金融機関20年の経験からアドバイスするお金のプロ石井順子

金融機関20年の経験からアドバイスするお金のプロ

石井順子

コストカット成功率80％！　まずは生命保険を見直してみませんか？

　毎月の生命保険料、なんと約8割の人が必要以上にかけている？—ちょっと驚いてしまう話ですが、新潟市を中心に活動するファイナンシャル・プランナーの石井順子さんは、こう語ります。　　「これまで多くのお客様の保険を見直させていただきましたが、だいたい8割の方は保険料を減らせるんですよ」。

　どこの金融機関にも属さない、公平な立場から保険の見直しを行ってくれる石井さん。保険商品の購入を前提とするのではなく、「その保険は本当に必要か？」という根本から考え、お客様の立場に立ったアドバイスをしています。実際にどのくらい保険料が下がるのかというと、多い場合は月々3万円も変わってくるのだとか。1年間で36万円、30年ではなんと1千万円近くにもなる計算です。

　こうした保険料のコストカットは、誰でもすぐにできる節約術だと石井さんは語ります。「節約というと、食費など毎月変わる“流動費”を減らそうと考えがちなんですが、実は保険料などの“固定費”から見直すのがおすすめなんです」。保険の見直しは面倒に思えますが、一度してしまえば後はラク。日々の節約を考えるストレスがなく、金額的にも効果が大きいのです。石井さんは、「保険の見直しは、会社員時代も含めて15年くらい続けているので、ちょっと自信があるんです」とにっこり。その余裕ある笑顔は、ファイナンシャル・プランナーとして独立する以前の、石井さんのキャリアが関係していました。

シニア世帯におすすめの安心サポート『くらしのみまもりサービス』

　ファイナンシャル・プランナーとして独立する以前、20年にわたり銀行、証券会社、生命保険会社で働いてきた石井さん。会社員として会社の利益を考えなければならない一方で、「もっとお客様の立場で、お客様が得をする提案ができたらいいのに…」というジレンマを抱えていました。その後周囲の人の縁にも支えられ、2007年、ついに個人のファイナンシャル・プランナーとして開業したのです。

　独立してお客様とのお付き合いが深くなるにつれ、石井さんは、シニア世帯のサポートの必要性を強く感じるようになったといいます。「シニアは体力だけでなく、文章を読んで理解する能力も落ちやすいんですね。金融機関から届く郵便物をごそっと溜めこんでいたり、提出期限の過ぎた書類がそのままになっていたり…というケースも少なくないんです」。そこで石井さんが新しく始めたのが、『くらしのみまもりサービス』。お客様の自宅を訪問し、さまざまな郵便物や重要書類の仕分け、文書整理などをサポートします。お金のプロが身近にいることで、ちょっとした相談も気軽にしやすいことはもちろん、お金のトラブルから高齢者を守る“パトロール”としても役立つこのサービス。シニア本人だけでなく、高齢の親がいるけれど一緒に暮らしていない、なかなか訪ねることもできない…という40、50代の方にも、新しい親孝行のかたちにもなりそうです。

あなたの夢は何ですか？　未来のプランニングはお早めに

　石井さんは、銀行や証券会社での勤務経験を活かし、家計見直し、資産運用といったファイナンシャル・プランニングでも手腕を発揮しています。

　資産というと裕福な家やシニア層だけの話のようですが…。「今、日本中の人が心配している老後の年金問題。夫婦2人で老後を安心して暮らすには、公的年金の他に60歳までに約3千万円のお金が必要というデータをご存知ですか？　国に頼れない“自己責任”の時代、夢を持って豊かな人生を送るためにも、早めの対策は欠かせないんです」と石井さん。若いお客様では、30代の主婦の方も家計を見直したい、と相談にいらっしゃるのだとか。自らも家計を預かる石井さんだからできる主婦目線のアドバイスと、お金のプロとしての資産運用アドバイス。どうやら、そのバランスの良さが、多くのお客様から信頼を集める秘密のようです。

　「大切なのは、お金のことをちょっとでも学んでやろう、とお客様自らが意欲を持っていただくこと。そうすれば、1時間1万円（初回1時間無料）の相談料も損はないと思いますよ」とにこやかに語る石井さん。実際に、たくさんのお客様から「保険の話、株や投資のしくみなど、1時間でこんなにたくさんの知識を得られた！」と感謝の声をいただいているとか。親しみやすい雰囲気がありながら、ファイナンシャル・プランニングの専門知識とアイデアで、お客様を力強くリードする石井さん。その頼もしさは、真剣に資産運用を考えている方や、人生を豊かに前向きに生きたいという方に、ぴったりのパートナーになってくれそうです。
（取材年月：2012年9月）