多くの人がカーライフを楽しめるように、カスタマイズやローン・リースプランを展開（2/3）

「自動車に乗る全ての人の願いをかなえたい」という思いを社名に込め、25歳で独立

　仁田野さんは、大分県の北西部に位置する日田市で1963年に生まれました。県立日田林工高等学校機械科を卒業後、業界大手の本田技研工業に入社。鈴鹿製作所へ配属され、テストドライバーや車の製造工員として働きました。

　2年間の勤務を経て、結婚を機に地元へ戻り、塗装会社に就職します。5年間の在職中にためたお金を元手に、1989年、25歳でモービルマリアを設立しました。

　「当初は販売だけに専念するつもりでした。とはいえ、私がスポーツカー好きだったこともあり、お客さまからは『もっとパワーを出して走行性を向上させたい』『ドリフトが簡単にできるように操作性を高めたい』といったご要望が後を絶ちませんでした」

　顧客のニーズに合わせてサービスを拡大。一つ一つ丁寧に対応しているうちに、愛好家たちの間で徐々に仁田野さんの名前が知られるように。地元だけでなく、全国各地から多くの人が訪れるようになったと言います。

　「部品メーカーとタイアップして、日田市にあるサーキット場『オートポリス』を貸し切り、トラックレースを開催したこともあります。専門誌の編集者やレーシングドライバーをはじめ、自動車に関わる大勢の方とお知り合いになることができました」

　モービルマリアという社名は「自動車の女神」といった意味で、車に乗る全ての人の願いをかなえたいという思いを込めたとか。「オンリーワンの車づくりを通じて、皆さんの人生を豊かにするお手伝いができればうれしいですね」

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