皆さんの「腰痛の卒業、健康の自立」をサポートしていきたい（3/3）

苦境を乗り越え、本当に痛みを和らげられる施術家へ

　いよいよ柔道整復師として、本格的に始動したものの、専門学校で学んだことを活かせず、慢性的な症状に対する施術の仕方がわからなかったり、いくらマッサージをしても患者さんからは、「よくならない」などクレームを言われ、その上、周りのサポートもない状態が続きました。
　就職して2年ほど経ったころ、髪が抜け始めたり、腰痛に悩まされるようになります。
　「自分はこの仕事に向いていないのでは」と、心身ともに追い込まれていた時、藁にもすがる思いで、東京都町田市にいた、父親の知り合いの整体師のところに駆け込みました。すると、その先生の施術で、腰痛だけなく、膝も曲がるようになりました。仕事や今後の身の振り方にも、親身になって相談にのってくれたことで、もう一度、本当に症状を改善できる施術家になりたいと思えるようになったそうです。
　そんな折、祖父と祖母が次々に倒れ、実家が大変な状況になったため、帰郷することに。1年間、父親の整骨院を手伝いながら、次なるアクションをおこすため、勉強と情報収集を重ねました。そこで見つけた「疲労回復協会」の勉強会に参加し、効果を実感できる独自のメソッドに感銘を受けた河野さん。「これなら本当に人に楽になってもらえる」と確信し、学びを深めました。

　そして27歳の時、それまでに培ったすべての知識と経験を活かすべく、満を持して開院を果たしたのです。地元ではない場所での開院だったものの、痛みの改善や効果を実感した患者さんの口コミもあり、多くの人が訪れるようになりました。
　今後も、これまでに経験した心身それぞれの痛み、現在の道にたどり着くまで支えてくれた恩人や出会いを糧に、さまざまな年代・状況の方の体の悩みを、改善していきたいという河野さん。「人の痛みがわかる」人ならではの真摯な施術で、多くの人を癒し続けていくに違いありません。

（取材：2019年8月）

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