迅速かつ丁寧に水漏れトラブルを処理する水道整備のプロ瀬尾祐介

迅速かつ丁寧に水漏れトラブルを処理する水道整備のプロ

瀬尾祐介

水道工事を手掛け、水漏れ、詰まりなど急を要する問題に迅速に対応

　キッチンの蛇口から水が出ない、あるいは止まらない。シンクや洗面台の下から水が漏れている。トイレのレバーが壊れた、詰まってしまい流れないなどのトラブルに駆け付けるのは、「瀬尾管工」の代表・瀬尾祐介さん。京都市を拠点に、給水・排水といった水道関連の工事を手掛けています。

　「断水、漏水のように緊急性が高い場合は、迅速に対処することを心掛けています。また、ご自宅に上がらせていただきますから、お客さまに不快な思いをさせないよう清潔感のある身だしなみや、礼儀正しいマナーには十分気を配っています」

　客先に赴くと現場の状況を隅々まで確認。前職は美容師だった瀬尾さんは、接客で培ったコミュニケーション力で問題が起きている原因を分かりやすい言葉で解説し、どのような処置を施すのか、どれくらいの費用が掛かるかも詳しく説明しています。

　「プランをご案内する際、こうした方がいいと意見を押し付けるのではなく、値段や見栄えを考慮した上で、複数の選択肢を提示するようにしています。メリットとデメリットもお伝えしてお客さまにご検討いただき、疑問点や不明点にもしっかりお答えし、納得をもらった上で施工に移ります」

　生活に欠かせない水を適切に供給し、快適に過ごしてほしいと、メンテナンスにも応じます。「出張料と見積料は無料ですので『排水口からイヤな臭いがする』『シャワーの水圧が弱い』『水を出している時に変な音がする』など、気になることがあればお声掛けください。築年数を経て古びた水回りをリニューアルしたいとのご要望も承ります」

美容師から父の誘いを受け家業へ。二人三脚で水道工事業を営み法人化

　瀬尾さんは1991年に京都市で生まれました。高校卒業後は美容専門学校に進み、市内のサロンでスタイリストとして働きます。2016年に父親の明さんから、「仕事を手伝ってみないか」と誘われたのを機に、水道工事の世界に足を踏み入れました。

　「正直に言うと、最初は全く興味がありませんでした。水漏れで現場に急行するなど父を見ていると大変そうでしたから。ただ美容師をしていたときから、プレーヤーとして活躍するよりも会社を経営してみたいという気持ちがありましたので、家業に入り、事業運営に挑戦するのも面白そうだと思ったのです」

　未経験からのスタートゆえ、熟練の技術者である明さんの隣で一から勉強する日々。修行中は、「専門用語が多すぎて内容を理解できず、毎日が憂鬱（ゆううつ）で仕方なかった」と振り返ります。異業種への転身で苦労もありましたが、サロンに勤めていたとき練習を重ねてスキルを磨いたように、実務を通じて一つずつ着実に仕事を覚えていきました。

　父が個人事業主で始めた「瀬尾管工」に、瀬尾さんが参画してから5年がたった2021年に株式会社を設立。代表取締役に就任しました。

　「もともと親子2人だけでやっていましたが、私が熱心に誘っていた職人が入社を承諾してくれたのを機に法人化しようと思い立ちました。父に代表に就くよう勧めましたが、職人気質で経営には一切興味がなく、私が務めることになったのです。父は今も頼れる存在として当社を支えてくれています」

水回りや給湯器の交換、間取り変更などの大規模なリフォームにも注力

　水回りや給湯器といった住宅設備を交換するほか、クロスの張り替えや間取りの変更など、リフォームも請け負っている瀬尾さん。多様なニーズに応える中で、顧客から感謝されることが何よりのやりがいだと語ります。

　「以前、電気温水器の入れ替えで、古い機器を室内を通して外に運び出し、新しい製品を設置する大掛かりな工事をしました。暑い中で家財を養生しながらの作業は骨が折れましたが、完工後にお客さまから心のこもったお礼の手紙をいただき、胸が熱くなりました」
　
　丁寧に取り組む姿勢からリピーターも増え、既存顧客からの紹介も多いとのこと。他方面からの引き合いに応えていくためにも、今後は人材の採用と育成に力を入れていく方針です。

　「給排水設備の新設は、資材や工法の進化によって容易になりつつありますが、構造にも関わるリフォームとなると簡単ではありません。お客さまが求める形に仕上げるには知識と経験が不可欠です。父を含めベテラン陣が現役でいてくれる間に1人でも多くの職人を育て、難しい案件もこなしていけるよう体制を整えていくつもりです」

　瀬尾さんは、営業担当者を入れることも構想。現在、問い合わせ対応や打ち合わせ、見積書の作成といった業務は全て1人で行っているため、手が足りない状態だと言います。

　「うれしいことに私をご指名してくださるお客さまもいらっしゃいます。志を同じくする仲間と一緒に皆さまが抱える困りごとに親身に向き合い、不便のない暮らしをかなえていきたいですね」

（取材年月：2024年7月）

水回りのトラブル対処やリフォームを通じて、快適な暮らしをサポート

水道工事を手掛け、水漏れ、詰まりなど急を要する問題に迅速に対応

美容師から父の誘いを受け家業へ。二人三脚で水道工事業を営み法人化

水回りや給湯器の交換、間取り変更などの大規模なリフォームにも注力

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