人もワンちゃんもうれしい愛犬家住宅リフォームのプロ
栗林勇
Mybestpro Interview
人もワンちゃんもうれしい愛犬家住宅リフォームのプロ
栗林勇
#chapter1
「1日の大半を家の中で過ごすワンちゃんに、少しでも快適な環境を与えること。それは犬を飼う人の義務だと思うんです」。そう話すのは、建築一筋50年、新潟市北区の有限会社大裕建設 代表取締役の栗林勇さんです。15歳で大工の世界に飛び込み、25歳で独立。「腕には自信があるよ」と、真っ直ぐな笑顔で取材に応じてくださいました。
約4年前、栗林さんは「愛犬家住宅コーディネーター」の資格を取得しました。
「自宅でチワワを飼っているのですが、私が帰宅するといつも玄関まで走って迎えにきてくれます。でもその際に足が空廻りすることがあり、やはりツルツルのフローリングでは危ないなと以前から気になっていました。ちょうどその頃、愛犬家住宅コーディネーターの資格や、愛犬仕様のリフォーム技術に出会い、当社でもやってみることにしたのです」
なんと7匹もチワワを飼っている栗林さんにとって、犬は、ペットというより愛する家族。同じような悩みを持つ方々に、愛犬家のための住宅リフォームがあることを知ってほしいといいます。
#chapter2
愛犬家住宅のリフォームで、最も代表的なのは「わんコート」という床のコーティング。特殊な塗装を施すことで、すべりにくく、汚れに強い床になります。
1度塗れば10年、20年は持つ「わんコート」。参考価格は20畳以下で12万円から。一般的なワックスを定期的に塗るよりも経済的で、手間もかかりません。舐めても害がない素材や加工なので、ワンちゃんを安心して遊ばせておけるのもポイントです。状態にもよりますが、築年数の経った住宅や、床暖房を入れた床にも施工できるそうです。
「名前は『わんコート』ですが、すべりにくい床は子供や高齢者にも安心なので、通常のリフォームにもオススメですよ」
床以外にも、ニオイ対策として調湿作用のある壁材、通風・換気を良くする部屋のレイアウト、防音効果のある内窓の設置など、人にもワンちゃんにもやさしいリフォームの工夫はたくさんあるそうです。
「以前、あるお客様から『車庫の2階に部屋を増築したい』とご相談をいただきました。打ち合せのためにお宅へ伺ってみると、かわいいミニチュアダックスフントが2匹いたんです」
そこでピピッと“愛犬家スイッチ”が入った栗林さん。単なる増築ではなく、わんコートによる床のコーティングのほか、壁紙を傷つけないよう腰板を張る、コンセントの位置を高くするなどの工夫を提案し、ほどなく愛犬家仕様のお部屋が出来上がったそうです。
「予想以上の快適さだったそうで、とても喜んでいただきました。そのお客様は当社でたまに開催しているワンちゃん撮影会のイベントにも来てくださっていますよ」
住宅リフォームやワンちゃんを通じてつながるご縁。工事完了後も、こうしたお付き合いが続いていることは、栗林さんにとって大きな喜びだそうです。
#chapter3
おだやかな口調が印象的な栗林さんですが、実はとっても楽しいアイデアマン。例えば会社のトラックやワゴン車。フロント部分の社名が左右反転し、鏡文字になっていますが…。
「これは前を走る車がバックミラーで見た時、ちゃんと『大裕建設』と読めるようになっているんです」とにんまり。側面や背面にはチワワの写真が貼られ、とってもにぎやかです。
「人から『これ何?』と聞かれるとうれしくなります。そこから話題が広がり、いい仕事やいいお客様とのご縁につながっていく。これもひょんなことがきっかけで、5年ほど前から関屋浜の浜茶屋『静浜亭』の運営をしているんです。今年の夏はワンちゃん連れOKの浜茶屋にリニューアルして、たくさんのお客様に来ていただきました」
楽しいことが大好きで、人にも愛犬にも心地いい毎日を過ごしてほしい。そんな想いが、栗林さんの元にたくさんの「縁」を運んでいるようです。
「ワンちゃんも人も、健康で長生きしてほしい。それがいちばんの願いです。どんなに長生きしても、健康でなければ幸せとは言えませんよね。大事な家族と長く一緒にいたい、そんな方のために、快適な環境づくりを精一杯お手伝いしたいです」
(取材年月:2014年9月)
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Profile
人もワンちゃんもうれしい愛犬家住宅リフォームのプロ
栗林勇プロ
建築家
有限会社 大裕建設
「愛犬にやさしく、人にやさしく」をモットーに、愛犬家のための住宅リフォームを手がけます。建築一筋50年のキャリアと、愛犬家住宅コーディネーターの資格を活かして、提案から施工まで一貫して行います。
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