ホームページで集客できない理由は?集客できないサイトの特徴を徹底解説

スマートフォンの普及により、若年層を中心にインターネット通販で商品を購入する消費者も多くなりました。
結果、店舗がなくても商品の販売が可能なECサイトの運用を検討する企業が増えています。
当記事ではECサイトの制作方法や、手法ごとの制作の流れについて紹介します。
制作方法の選定基準についても解説しているので、ECサイトの制作を検討している方はぜひご覧ください。
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ECサイトとは?
ECサイトとは、インターネット上で商品を販売できる機能を搭載したWebサイトのことです。
ECは「Electronic Commerce」のことで、電子商取引を指します。
消費者はPCやスマートフォンからインターネットを介して商品を購入できるようになるため、商品購入のために店舗を訪問する必要がありません。
そのため、店舗の立地に左右されず、世界中の人をターゲットとして商品を販売できます。
また、店舗と異なり人件費が必要なく、在庫管理や顧客データの確認などもしやすいため、より低コストで効果的な販売戦略を立てられるのもメリットです。
ECサイトの制作には補助金を利用できる場合がある
ECサイトの制作には、国や自治体が提供する補助金を活用できる場合があります。
代表的な補助金は以下の通りです。
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金
- ものづくり補助金
上記のような補助金を活用すれば、ECサイト制作にかかる費用を抑えられます。
ただし、補助金は要件を満たしていないと申請できない他、基本的にはECサイト制作にかかった費用の一部を補助する形で支給されるため、受給タイミングが制作後になる点には注意が必要です。
ECサイトを制作する7つの方法と費用相場
ECサイトの制作方法には、大きく分けて以下の7つがあります。
- 無料ASPを活用する方法
- 有料ASPを活用する方法
- ECパッケージを活用する方法
- オープンソースを活用する方法
- クラウドECやSaaSを活用する方法
- ECモールを利用する方法
- フルスクラッチで制作する方法
それぞれ必要なコストや実現できる機能などに違いがあるので、自社が求めるECサイトの制作に最適なものを選びましょう。
無料ASPを活用する方法
まずは無料のASPを活用する方法です。ASPは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略で、インターネットを通じてアプリケーションを提供する事業者のことを指します。
代表的な無料ASPは以下の通りです。
- BASE
- STORES
- カラーミーショップ
無料ASPを活用すれば、専門的な知識がなくてもECサイトに不可欠なカート機能や決済機能などを実装できます。
また、自社サーバーの準備も必要ないため、低コストかつ短期間でECサイトを制作することが可能です。
ただし、あらかじめ用意されている機能を利用することになる性質上、発展的な機能の実装やデザインのカスタマイズは難しくなっています。
さらに、利用料は無料ですが、商品が売れるたびに決済手数料がかかるものが多いため、商品が売れるほどコストが高くなる点もデメリットです。
有料ASPを活用する方法
続いては有料のASPを活用する方法です。代表的な有料ASPには以下のようなものがあります。
- Shopify
- MakeShop
- futureshop
有料のASPは無料のASPよりもカスタマイズ性に富んでいるため、自社の商品に合ったシステムやデザインを実現しやすいです。
特に定期購買機能を実装する場合や主な顧客が企業の場合など、顧客データの管理が必要なECサイトを制作する場合は、無料ASPでは実現が難しく、有料ASPが必要になります。
初期費用や月額料金も他の制作方法と比較すれば手頃なので、手頃に多機能なECサイトを制作したい場合に有効な方法ですが、無料ASPよりは設定などが複雑になっているので注意しましょう。
ECパッケージを活用する方法
次にECパッケージを活用する方法です。
ECパッケージとは、ECサイトに必要な機能がパッケージ化されているシステムのことを指します。
あくまで機能のみがパッケージ化されているので、サイトのデザインや導線設計については自社で1から行うことになります。
そのため、活用するためにはサイト制作に関するスキルが必要です。
一方で、サイトのデザイン面に関する制限がないため、より自社のブランドや目的に合わせたECサイトを制作できます。
また、サーバーの拡張や回線の増加など、ASPよりも幅広いカスタマイズを行うことが可能です。
