味わい方から商品化まで手がけるワイン・酒類のプロ
米野真理子
Mybestpro Interview
味わい方から商品化まで手がけるワイン・酒類のプロ
米野真理子
#chapter1
ソムリエとは、レストランやホテル等でお客さまの要望に応じて最適なワインを選ぶ手助けをするワイン専門家のこと。フランスでは国家資格として、大変重要な職種とされています。日本では、日本ソムリエ協会(JSA)が認定する「ソムリエ /シニア・ソムリエ /マスターソムリエ」といった資格があります。
ピエス・コーディネーション代表の米野真理子さんは、日本でも数少ないシニア・ソムリエとして、熊本で活躍。これまで、ワインセミナーやサロンなどを開催して、ワイン好きな方々にワインの楽しみ方や知識を楽しくわかりやすく教えてきました。また、出張ソムリエとしてホテルやレストランで、テイスティングなどワインの味わい方の話をしたり、ソムリエの資格取得講座を開催しています。企業団体の設立記念パーティや異業種交流会などの各種イベントで、ワインのコーディネーターとして腕を振るうこともあります。
活動の拠点は、熊本市中心街の水道町交差点近くの事務所兼ワインスクール「ピエス・コート」。現在は、ソムリエとしての豊富な知識・経験を生かし、酒類全般にかかわるコンサルティング事業によって注目されています。
米野さんは「熊本に帰ってから、熊本の水の素晴らしさ、そしてそこから生まれる日本酒や球磨焼酎のおいしさとおもしろさに気がつきました。そのバリエーションの多彩さと奥行きの深さに驚いています」と話します。ワインだけでなく、熊本のお酒の奥深さに気付いた米野さんは「熊本の飲み倒れ」という言葉を提唱して、熊本のうまい酒を全国へ、そして世界へアピールするためのコンサルティング事業を幅広く手がけています。
#chapter2
酒類のコンサルティングで米野さんが手がけてきたのは、多店舗展開を進める酒類専門店や農業団体、輸入食材ス―パーなどでのワインセレクトやバイヤー業務など。また、球磨焼酎蔵元の若手経営者たちと共同で「ソムリエがアレンジした球磨焼酎」として「こめの焼酎プロジェクト」による新商品を開発・発売しました。
プロジェクトでは、球磨焼酎「こめの」をワインボトルで提供、しゃれた感性で話題を呼びました。商品企画にあたっては「地元産米を使用、環境問題に配慮してボトルはワインのリユース瓶を活用しました。そして、球磨焼酎のバリエーションの豊かさをアピールするために、相性のよい料理やティスティングコメントをラベルに貼ったしゃれたボトルを提案しました」(米野さん)。
米野さんのコンサルティングによって、球磨焼酎の世界に味わいの軽やかさ・重厚さ、香り、こく、甘み・旨味、力強さなど、3つの蔵元の個性を生かした4つの新商品が生まれました。
#chapter3
米野さんは「ソムリエの資格を取ったのは、レストランやホテルに勤めていて必要に迫られたためでなく、どうにかしてワインの本質を極めたいと考えたから。ワインは、難しいけど好き。奥が深いから勉強したいと思った」と言います。大学時代(青山学院大学)、近くのスーパーでワインを買ってワインを味わっているうちに、すっかりワインの虜となってしまったと言います。
当時は、大学生でありながらモデルの仕事も始めていたころ。ちょうど、フランスのワイン学校「アカデミー・デュバン」の日本校が東京青山に開校したことから、ワイン学校にも通い始め、結果的には、ソムリエの資格取得から始まって、ソムリエの養成、そして酒類のコンサルティングまで行う米野さん。
「熊本の人は、なぜ地元のおいしい日本酒・球磨焼酎を飲まないのか不思議です。一方で、ソムリエからすると熊本の蔵元さんはまだPR不足のように感じることもあります。最初は、熊本の人たちにもっとワインを知ってもらいたいと思っていましたが、今では、熊本の日本酒や球磨焼酎のすばらしさを全国に発信したいという思いが強くなりました」。米野さんのおいしいお酒を求め、発信する活動はさらに広がります。
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Profile
味わい方から商品化まで手がけるワイン・酒類のプロ
米野真理子プロ
ワインアドバイザー
ピエス・コーディネーション
ワインの味わい方・楽しみ方の紹介とソムリエ資格講座の運営、さらに熊本の優れた酒類、特産品などを企画段階から総合的にコンサルティング。ソムリエの経験と豊かな感性で商品企画や販売促進に力を発揮できる強み。
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