コロニアル屋根 タスペーサーは小さな巨人
戸建住宅の大部分を占める窯業系サイディング
現在の外壁塗替え工事の作業で最も対象となる素材です。
塗料の選定も重要になりますが
新築時にサイディング目地やサッシ廻り等に一次防水材としてシーリング処理が行われています。
このシーリング材も経年劣化や建物の動き施工不良等による、破断・亀裂等の劣化が起こり、塗装作業を行う前に既存のシーリング材の撤去・打ち替えの作業を行います
今回はこのシーリング改修工事について話したいと思います。
まず初めにシーリング材とは?
防水性や気密性を保持するために、継ぎ目や隙間に充填する材料。
シーリング材の種類
シーリング材にはいくつかの種類があります。
シリコーン、変成シリコーン、ウレタン、アクリル、ブチルなどです。
シーリング材の特徴はそれぞれ異なり、特徴によって使う場所も異なります。
その他1液成分の物や2液成分の物が有ります。
現場状況により、充填するシーリング材料を確認後、施工に移ります。
①既存シーリング材の撤去
カッターナイフ等を使用し既存シーリング材を撤去する。
この際に外装材表面・サッシ・付属品等に傷を付けないよう十分に注意して
作業を行います。
また、当日シーリング施工出来る範囲以外は切り取らない。
②撤去後の清掃を行いバックアップ材・ボンドブレーカーを装填。
二面接着(シーリング材の接着面が二面)の確保を行う。
③養生
マスキングテープにて養生を行う。
④プライマー塗布
シーリング材に合った専用プライマーを塗布します。
プライマーが入ってないと剥離の原因となる事が多い為
塗りムラが無いようシッカリと塗布します。
⑤シーリング材の充填
プライマーの乾燥確認後、気泡が無いように充填します。
気泡を巻き込むとシーリング材の十分な性能が発揮されない為
⑥ へら押さえ
シーリング材充填後、表面硬化が始める前に金へら等でシーリング材を押し込み
平滑に仕上げます。
⑦マスキングテープの除去
へら押さえ後、速やかにマスキングテープを除去します。
塗装後にも共通していますが、この作業が遅れるとマスキングテープが綺麗に剥がれず
仕上がりが悪くなるので意外と重要な作業です。
⑧清掃
はみ出したシーリング材等をウエスで除去します。
以上でシーリング作業は終了です。
意外と思われるかもしれませんがシーリング工事一つ取っても、多岐に渡る工程です。
塗装工事の出来栄えを決定するのは入念な下準備です。
極論ですが、只塗るだけなら誰でも出来ます。
当店で施工をさせて頂いたお客様、中々塗装作業に入らないのはそういう訳です。