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劣化が進むとどうなる?屋上・ベランダ・バルコニーに出る要注意な症状

式部遼

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テーマ:塗装について

劣化が進むとどうなる?屋上・ベランダ・バルコニーに出る要注意

~放置は雨漏りや構造腐食の原因に~

普段何気なく使っている屋上やベランダ、バルコニー。
でも、実はここも外壁や屋根と同じく「雨風にさらされている建物の外部」です。
一見、きれいに見えていても劣化が進むと深刻なトラブルに発展することがあります。

今回は、見逃すと危険な“劣化のサイン”と、早めの対策についてご紹介します。

■ こんな症状が出たら要注意!
以下のような症状は、すでに防水性能が低下している可能性があります。

*表面のひび割れ(クラック)
防水層やモルタルにできる細かなヒビ。小さく見えても、雨水がじわじわと内部に浸透します。

* 水たまりができる(排水不良)
ドレン(排水口)の詰まりや防水層のたわみが原因で、水が溜まってしまうと、漏水リスクが急上昇します。

*防水シートのめくれや膨れ
経年劣化や下地の水分によって、防水シートが浮いたり膨らんだりしてくると、内部の浸水が進んでいる証拠です。

* 表面の色あせ・剥がれ・カビ・苔
紫外線や風雨で表面が劣化し、防水機能が失われてくると、汚れやカビが付きやすくなります。

* 室内天井や壁のシミ
すでに雨水が建物内部に入り込んでいる状態。見えないところで構造材が腐食している可能性も。

■ 劣化の放置が招くリスク
雨漏りが発生し、室内の壁・天井が傷む

構造部分(鉄筋・木材)が腐食・腐朽して修繕費が高額に

シロアリやカビの発生原因に

マンション・アパートでは資産価値の低下・苦情リスクも

「ちょっと汚れているだけかな」と思って放置していると、後々、数十万円〜数百万円の大がかりな修繕が必要になることも。

■ 防水の種類とメンテナンス時期の目安
防水の種類耐用年数の目安主な施工場所
ウレタン防水約10〜12年一般的な戸建てベランダなど
シート防水(塩ビ・ゴム)約10〜15年屋上や広いバルコニー
FRP防水約10年狭いベランダ、住宅のバルコニー

耐用年数に近づいたら、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

■ まとめ:見た目が大丈夫でも“中は進行している”ことがある
屋上やベランダ、バルコニーは、「普段歩ける場所」だからこそ、劣化に気づきにくい場所です。
でも、水が侵入してしまえば、建物の寿命を縮めてしまう重大な問題に。

気になる症状を見つけたら、早めに点検・補修を行いましょう。予防的な防水メンテナンスは、建物全体を守る上でとても重要です。

ワンポイントアドバイス:
「見た目が変わらない=問題がない」とは限りません。
5~10年ごとに、防水層の点検・再塗装・再施工を検討しましょう。

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式部遼
専門家

式部遼(一級塗装技能士)

式部建装

一級塗装技能士の資格に裏打ちされた技術で、大切な家の美観や機能性を長きにわたって守る、クオリティーの高い塗装を追求。顧客の悩みに寄り添った柔軟な提案も積極的に行い、家の悩み解決を目指します。

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