社労士の知見で企業の成長と働きやすさを支えるプロ足立徳仁

社労士の知見で企業の成長と働きやすさを支えるプロ

足立徳仁

「言われたことをやる」ではなく、課題を共に解決する“提案型”スタンスで企業の発展を支援

　舞鶴、丹後（与謝野郡）、そして京都市下京区と右京区に計4つの事務所を構える「A（エース）社会保険労務士法人」。2025年現在、約30名のスタッフとともに、約600社と顧問契約を結び、京都府内の企業を中心に人事・労務分野の支援を行っています。

　「経営者と同じ目線で課題を見つめ、共に解決策を考えることを大切にしています。“手続き代行”ではなく、“提案と改善”で企業の力になる。これが私たちの基本姿勢です」と語るのは、代表社員の足立徳仁さん。

　労務顧問、給与計算アウトソーシング、企業型確定拠出年金（企業型DC）の導入支援、人事労務のDX（デジタルトランスフォーメーション）化サポートなど、同法人のサービスは多岐にわたります。総務・人事部門の業務を一括で委託できる体制を整えながら、経営者の負担を軽減し、組織全体の成長を後押ししています。

　「最近では『勤怠管理をクラウド化したい』『従業員の残業時間をリアルタイムで把握したい』といった相談も増えています。システム導入や運用支援を通じて、経営者が“現場の実情”を把握しやすくすることが、経営判断の質を高める第一歩です。また、税理士事務所など他士業からの紹介も増えており、法令遵守だけでなく、経営改善につながる提案を求められる場面が多くなりました」

　さらに足立さんは、企業型確定拠出年金（DC）の普及にも力を入れています。
　「中小企業こそ、この制度を導入する意義が大きいと考えています。国の年金だけに頼るのではなく、会社と従業員が一緒になって将来に備える仕組みを整えることで、安心して働ける環境をつくることができます。制度の導入は、福利厚生の充実にとどまらず、“会社への信頼”を高める投資でもあるのです」

家業継承の苦悩と成長のなかで見えた“理想の社労士像”。現場の難しさを知り、学びで乗り越えた日々

　足立さんが社会保険労務士を志したのは、小学生の頃。卒業文集にはすでに「舞鶴足立労務管理事務所の所長になる」と書いていたといいます。

　大学卒業後、販売業や飲食業などで社会経験を積んだのち、2003年に故郷・舞鶴へ戻り、父親の事務所に就職しました。しかし、家業に入ってすぐに直面したのは、理想とは違う現実でした。
　「お客さまと向き合う中で、労務の判断や助言が会社の経営に直結するという重みを痛感しました。一方で、跡取りとして働く自分に対して周囲からの期待も大きく、何をどう判断すべきか悩む日々が続きました」

　その壁を乗り越えるために、足立さんは社労士資格の取得を決意。日中は事務所で実務をこなし、夜は試験勉強に没頭する生活を半年間続け、見事に合格を果たしました。
　「現場での難しさを痛感したからこそ、知識を武器にお客さまに誠実に向き合いたいと思ったんです。その経験が、今の“提案型の社労士”というスタイルの原点になっています」

　翌年には、トラブル解決を担う特定社会保険労務士の資格も取得。その後、病気で業務継続が困難になった社労士事務所の顧客を引き継ぐなどして事業を拡大。京都北部から京都市内へと拠点を広げ、現在の4拠点体制を築き上げました。

　「“エース”という事務所名には、“業界の先頭を走る”という意味に加え、“誰よりも信頼される存在でありたい”という願いを込めました。お客さまの声に丁寧に耳を傾け、迅速に行動する――その積み重ねが、今の事務所の強みにつながっています」

感謝される存在であるために頼まれた仕事“だけでなく”、喜ばれる支援を目指して

　足立さんが仕事の原点としているのは、顧客からの言葉です。

　「あるお客さまに“足立君が来るときは、いつも金を払わなければならない”と言われたことがありました。確かに社労士は、保険料の計算や給与の処理など、お金に関わる仕事が多い。ただ、その言葉をきっかけに“言われたことをするだけでなく、もっと喜んでもらえる仕事がしたい”と思うようになりました」

　その思いから、助成金の提案やセミナー開催、SNSでの情報発信など、新しい取り組みにも積極的に挑戦。
　「労務の仕事は“守り”ではなく“攻め”の領域にも広がる。働きやすい職場づくりは、採用力や生産性向上にも直結します。経営者と従業員が安心して働ける環境を整えることが、企業の成長を支える第一歩です」

― 経営者と同じ目線で、人と組織の成長を支える ―

　A社会保険労務士法人はこれからも、「寄り添い、共に歩む」姿勢を大切にしながら、京都から企業の持続的成長と働きやすい社会づくりを支える存在であり続けます。

（取材年月：2025年9月）

京都府内に4拠点を展開。人事労務を共に考え、企業の成長を支える

「言われたことをやる」ではなく、課題を共に解決する“提案型”スタンスで企業の発展を支援

家業継承の苦悩と成長のなかで見えた“理想の社労士像”。現場の難しさを知り、学びで乗り越えた日々

感謝される存在であるために頼まれた仕事“だけでなく”、喜ばれる支援を目指して

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