ターゲットに「刺さる」広告写真と動画撮影のプロ
稲葉茂徳
Mybestpro Interview
ターゲットに「刺さる」広告写真と動画撮影のプロ
稲葉茂徳
#chapter1
「スマートフォンが普及し、誰でも気軽に撮影ができる時代ですが、構図や背景、光の使い方といったプロの技術を駆使することで、被写体の個性や強みが際立ちます」
そう話すのは、宮崎市を拠点に写真家として活動する「ウツス」の代表、稲葉茂徳さん。企業などの広告写真や動画の撮影を手掛け、商品や食品、店舗、人物など幅広く対応しています。
「ご依頼をいただくと、まず『コンセプトは何か』『ターゲットにどんな点をアピールしたいのか』『シチュエーションはどうするか』といった打ち合わせをいたします。県外からのオファーであればオンラインでのやり取りも可能です」
ベストな状態で臨むため、事前に現地を下見するロケハンも行うことも。当日はクライアントと丁寧にコミュニケーションを図りながら撮影。編集を経て後日、データを納品します。
「素材は、お客さまの会社で使う印刷物やWEBサイトに掲載していただくほか、最近は求人募集に使っていただくことも多いですね」
受注件数は年間約300件で、東京で開かれる国際映画祭では、メインとなる画像・キービジュアルを任されました。行政主催の会合や催しにも応じ、日本で行われたスポーツの世界的な祭典では宣伝素材を、宮崎市で開催されたG7(主要7カ国)農相会合では取材撮影を担当するなど、キャリアを重ねています。
「被写体の魅力を引き出すことで訴求力が増し、見る人に深く刺さります。商品であれば売り上げにも直結します。付加価値の高い、クリエーティブなコンテンツを求めている方のために、きっとお力になれると思います」
#chapter2
宮崎市で生まれ育った稲葉さん。もともとはデザイナー志望で、福岡県内の専門学校に進み、グラフィックデザインを専攻します。ビジュアルとして重要な位置を占める写真にも興味を持つようになり、写真学科の友人と撮影旅行で国内外に足を運ぶなど、カメラに夢中になりました。
卒業後は地元宮崎のスタジオに就職。9年間勤務したのち、2015年に出張をメインとする「ナイスライフフォトグラフ」を立ち上げました。
「カメラマン仲間と、七五三やウエディングといったご家族のライフイベント写真を、ご希望の風景の中で撮影するサービスを始めました。屋外は、お客さまが撮られていることを意識しにくいので『自然な表情をとらえてもらえる』と、たくさんの方にご利用いただくようになりました」
水平線が広がる海辺、緑あふれる公園など、開放的なロケーションと、桜やヒマワリを背景にした季節感が好評で、県外から訪れる人もいるそうです。
個人だけでなく、企業や行政から声が掛かることが増えてきたため、稲葉さんは2023年1月にビジネス向けの「ウツス」を設立。いずれの案件でも大切にしているのは、チームワークです。
「現場には、進行役のディレクターをはじめ、企画に応じて料理や花のコーディネーターなど、数多くの人が関わっています。良いものを生み出すにはチームで協力することが不可欠なので、クライアントも含めて一人一人と言葉を交わして理解を深め、作品の完成度を高めることを信条としています」
#chapter3
「この仕事のやりがいは、多くの人に喜んでもらえること。いいものが撮れた時は僕自身も手応え感じて楽しいし、大勢に見てもらえて共有できるのがうれしいですね。チームで取り組むのが好きなので、1人よりもみんなで作り出した時の方が喜びは大きいです」
宮崎市の職業訓練校で講師を務める稲葉さんは、同じく指導にあたるWEBデザイナーやグラフィッククリエーターら幅広い人脈を構築。それぞれの専門性を持ち寄って、ホームページやカタログ、パンフレットを制作するなど、クライアントの事業展開について多角的に提案・サポートできるのも特長です。
「今後は、マーケットが大きく拡散力の高いネット分野の業務も充実させていくつもりです。ここ宮崎から、国内外へ発信できるくらいの力をつけていきたいと思っています」
故郷など、応援したい自治体に寄付するふるさと納税や、プロジェクトを実現するための資金を支援するクラウドファンディングのような、地域活性化や地方創生につながるテーマにも関心を寄せる稲葉さん。「写真や動画を通して、歴史や文化をはじめ、その街らしい特色を伝え、にぎわいを呼び込むきっかけになれば」と語ります。
「ご要望があれば、全国どこにでも伺います。空港が近いので、遠方であっても飛行機で駆け付けますし、国内だけでなく海外も視野に入れています。これからも、いろいろな場所に赴き、ヒト、モノ、コトを写してみなさんに届けていきたいですね」と笑顔を見せます。
(取材年月:2023年7月)
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Profile
ターゲットに「刺さる」広告写真と動画撮影のプロ
稲葉茂徳プロ
写真家
株式会社ウツス
スマートフォンが普及し、誰でも気軽に撮影ができる時代ですが、構図や背景、光の使い方といったプロの技術を駆使した写真や動画は、被写体の魅力をより引き立て、見る人に強く訴えることができます。
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