音声編集とは?〜音声編集の例・・・音を波にビジュアル化して切り貼りする〜
音楽をやっている人にとっては「そんな当たり前のことでしょ!」というテーマです。
でも、一般的には実はよくわからない、なんのこと?という声もよく聴きます。
そんな方向けに簡単に解説していきたいと思います。
作曲と編曲の違い
作曲とは
作曲はメロディを作ることです。色んな方法がありますが、歌うようなメロディができていれば作曲完了です。
編曲(アレンジ)とは
ここです!作曲との違いがよくわからないという方もいると思うので解説します。
ざっくり説明すると、メインになるメロディ以外のパート・楽器のすべての作曲のこと。
例えばバンド編成を例にすると、メインメロディが歌(ボーカル)です。
そして、その他のギター、ベース、ドラム、キーボードなどがどういう動きをするのか、他のパートにもすべて作曲が必要です。
この音楽を構成する要素すべての作曲・構築作業を編曲といいます。
なので、ほとんどの場合作曲よりも編曲のほうが労力がかかるし、知識や技術も必要です。
音楽制作者のもっとも腕が試される部分になります。
クラシック等の場合は、この編曲作業も含めて作曲という場合が多いです。
このため、改めて「編曲」といっても作曲とごちゃ混ぜになってしまって、イメージが掴めないという方が多いのも仕方がないかもしれません。
画像は音楽制作ソフトの画面ですが1段ごとに楽器(パート)が分かれています。この段ごとに時系列ですべて作曲していくイメージです。
画像では8段(8トラック)ほど表示してありますが、1曲つくるのに60トラックにもなる場合もあります。
曲に込めたクリエイターの想い
サウンド制作とざっくり言っても大抵の場合は一番労力がかかるのが編曲(アレンジ)なので、クリエイターが「私が作ったこの曲いい曲でしょ?」と問いかける場合は「メロディもそうだけどアレンジも細かく頑張ったから聴いて!」と思っています。
例えば「リズムを普通より複雑にした」「違うジャンルの要素を組み合わせて不思議な感じにした」「あえて楽器を鳴らさないで歌だけ聞かせた」「全部の楽器のリズムのタイミングを同じにして迫力を出した」「普通は使わないハーモニーの使い方をした」などなど・・・
色んな要素を曲の中に考えて考えて盛り込んで、効果的に聴かせようとしています。
特に歌の場合はメロディラインと歌詞の内容に耳が行きがちですが・・・それを盛り上げる他の楽器や音、演出にも耳を傾けてもらえるとクリエイターはとても喜びます。
編曲(アレンジ)の例〜聴き比べ〜
昨年から大変話題になっている曲HoneyWorksさんの「可愛くてごめん」を題材に、編曲(アレンジ)が違うとこんなに印象が変わりますという一例を。
TuneCore Japanの企画Rework withに参加して私Quena.Kが制作した楽曲です。
※企画概要
HoneyWorksさんの「可愛くてごめん」のデータを自由に使ってリミックスを作り、自分の曲として配信リリースできるという企画に参加しました
※リミックスとは
「リミックス」は元の曲のデータの一部を使って曲を再構築することです。素材として曲の一部を使うだけの場合も、メロディをそのまま使って再編曲をする場合も含まれます。
こちらの動画↓が私Quena.Kが編曲して6月28日に配信リリースしたバージョン
そして原曲はこちら
メロディ、歌は同じものなのですが、全く雰囲気が違うと思います!これが編曲(アレンジ)という作業になります。
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◆Quena.Kによる「可愛くてごめん」リミックス版の配信リンクはこちら
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