各種許認可申請や補助金活用で中小企業の経営者を支えるプロ江島皓榮

各種許認可申請や補助金活用で中小企業の経営者を支えるプロ

江島皓榮

大分市を拠点に、迅速な対応ときめ細かいサービスで周辺エリアの事業者をサポート

　九州有数の人口規模を持ち、重化学工業や電子工業が盛んな大分市。交通の要衝であるJR大分駅は、2015年に新しい複合商業施設がオープンするなど、近年にぎわいをみせています。
　開発が進む大分駅前から伸びるアーケード街のすぐそばにあるのが「府内中央行政書士事務所」。代表の江島皓榮さんは、建設業や飲食業、介護・福祉事業など各種事業の開業に欠かせない許認可の書類作成や届け出、補助金・助成金申請を手掛けています。

　「行政手続きは多岐にわたり、忙しい事業者にとって大きな負担となります。オンライン化が推進されているとはいえ、ネットで完結できない部分もあり複雑さは増す一方です。当方は中小企業や個人事業主の味方として、大分市ならびにその周辺エリアの商工業者をサポートしております。コンパクトな事務所だけに、きめ細かいサービスを提供いたします」

　利便性の高い商店街に事務所を構えていることから「お電話1本ですぐお客さまの元に駆けつけます」とフットワークの軽さも強調します。
　「行政書士というとお堅いイメージを持つ方もいらっしゃるので、話しやすい和やかな雰囲気づくりを大切にしています。案件に関しては、お待たせすることがないよう迅速な対応を心掛けており、報酬についても安価に押さえ、クライアントさまに事前に説明することで不安の低減に努めています」

　江島さんは、お金に関する専門性を備えたファイナンシャル・プランナーなど複数の資格を保有。「資金面でお悩みであれば、経営支援制度についてもご紹介できます」と話します。

各種補助金の活用で事業を拡大させるほか、廃業に際しても細やかにフォロー

　これまで、課題に応じた施策を導き出してきた江島さん。経営者からは「補助金の活用により、低コストで事業を拡大させることができた」と感謝の言葉が寄せられているそうです。
　「新型コロナウイルスの感染拡大の際は、外出自粛により来店者が減るなど市内中心部の飲食業者は苦境に立たされました。小売り・卸業といった関連業者を含め、100件以上の補助金を採択へとつなげました」

　江島さんは、ビジネスの後押しだけでなく、商売を畳む際も細やかにフォローします。
　「郊外のガソリンスタンドを廃業するにあたり、多額の経費を要するとのことでお困りでした。タンクが地下に埋設されているなど、解体に膨大な手間と労力がかかるからです。そこで、解体に対し最大400万円まで受給できる制度を提案。想定以上の手厚い給付が認められ、喜ばれていましたね」

　建設業者が、予算も含め規模の大きい工事を受注する際に必要となる各種許可証の取得に尽力。また農業従事者は個人事業主が多いことから、農地の売買・賃借・贈与・転用にかかる許可申請・届け出といった煩雑な業務を請け負います。この他、近年需要が増えている事業承継についても相談に応じています。

　「当方は、個人の方にもご利用いただけます。車庫証明のほか、遺産分割協議書の作成など相続手続きの一部代行なども行っています。遺言書の準備についても、法律的な要件を満たすことが必須であるため依頼が増加傾向にあります。ぜひお気軽にお申し付けください」

事業者の課題に寄り添う仕事にやりがいを感じ、行政書士として独立開業

　大学の法学部に在学していた22歳の時に行政書士の資格を取得した江島さん。卒業後は和歌山県の機械メーカーに就職して主に企業法務に従事し、契約書の作成にあたって対外折衝などを担当していました。

　「入社した企業は準大手で、実務に即した組織編成でしたから全体像をつかむことが難しかったんです。その点、顧客の困り事について全容を把握し、寄り添うことができる行政書士の仕事にやりがいを感じ、独立することを決めました」

　故郷の大分に戻り、2008年に自身の事務所を開設。その後2020年に現在地に移転しました。以来、数多くの事業者に伴走。さまざまな人と接し、コミュニケーションを取ってきたことから、新たな活動を展開しています。
　「話すことのプロフェッショナルである『お話士』という資格の創設に携わり、仲間たちと日本お話士協会という組織を立ち上げて普及に努めています。きっかけはおしゃべり上手なクライアントさまに出会ったことで、これだけ人を引きつけるってすごい才能だなと思ったのです。今後は地域でお話士のイベントなども開きたいですね」

　本業では、人工知能（AI）の台頭でますます加速するデジタル分野にも力を入れていきたいと言います。
　「システム導入やセキュリティー構築といったIT関連の契約ごとや、IT企業のお手伝いを充実させたいと思っています。法改正や社会の変化に合わせて適切に対処するためにも、勉強を重ねていきたいですね」
　江島さんは、「IT法務士」資格の認定権者でもあります。

（取材年月：2023年4月）

煩雑で負担となる各種許認可申請のサポート等を通じ、中小企業を応援

大分市を拠点に、迅速な対応ときめ細かいサービスで周辺エリアの事業者をサポート

各種補助金の活用で事業を拡大させるほか、廃業に際しても細やかにフォロー

事業者の課題に寄り添う仕事にやりがいを感じ、行政書士として独立開業

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