営業・施工・アフターサービスを一貫して手掛ける電気工事のプロ小澤義孝

営業・施工・アフターサービスを一貫して手掛ける電気工事のプロ

小澤義孝

現地調査から施工、アフターフォローまで同じ社員が一貫して担当

　「家電が多いのでコンセントを増やしたい、寿命が長いLED照明に交換したい、省エネ性に優れたエアコンを付けてほしい、火の元が怖いのでオール電化に切り替えたい、といった場合は私どもにお声掛けください」

　そう話すのは、長野県塩尻市の「小澤電気」代表の小澤義孝さん。住まいの電気工事や太陽光発電システムの設置工事などを手掛け、県内全域でサービスを提供しています。

　「当方では1人のお客さまに対し、全ての工程を同じ社員が担当します。現地調査から、取り付ける機器や作業内容の説明、施工、アフターフォローまで一手に担うことで、お客さまの要望をくみ取り現場に反映します。また、疑問点や質問があれば適宜お伺いし、対処できる体制を整えています」

　案件は建築会社から請け負うことが大半でしたが、昨今はホームページを見た個人から問い合わせが入るケースが増え、顧客と直接やり取りすることにも注力。距離感を縮め、「ブレーカーが落ちてしまったけれど、どうすればいいか分からない」「お湯が出なくなり、お風呂に入れない」といった困りごとにも対応しています。

　小澤さんは、「電気は生活に欠かせないものであり、不便なく日常を過ごしてもらうためにも、地域の皆さまに頼られる存在でありたい」と力を込めます。「最近では、電材がなかなか入荷できず、着工までお時間をいただくお客さまも多数いらっしゃいました。V2H機器の設備においては、1年以上お待ちいただいた方もいます。それでも、『あなたにお願いしたい』と言ってくださり、胸が熱くなりました」

JR塩尻駅から徒歩約5分の場所に本社を移転し、ショールームも併設

　1975年に塩尻市で生まれた小澤さん。工業高校の機械科を卒業後は、精密加工業者に就職します。

　「当社は私の父が創業したのですが、後を継ぐ気はなかったんです。でも父親から『手伝ってほしい』と言われ、21歳のときに家業に入りました」

　理系出身とはいえ、当時は電気に関する知識が豊富にあったわけではなく。昼間は懸命に働き、夜は寝る間も惜しんで勉強に精を出し、電気工事士の資格を取得。現場経験を重ね、2012年に代表に就任しました。　

　「ちょうど会社を法人改組したときでした。父と相談し、よいタイミングだからここで社長を交代しようと話がまとまったのです」

　事業承継を見据え、取引先との商談に臨む機会が多かったことから、後継者になることへの不安などはなかったそう。「ただ、こんなに忙しくなるとは想定していませんでした。ライフラインに携わっているため、土日関係なく連絡がきますし、急に仕事が入ることもあります。まあ、それも含めて楽しんでいます」と笑顔を見せる小澤さん。

　精力的に事業に取り組み、2020年、本社をJR塩尻駅から徒歩約5分のアクセスのよい場所へ移しました。以前は住宅街の中でしたが、今は市街地を走る国道19号沿いの好立地です。

　「もっと知名度を高めて、多くのお客さまのニーズに応えたいという思いで、移転を決断しました。社屋には、エネルギー関連機器を展示するショールームを併設しており、実際に操作してもらえますし、スタッフが解説もいたします」

環境保全のため、太陽光発電システムや蓄電池、V2H機器の提案にも注力

　環境保全の気運が高まる今、小澤さんは、太陽光発電機や蓄電池、電気自動車から家庭へ給電するV2Hの普及にも力を入れています。高騰する電気代、頻発する災害への備えとして、需要が伸びると見ています。

　「大切にしているのは、お客さまにとって有用な提案です。例えば、余ったエネルギーの買い取り価格が下がり、普段の電力使用量や契約している電気料金プランを鑑みると、導入しても損をするケースがあります。個々の状況を精査し、事実をちゃんと伝えるようにしています」

　小澤さんいわく、お薦めなのはV2H。電気自動車が必要ですが、移動手段として活用できるためガソリン代を削減できるうえ、蓄電池に比べ蓄えられる容量が大きいのが特長。自治体による補助金の対象にもなっています。

　「当方では補助金の新着情報を調べ、申請業務も代行しています。V2Hを取り入れ、100万円余りを受給された方もいらっしゃいます」

　節約につなげるだけでなく、日々の暮らしから地球を守るためにできることを考え、行動することを大事にしています。「あるクリニックでは、蓄電池をはじめ太陽光発電システムを装備し、V2Hも備えました。休診日の日曜日に作業を集約したり、災害時にも診察できるよう仕組みを整えたり、難しさもありましたが、毎月10万円近く電気代が安くなったこと、そして万一の際も患者さんのケアができると喜ばれました」

　小澤さんは、地域に寄り添う「街の電気屋さん」を目指し活動を続けたいと語ります。

（取材年月：2024年1月）

長野県内で電気工事や太陽光発電システムの設置工事を手掛け、暮らしをサポート

現地調査から施工、アフターフォローまで同じ社員が一貫して担当

JR塩尻駅から徒歩約5分の場所に本社を移転し、ショールームも併設

環境保全のため、太陽光発電システムや蓄電池、V2H機器の提案にも注力

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