地域に根ざした呼吸器系疾患に強い内科外科のプロ
藤木玲
Mybestpro Interview
地域に根ざした呼吸器系疾患に強い内科外科のプロ
藤木玲
#chapter1
病院の先生がみんなこんなに優しかったらいいのに…と思うほど、物腰柔らかく紳士的で笑顔の藤木 玲先生。開院18年目を迎えた藤木内科外科クリニックの院長として、地域の方々の健康をサポートする役を担っています。「とげが刺さった!でもいいんです。気軽に駆け込んでいただいたり、相談していただけるような“かかりつけ医”でありたいと思っています」と笑顔で話します。確かになんでも相談したくなるお人柄!
クリニックでは内科と外科の医師として幅広い病状に対応しつつ、藤木先生の本来の専門分野である呼吸器内科にも力を入れています。「呼吸器の病気といえば、古くは結核が主流だったのが、今では気管支喘息とCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、通称タバコ病が代表的な病気になりましたね」。気管支喘息は聞いたことがあっても、COPDという病気は初めて聞かれる方がほとんどでしょう。
「COPDは、かつては治療薬がほとんどありませんでしたが、ここ数年でたくさんの薬が開発されました。つまり治療ができるようになったのです」。藤木先生はCOPDを少しでも多くの宮崎の方に知ってもらいたい、優秀な治療薬で少しでも多くのCOPDと喘息の患者さんを助けたいと思っているそうです。
#chapter2
2020年には世界の死亡要因の3位に入るのではないかといわれているCOPD。COPDとは気管支が狭くなったり、肺に空気が溜まって新しい空気が吸えなくなってしまう、タバコの煙に含まれる有害物質が原因の生活習慣病です。どんな人がかかりやすい病気かというと、ずばり“タバコを吸っている40代以上の方”です。「COPDの具体的な症状としては、動いたときや階段の上り下りで息切れがしたり、風邪でもないのにせきやたんが続いたりします。でもタバコを吸っている方に元々ありがちな症状なので、病気だということに気づかない方が本当に多いんです。そこが歯がゆいところです」と藤木先生。ゆっくり、少しずつ症状が出ていくために、症状に慣れてしまうこわい病気でもあります。
「症状が進むと少し動くだけで息切れしたり、ゼーゼー、ヒューヒューするので、動くことを自ら制限するようになります。動かなくなると筋力が弱ってさらに動けなくなりますし、また多くの生活習慣病を併発しやすいことも知られています。さらに重症化すると死に至るケースもあります」
COPDかどうか簡易的に診断するのは縦20cm横30cmくらいの大きさの、息を吹いて検査する機械を使いますが、この機械自体の普及がまだまだ。それに約530万人の日本人がCOPDをもっているといわれているのにも関わらず、治療しているのはそのうちのたった22万人のみというのが現状だそう。でも宮崎には藤木先生という呼吸器のスペシャリストがいます。「もしかして…と思う方はぜひ一度、診察を受けていただきたい」といいます。「COPDの治療の第一歩は禁煙です。実は以前は自費治療だった禁煙治療ですが、今は保険が使えるようになってより多くの方に取り組んでいただけるようになったんですよ」とうれしいニュースを教えてくれました。
#chapter3
喘息については、もともとアレルギー体質の方がストレスや環境要因などをきっかけに発症するもので、大人になってから喘息になる人が年々増えているそう。さらには“せき喘息”という病気まででてきたといいます。「せき喘息は、喘息よりも程度は軽いのですが、せきだけが1,2ヶ月以上続くので身体へのダメージがありますよね」。風邪は治ったはずなのに、せきだけがなかなか治らない…という方はせき喘息を疑ってみてもいいかもしれません。また最初はせき喘息だったのが、数年経つと気管支喘息になってしまうパターンもあるそうです。
「喘息は完治することはできない病気ですが、コントロールはできるようになっていきます。私はそれをお手伝いする役割です」。最低でも3ヶ月は通院して症状をできるだけ緩和していくといいます。「でも本当は3ヶ月だけだと表面的な症状を薬で抑えただけで、まだ炎症自体は残ったまま。できれば1,2年通ってもらって、気管支の炎症そのものを治療していきたいのです」。治療に関しては最初にゴールをお話し、目に見える目標を立てて一緒にがんばっていくのが藤木先生流。
先進国では喘息などのアレルギー疾患になる人が年々増えてきているといいます。また、さまざまな生活習慣病も大きな問題となっている昨今。藤木内科外科クリニックでは、月曜から金曜の午前中に栄養相談を実施し、食べ物から体内を整えていこうと呼びかけています。また不定期でニュースレターを発行し、食べ物の最新情報などを掲載して、患者様への周知活動に尽力。「一人で悩まず、まずは相談をしてください。ホームドクターとして一緒に病気に向かい合っていきます」
(取材年月:2015年5月)
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Profile
地域に根ざした呼吸器系疾患に強い内科外科のプロ
藤木玲プロ
内科医
医療法人社団誠和会 藤木内科外科クリニック
生目地区のホームドクターとしてあらゆる心配事から治療までお応えします。特に現在注目されている喘息やCOPD(たばこ病)は専門知識や設備が充実。
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