ただし、コスト面ではASPに軍配が上がる他、定期的なシステムアップデートが必要になる場合があるので注意しましょう。
オープンソースを活用する方法
続いてはオープンソースのECシステムを活用する方法です。
オープンソースとはプログラムコードが公開されているシステムのことであり、無料で利用できます。
国内で最も代表的なものとしては「EC-CUBE」が有名です。
カスタマイズ性も高く、公開されているプログラムをもとに自社に合った改修をすることも可能ですが、コードのカスタマイズができるエンジニアが必要になります。
また、セキュリティ面については不安が残るので、活用する際にはセキュリティ対策に注力する必要があることがデメリットです。
クラウドEC(SaaS型EC)を活用する方法
クラウドECと呼ばれるSaaS型のECシステムは、ECサイトに必要な機能をクラウド上で提供しています。
クラウドECを活用する場合、自社でサーバーを持つ必要がないため、初期費用が抑えられるのが特徴です。
機能の豊富さやカスタマイズ性についてはECパッケージと同等程度である上、定期的な更新が入るため、自社でのアップデートが必要ないことも大きなメリットといえるでしょう。
ただし、月額料金については割高なことが多いため、長期的に利用するとコストが高くなりやすい点には注意しましょう。
ECモールを利用する方法
続いてはECモールを利用する方法です。ECモールは複数の企業が商品を出店しているプラットフォームのことを指します。
Amazonや楽天市場などが代表的で、すでに完成しているプラットフォームに出店する都合上、自社でECサイトを制作するよりも低コストで商品を販売することが可能です。
また、サイトの制作期間が必要ないため、即座に販売を開始できる他、モールの知名度を利用できるため、自社の認知度が低くても売上につながる可能性があります。
ただし、商品を販売すると売上高の一部を手数料として支払う必要があるため、無料ASPと同様、販売数が多くなるほどコストが高くなるのがデメリットです。
また、同じプラットフォーム内で競合他社も出店している場合は顧客の奪い合いになる他、ブランディディングが難しい点や顧客データの収集が難しい点など、自社でECサイトを制作する場合とは異なるデメリットがあるので注意しましょう。
フルスクラッチで制作する方法
上記の方法で自社が求めるECサイトを制作できない場合は、フルスクラッチでの制作が視野に入ってきます。
フルスクラッチとはASPや既存のプログラムなどを利用せずに、完全新規でシステムの構築を行うことです。
先に紹介した方法と比べると機能やデザインに関する制約が完全になくなるため、独自性の高い機能やデザインも実現できます。
また、外部システムとの連携に構築段階から対応できる点も大きなメリットです。
ただし、ECサイトを制作する方法としては最もコストがかかりがちな他、開発期間も長期化しやすくなっています。
また保守・運用が複雑化しやすいため、専門の人材の確保や外部への運用代行の依頼が必要になる点にも注意が必要です。
ECサイトの制作方法を選定するポイント
ECサイトの制作方法を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。
- 機能の充実度を確認する
- コストを確認する
- サポートが万全が確認する
それぞれ詳しく解説します。
機能の充実度を確認する
まずはそれぞれの制作方法における機能の充実度を確認しましょう。
基本的には制作方法を問わず、ECサイトに不可欠なカート機能や決済機能は搭載されている場合がほとんどです。
しかし、在庫管理機能や顧客管理機能などについては、制作方法によっては不十分であることも少なくありません。
また、デザインの柔軟性についても、制作方法によって違いがあります。
ECサイトを制作方法を選ぶ際には、あらかじめ要件定義を綿密に行い、自社が求めるデザインや機能を実現できるものを選びましょう。
コストを確認する
ECサイトの制作方法を選ぶ際には、コストの確認も重要です。
ECサイトの制作にかかる費用や工数は、制作方法によって異なります。
デザインや機能の制約が少ない方法を選べば、自社の求めるサイトを問題なく制作可能ですが、費用が割高になりがちな上、制作期間も長期になることが多いです。
一方で、もしASPのような制約の多い制作方法で自社の求めるECサイトが制作できるのであれば、低コストかつ短期間でECサイトの制作が可能になります。
ECサイトの制作方法を選ぶ際には、それぞれの制作方法の制約をしっかりと把握した上で、必要な機能やデザインを可能な限り低コストで実現できるものを選びましょう。
サポートが万全が確認する
