賃貸経営や相続をサポートする不動産のプロ佐藤準基

賃貸経営や相続をサポートする不動産のプロ

佐藤準基

家賃の適正化や空き室対策など、利益を最大化させる賃貸経営のコツを伝授

　アパート経営の収益や、遊休地の活用などについて、誰に相談すればいいか悩んでいる不動産オーナーは多いでしょう。大分市・別府市で不動産業を展開する「テラスバ」は、賃貸経営や不動産相続のコンサルティングを提供しています。

　同社には、不動産やファイナンスに関する有資格者が多く在籍し、専門性の高いアドバイスを追求。常務取締役の佐藤準基さんも、CCIM®（米国認定商業不動産投資顧問）、CPM®（米国不動産経営管理士）、宅地建物取引士を保有しています。
　「近年、人口減や建設ラッシュにより、空室率が上昇しています。〝建てたら儲かる〟ことはなく、やり方次第で差が出るため、賃貸経営に精通した専門家を頼ってほしいですね」と佐藤さん。

　収支を数字で見える化し、手元に残る利益を最大化させる施策を提案。借入金や税金、周辺相場などを見極めて、家賃の適正化やコスト削減を提案します。
　「多くのオーナーを悩ませる空室対策では、入居者のペルソナを設定し、ターゲットに届くPR法を考えます。物件検索をスマホでする時代には、空室に家具などをコーディネートするホームステージングやバーチャル画像を用いて、生活イメージを演出することが効果的。実際、築30年のある物件では、リフォームとホームステージングにより、空き室率80％から、半年で満室になりました」

　賃貸管理も代行し、現在、管理戸数は約1000室（2024年7月時点）。不動産オーナーのセミナーや無料相談会のほか、オーナー同士のコミュニティ「大家さん学びの会®大分支部」の運営代行など、幅広く支援しています。

「もめない相続」を目指し、プランニングツールを用いた不動産相続コンサルティングも

　不動産相続コンサルティングでは、〝もめない相続〟を目指し、税金や遺産分割などについて生前対策を勧めます。
　「1億円以上など資産規模が大きい場合、不動産が大きなウェイトを占めるケースがほとんどです。ほかの金融資産と比べて、不動産は換金性が低く、もめる要因になりやすいといえます。一方で、小規模宅地等の特例などが適用できれば、土地の評価額を大幅に減額でき、節税につなげることも。対策により、相続の方向性が変わるため、早めに考えておきましょう」と呼び掛けます。

　佐藤さんのもとでは、相続プランニングの支援ツール「SIPS（シップス）」を採用。資産を引き継ぐ側と、引き継がれる側の双方がより具体的に検討できるよう、資産内容を可視化し、相続人の年齢や家族構成などを考慮した財産分割やライフプランをシミュレーションします。
　「不動産の価値は、評価方法によって変わるため、私どもが市場で取引される売却額を査定したり、賃貸物件は入居率を評価に含めたりして、より現実的な金額を算出します。資産を一覧で見ると、そのまま引き継ぐか、売却して現金化するか、または再生して価値を高めた方がいいのか、家族にとって最適な選択肢が見えてきます。ツールで作成した資料が分かりやすいとよく言われますね」

　不動産のみならず相続全般をサポートする体制を整え、司法書士や税理士をはじめとした士業や保険など、各専門家とのネットワークがあります。また、基本知識を伝える相続セミナーも定期的に開催しています。

不動産を通して、地域やそこに暮らす人を「照らす」存在に

　佐藤さんは、2017年に「テラスバ」の一員になり、現在役員を務めています。前職は、信用金庫に約8年勤務し、営業として個人や中小企業の融資を担当していました。もともと興味のある分野で手に職をつけたいと考え、不動産業界に転身したそう。
　「売買仲介や任意売却など、一から学び、複雑な案件も多く経験しました。コンサルティングでは、オーナーさまの思いを大事にしています。例えば、賃貸経営で、『代々の土地を守り続けたい』のか『資産を増やしたい』のか、目的によって目標は異なります。オーナーさまの思いを表す目的と、数値で表される目標を共有して寄り添います」

　「テラスバ」が掲げるビジョンは、「人とまちをイルミネイトする」。その目線は、不動産オーナーはもちろん、その先にいる入居者や地域にも向けられています。
　「地域に住む方々の充実した暮らしに貢献できればと思っています。取り組みの一つとして、物件探しをする若年層に向けた当社のInstagram『@terasuba.chintai』で、地域の企業とコラボしたキャンペーンなどを展開。地域の盛り上げにも力を入れたいですね」

　賃貸経営や相続は、問題が複雑に絡み合い、自分たちだけで何とかするのは難しいものです。
　「ネットなどに情報はあふれているものの、何が正しいのか、どれから取り組むべきか分からないという声は多いです。私どもが専門知識をもとに、今やるべきことを整理して、成功への道筋を照らします」

（取材年月：2024年7月）

不動産オーナーの思いをかなえる賃貸経営と相続をサポート

家賃の適正化や空き室対策など、利益を最大化させる賃貸経営のコツを伝授

「もめない相続」を目指し、プランニングツールを用いた不動産相続コンサルティングも

不動産を通して、地域やそこに暮らす人を「照らす」存在に

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