あなたの離婚を有利に進めるプロ滝沢圭

あなたの離婚を有利に進めるプロ

滝沢圭

後悔しない、離婚を

　あなたの結婚生活は、幸せですか？　もしも今、あなたが離婚を考えているのであれば、少しでもご自身やお子さんのために有利な条件で結婚生活に幕を下ろしましょう。今回ご紹介するプロは「あなたの離婚を有利に進めるプロ」である、弁護士の滝沢圭さんです。

　厚生労働省の「令和元年人口動態統計の年間推計」によると、2019年の日本における離婚件数は21万件。前年に比べて約3000件の増加となっています。今や、3組に1組は離婚するといわれる時代。しかしながら、そこに至るまでにはさまざまな事情があることでしょう。滝沢さんは「多いのは、暴力や暴言、不貞行為を理由とした離婚です。最近はインターネットで情報が簡単に得られますが、正しい情報と不確かな情報を見分けるのは至難の業。それに人は、自分に都合のいい情報だけを信じてしまいがちです。離婚はひとつとして同じ案件がありません。解決方法は個々人でそれぞれ異なりますので、きちんと弁護士に相談することをお勧めします」と話します。
　離婚の場合、財産分与やお子さんがいる場合の養育費などは、収入や財産によって大きく異なります。「養育費の場合は、夫が給与所得者であるならば払わない場合の差し押さえがしやすくなります。他方で、いったん低い金額で約束をしてしまうとそれを覆すのは困難。『とりあえず離婚したいから』で妥協してしまうのは、後々後悔することにもつながります。お子さんのために、養育費だけは頑張りましょうと私はお伝えしています」と、滝沢さん。

　次のページでは、お子さんがいない、もしくは成人した後の離婚について紹介します。

離婚は人生を前向きにやり直すチャンス

　財産分与についても、相手や自分の財産、財産の種類、そして婚姻期間によりけりで、「これが定石」というものはありません。しかしながら、弁護士が間に入ることで、条件を有利にすることは可能です。これまで滝沢さんが担当したケースでも、「夫が離婚を請求し、妻が経済的な理由で離婚を拒否。私は妻側の代理人だったのですが、最終的に不動産の売却益など相当妻に有利な条件で離婚を成立させたことがありました」といいます。
　近年マスコミなどにもよく取り上げられる「熟年離婚」についても、財産分与や年金分割の制度を知らずに離婚してしまうケースが結構あるんですね。財産分与も年金分割の請求も、離婚から2年以内にしなくてはなりませんから、もしも請求していないのであれば、ぜひ相談していただきたいです」。
　また、不貞などが疑われる場合は「LINEなどSNSの履歴をスクショしたり、相手を写真で撮っておくなど、証拠があると有利です。証拠がない場合でも、弁護士と相談しながらなら、有利に進めていくことが可能です」。別居から離婚に至るまでの生活費（婚姻費用）も、「別居中の生活費は、離婚を進める上では重要な請求になりますし、場合によっては相手方に対する交渉材料にもなります」。
　離婚は、人によっては悲しいことであるかもしれません。しかし、物の見方を変えれば、人生を前向きにやり直すチャンスでもある―。滝沢さんのお話を伺っていると、そんな気がします。

なんと、前職は新聞記者！

　滝沢さんは、前職が河北新報社の記者というユニークな経歴の持ち主。なぜ、新聞記者から弁護士に転身したのでしょうか？
　「ある事件の情報提供者の方が置かれた境遇にとても苦しんでいらして。『こういう人を助けたい』と思ったのがきっかけです。記者としては公の利益のために記事を書きましたが、個々の人のために働きたいと思ったんです」。
　丁度そのころ、法科大学院制度が始まったこともあって、意を決した滝沢さんは河北新報社を退職。「若気の至りで、無謀でしたね（笑）。私は法学部出身ではないので、イチから法律を学ばなくてはいけなくて。法科大学院1年生のときの最初の定期テストの成績は、不可ばかり。『こんなんで、司法試験に受かるわけがない』と、そこから必死に勉強しました」。
　司法試験へは、3回目の挑戦で無事にパスし、仙台市内の弁護士事務所に勤務後、2016年に多賀城市で独立を果たしました。「多賀城にはこれまで弁護士事務所がありませんでした。依頼主さまからは『近くにあってよかった』と言っていただけるので、とてもやりがいを感じています」。
　離婚などの事案のほかにも震災などの災害で苦しんでいる方たちの法律相談にも注力しているという滝沢さん。「被災者の方に、弁護士としてできることをライフワークにしています。今は心から弁護士になってよかったと思っています」。

　離婚問題、そして災害の被害で悩まれている方は、ぜひ一度滝沢さんに相談を。きっと、一筋の光明が見えてくることでしょう。

（取材日：2020年3月）

離婚、災害被害…弱者の味方になる弁護士はこちら！

後悔しない、離婚を

離婚は人生を前向きにやり直すチャンス

なんと、前職は新聞記者！

専門家プロフィール

Other Interview