住宅や車の内装の傷・汚れなどを美しく修復するプロ
吉川智幸
Mybestpro Interview
住宅や車の内装の傷・汚れなどを美しく修復するプロ
吉川智幸
#chapter1
吉川さんは、「捨てない」「取り替えない」「壊さない」をコンセプトに、住宅や車両の内装の傷みや劣化を修理するプロフェッショナル。米国を本拠地に、世界中にネットワークを持つ「トータルリペア」の日本本部とフランチャイズ契約を結び、長野県北信エリアを中心に、企業や個人のニーズに応えています。
吉川さんが修理・修繕を行うのは、建物の床、壁、柱、階段、家具などの傷や破損、色あせなど。引っ越し時に、家具などが当たってついてしまった擦り傷や変形、長年の間に日に焼けて色が変わった床や壁など、普通ならカーペットやファブリックなどで隠すしか手の打ちようがない部分も、トータルリペアならではのノウハウできれいに修復します。また、ソファやイスの布・革部分の破れや、たばこなどによる穴といった、メーカー・販売店などでは張り替えか買い換えを勧めるようなものでも、独自の補修方法でよみがえらせるのです。
「最先端のリペア技術を駆使して、ものを大切に使い、不要な廃棄物を出さないようにするエコリフォームです。部分的な修繕ですから、張り替えや買い換えに比べたら費用をかなり抑えられる点も、お客様からお喜びいただいています」
#chapter2
吉川さんのリペア技術は、フランチャイザーである「トータルリペア日本本部」の研修や勉強会で習得したノウハウに加え、十数年にわたり建築大工として住宅やビルの建築工事に携わってきた経験や感覚に裏打ちされています。
もともと大手エレクトロニクスメーカーに勤務していた吉川さんが建築大工の道に入ったのは、実家の父親の仕事を継ぐためでした。工務店を営む父親に技術を習いながら、畑違いの現場で働くようになった吉川さんですが、子どもの頃から見てきた大工仕事にすぐなじみ、持ち前の丹念さを発揮。決して手を抜かない、気持ちのいい仕上げをする職人として多くの現場で重宝がられ、経験を積んでいきました。
ところが、外傷性の腰痛に見舞われ、大手術を受けることに。高所作業や重量物を運搬する業務にドクターストップをかけられた吉川さんが病床で出合ったのが、「トータルリペア」のフランチャイズ募集の情報でした。「見た瞬間に不思議な縁を感じました。今まで培ってきた建築の技術やノウハウを生かせるのに加え、以前から好きで打ち込んできた車やバイクのリペアも、プロとして取り組める道があることに驚いたのです」
何より「捨てない」「取り替えない」「壊さない」というコンセプトに共感したと、吉川さんは笑顔を見せます。「車好き、バイク好きには結構多いんですよ。愛着のあるものを、長く大事に、きれいに使いたいって考える人がね」
独立した吉川さんが心がけているのは、技術やノウハウだけを切り売りする修理屋にならないこと。修繕を依頼する住宅や車両の持ち主の思いを理解し、その気持ちに寄り添うつもりで仕事に向かうこと。その仕上がりは、住宅でも、家具でも、車両でも、多くの依頼者の満足を得るに至っており、吉川さんに頼みたいからと、県外からやって来る自動車オーナーもいるほどです。
#chapter3
リペアの依頼や問い合わせがあると、吉川さんはまず現地に行き、状況を詳しく見て工程や見積もりを検討します。そして、その内容をわかりやすく説明し、納得してもらった上で実際の工事に入ります。
作業の様子や仕上がりを見たオーナーが、「実は、これも見てほしいんだけど」と、壊れたまましまっておいた古い家具などを大事そうに持ってくるケースが、最近とても増えているのだとか。
「人が愛着を持って使ってきたものには、思い出や記憶が詰まっています。それを捨てずに長く大切に使いたいという気持ちに、なんとしても応えたいのです。特に、そうした思いを人に言えずに悩んでおられる高齢者の方々に、安心して頼りにしてもらえる存在になりたいですね」
リペアの業務に携わるようになって、吉川さんは、新しいものを建てていた大工時代とはひと味違う仕事のやりがいを味わっているといいます。「仕上がりに対するお客様の期待が高いだけに、物件の一つ一つが緊張を伴いますが、その分工夫や努力のしがいがあります。仕上がりに喜んでくださるオーナーさんの笑顔が宝物に思える昨今です」
(取材年月:2013年3月)
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住宅や車の内装の傷・汚れなどを美しく修復するプロ
吉川智幸プロ
インテリアコーディネーター
トータルリペア ヨッシー
大工として住宅、ビル等、数々の現場施工に携わってきたため、建築工程や素材に精通しています。トータルリペアとして得たノウハウをプラスし、ヨッシーならではの丁寧で美しい仕上がりをご提供します。
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