑
自分がどうするべきか
本気で悩みましたが、
やっぱり地元も好きだし
なにより身内のためにも戻ろうと
思って、翌日によろしくお願いしますと
返事を返しました。
かなり失礼な対応な気がしますが
そのくらい心に迷いがあったんです。
ですけど結局、この後数年も
この決断にずっと苦しめられました。
ちょっと長くなりすぎたのでまた!
思い出しながら
ざーっと書いてるので
文章おかしかったら許してくださーい!
次回は
消防学校入校編になります!
それではまた!
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