サポート体制の確認も、ECサイトの制作方法を選ぶ際の重要なポイントです。
ASPやECパッケージ、クラウドECなどを利用する場合、提供されている機能に問題が発生した際は各サービスのサポートを頼ることになります。
しかし、サポートの充実度はサービスによってまちまちです。
仮にサポート体制が整っていないサービスを利用していた場合、トラブルの解決に時間がかかり、商品の販売機会を大きく損失してしまうおそれがあります。
ECサイトの制作方法を選ぶ際には、利用するサービスのサポート体制についてもあらかじめ確認し、迅速な対応が望めるものを選ぶようにしましょう。
【方法別】ECサイトの制作手順
ECサイトの制作手順は、制作方法によって異なります。当記事では以下の区分で、それぞれの制作手順を紹介します。
ASPを活用する場合
オープンソースを活用する場合
クラウドEC・ECパッケージを活用する場合
フルスクラッチで制作する場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ASPを活用する場合
ASPを活用する場合のECサイトの制作手順は以下の通りです。
- 利用するサービスを決める
- サイトのURLを決める
- デザインテンプレートを選んでサイトを制作する
- 商品登録を行う
- 機能のテストを行う
- サイトを公開する
ASPの場合はデザインテンプレートをもとに軽い調整を行うだけでECサイトを制作できます。
また、決済機能などもすでに用意されているものを特にカスタマイズせず利用することになるため、制作にかかる工数が少ないです。
一方、サイトのデザインや機能面で独自性を出すことが難しいため、商品の写真や紹介文章に力を入れることが重要になるでしょう。
オープンソースを活用する場合
オープンソースを活用する場合のECサイトの制作手順は以下の通りです。
- 必要な機能を洗い出す
- 適したオープンソースをダウンロードする
- コーディングによるサイト構築を行う
- 各種機能の設定を行う
- 商品登録を行う
- 機能のテストを行う
- セキュリティ面を確認する
- サイトを公開する
オープンソースを活用する場合は、コーディングによるフロントデザインの構築を行う必要があります。
また、決済機能やカート機能などについても1から設定する必要があるため、ASPよりも制作期間が長くなりがちです。
加えて、オープンソースでECサイトを制作する場合は、セキュリティ面で問題が出ることが少なくありません。
そのため、サイト公開前にセキュリティ面をしっかりと確認し、問題があれば対策をすることが重要です。
クラウドEC・ECパッケージを活用する場合
クラウドECやECパッケージを活用する場合、ECサイトの制作手順は以下の通りです。
- 要件定義を行う
- 機能の設計や開発を行う
- ECサイトをデザインする
- 機能のテストや運用準備を行う
- サイトを公開する
クラウドECやECパッケージを活用する場合、システムの構築から行っていくことになるため、ASPやオープンソースを利用する場合よりも工程が大規模になります。
制作期間も長期になりがちなので、開発スケジュールや業務フローの設定が重要になることから、自社に技術力の高い開発チームが存在する場合でもない限り、外部の開発会社に依頼することになることが多いです。
フルスクラッチで制作する場合
フルスクラッチで制作する場合の制作手順は、基本的にはクラウドEC・ECパッケージを活用する場合と同様です。
ただし、システムの構築でツールのサポートを受けることができず、完全に基礎の部分からシステム開発を行うことになるため、さらに制作期間が長期化しやすくなります。
開発スケジュールの遅延などのトラブルも発生しやすくなるため、フルスクラッチでECサイトを制作する場合は、実績が多く事業規模の大きい制作会社に依頼するのがおすすめです。
ECサイトの制作が難しい場合は制作会社に依頼しよう
ECサイトの制作方法について解説してきました。
当記事の要点をまとめると以下の通りです。
- ECサイトの制作方法は7つ
- ECサイトの制作には補助金が利用できる場合がある
- 自社が求める機能やコストを加味して制作方法を選ぶことが重要
ECサイトの制作手順はASPを活用するものからフルスクラッチまで様々です。
それぞれ制作にかかる費用や制作期間が異なる他、搭載できる機能やカスタマイズ性が異なるので、コスト面と必要な機能のバランスを考えて制作方法を選ぶ必要があります。
パッケージやクラウドECを活用する場合やフルスクラッチの場合は、自社での開発が難しいことも多いため、場合によっては制作会社への依頼も検討しましょう。
当記事を参考に、自社に合ったECサイトの制作方法を検討してみてください。



