遺言書作成と相続手続きのプロ
鴇田誠治
Mybestpro Interview
遺言書作成と相続手続きのプロ
鴇田誠治
#chapter1
「自分が旅立った後、家族は仲良く相続ができるのだろうか」。
そんな漠然とした不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。身体も頭も元気なうちに、家族が困らないように準備しておけたらいいな…と、一度でも考えたことがある方に、ぜひこの記事を読んでいただきたいのです。
行政書士の鴇田誠治さんは、相続対策のプランニングと実行支援のプロです。行政書士資格を取得する以前には、司法書士事務所の職員として12年間勤務していましたが、相続手続きや遺言の実務、税務知識を習得し経験を積むうちに「きちんと資格を持ってお客様と関わりたい」「経験や知識を生かして、もっと世の中の役に立ちたい。困っているお客様を直接的に助けられる仕事がしたい」という気持ちが強くなり、行政書士資格を平成15年に取得。平成17年に複数の行政書士と共同で設立した「行政書士法人オフィス・チバ」を経て、平成29年に個人事務所の「ライフパートナーズ行政書士事務所」を立ち上げました。
独立した鴇田さんが力を入れているのが、“相続前の対策”。相続を“争族”にしない円満相続の計画を立てるお手伝いです。「相続はその時になって初めて、ああ、困ったな、ということが多いんです。そうならないよう、残されたご家族が笑顔で資産も気持ちも承継できる、事前の対策の提案を手がけています」。
#chapter2
近ごろ身近で耳にするようになってきた、終活(人生の終わりをより良く迎えるための活動)。その言葉には、墓や葬式の準備というイメージが付きまといます。
しかし「終活で大事なのは家族へのメッセージを残す“心整理”です」と鴇田さん。たとえば、終活の一環として最近は書く人が増えてきたエンディングノートの役割は、これまでの人生とこれからの余生について心を整理し、家族へ想いを残すことにあると話します。
鴇田さん自身もご両親にエンディングノートを書いてもらい、メッセージを残すことの大切さをあらためて感じることができたそう。
「本人たちは恥ずかしがっていましたが、父や母の結婚したころの思い出や、お互いに伝えるメッセージなどを読んで『そんなことを考えていたんだ』と感動しました」。ご両親のエンディングノートは、自身が開催している終活セミナーで参加者に「こんなことを書くんですよ」と紹介することもあるそうです。
「エンディングノートをまず作って、それを元にあれこれと話すうちに希望や問題点が見えてくるので、そこから遺言書や、生前贈与、家族信託の必要性をご提案すると、スムーズにご理解いただけると考えています」。今後は参加者といっしょにエンディングノートを作るセミナーの開催も計画しています。
「想い」と「財産」はつながっていくと思う、と鴇田さん。上級終活カウンセラーとファイナンシャルプランナーの資格も生かしながら、想いと財産のつながりを大切にした相続を目指します。
#chapter3
鴇田さんが相続の準備の大切さを呼びかける理由のひとつに、過去に見てきたトラブルの多さがあります。中には驚くほど家族の仲が悪くなり、兄弟付き合いが消滅するケースもあったそう。その様子を目の当たりにして心を痛めた鴇田さんが感じたのは「もし故人の家族への想いがきちんと残されていれば、ここまでひどいことにならなかったのではないか」ということでした。
一方で、子どもたちへのメッセージがしっかりと残された遺言がある場合、もめることはほとんど無いそうです。「こうしたことを実際に見てきて、気持ちを伝えることの大切さを痛感しました。理想論かもしれません。でも1件ずつでも笑顔の相続につながる準備をお手伝いできたら本望です」と穏やかに話します。
鴇田さんは、相続対策に力を入れ始めて気付いたことがあります。「相続手続きだけの場合は、手続き自体が済めばお客様とのやりとりも終わります。でも、相続対策のお手伝いをしたご家族とは、お付き合いが長く続いていくことが多いんですよ」。時には相続と関係のないことを相談されたりします、と笑いながらも「個人で動いている分、フットワーク軽く対応できるのも私の強み。お客様に末永く寄り添って丁寧な仕事をしていきたい」と話しました。
(取材年月 2018年2月)
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遺言書作成と相続手続きのプロ
鴇田誠治プロ
行政書士
社会保険労務士・行政書士 ときた事務所
相続・相続対策の専門家として、相続手続きの総合的なご支援はもちろん、争族の対策もお客様と共に立案いたします。また、任意後見、財産管理、家族信託など、お客様が安心できる老後の生活支援もお手伝いします。
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