遺族の将来を考慮した解決策を提案する相続アドバイザー
小林磨寿美
Mybestpro Interview
遺族の将来を考慮した解決策を提案する相続アドバイザー
小林磨寿美
#chapter1
相続は生前整理をしておくと後々問題が起きない、と言われています。しかし、終活などに取り組んでいる方はほんの一部で、事故や疾病による急逝、音信不通の身内の逝去など様々な事情で理想通りにならず、突然相続に直面し困惑するのが実情のようです。
本厚木で相続のサポートを続けている専門家をご紹介します。「小林磨寿美税理士事務所」代表の小林磨寿美さんは、これまでに100件以上の相続に携わり、相続に必要な専門家と提携し包括的なサポートをワンストップで提供しています。また、相続はデリケートな内容のため、執務室に隣接するゆったりした完全個室の会議室を使っています。小林さんが常に大切にしているのは、亡くなった方の想いを汲み取り、遺族のその後の生き方も支援すること。「遺産分割の方法によっては、ご遺族の生活が逼迫する場合もあります。そうしたことがなく、ご遺族が調和していただけるよう、できる限り配慮したアドバイスを行っております」と小林さん、言葉を続けます。
「ご相談の多くはごく一般的な生活を営んでいる方々で、相続に大きな問題があるとか、莫大な遺産がある、といったケースは稀です。ご家族が亡くなって初めて相続を考える方がほとんど。ですから私どもでは手続きの期日から、遺産分割の方法や考え方などをお客様の状況に合わせて、分かりやすくお話しすることを心がけています」
相続は大きく二つに分けられる、と小林さんは言います。「一つ目は、ご両親のどちらかが亡くなるケース。二つ目は、『兄弟相続』といってご両親がすでに他界、独身で子どももいないご兄弟が亡くなる場合です。両者では相続権を持つ人が異なったり、お困りの内容が変わってきます」。では一体なにが違うのでしょうか。
#chapter2
「まず一つ目の、ご両親のどちらかが亡くなった場合。どちらかというと、お母様がご存命なことが多く、ご遺族の方は残されたお母様をどう支援していくかが大切です。すでにお母様はご高齢のケースが多く、ご自分で生計を立てることは難しいかもしれません。ですので、お母様の今後の生活についてよく話し合うことが大事になります。他界されたお父様のお気持ちを考慮しながら、お母様とご家族皆様が納得される解決策をご提案しています」
小林さんは残された親に財産を残しつつ、必ず起きる次の相続を考慮した相続対策が大切と説きます。「私どもでは、今回の相続に関わる税金や対策と、次に起こる相続の税金や対策の両方を計算し最初にお伝えしています。最初から将来のことを理解していると、どの選択が自分たちにとって最適なのかが判断しやすくなります。仮に不動産などをお持ちの場合、処分するとしたら譲渡所得税もかかりますので、トータルで考えることが大事です」
なかには奥様と小さなお子様を残して働き盛りのお父さんが急逝する場合もあり、また別の問題が生ずると言います。「未成年が財産上の法律行為などをする場合には、親権者が法定代理人となりますが、遺産分割協議の場合は、親権者である奥様とお子様がそれぞれの相続人であるため、奥様がお子様の代理人となれないのです。別に家庭裁判所に申し出て特別代理人をたてねばならず、早急に手続きを始めなければいけません。遺産分割案も家庭裁判所に提出しますので、ご遺族の生活を守れるようアドバイスをしています」
#chapter3
「二つ目の兄弟相続、こちらは少々難しいケースが多く年々増えていく傾向にあります。通常なら存在する配偶者と子どもという相続権のある人間がいません。ですから、遺されたご兄弟同士で遺産分割をすることになります。ご両親が亡くなる場合は、長男長女の方が皆さんを取りまとめる役をされることが多いのですが、兄弟相続ではまとめ役を誰にするかから始めなければなりません。兄弟相続は通常の相続とは違う配慮が必要になります」
この他にも、兄弟の中で年齢の下の人が亡くなる場合、さらに問題が複雑になると小林さんは語ります。「年齢が下といってもそれなりに高齢のことが多く、すでに他の兄弟が他界していることもあります。すると、甥や姪にも相続権が発生します。現在では親戚付き合いも希薄になりつつありますし、遠方にお住まいのことも多くさらに話が進まない。こうした時に私ども専門家がお役に立てます。初回相談は無料ですので気兼ねせずにご相談いただきたいですね」
常に相続と向き合ってきた小林さん、胸に秘めた想いを吐露されました。「相続は相続税だけの問題ではありません。どうやってこの先を生きていくか、というご家族の将来に関わることです。皆さん相続に関してご存知ないことが多いと思いますので、そこを私どもがカバーする。そして、遺された方々を守るためにトータルプランの中で最善の選択ができるように支援することが役目だと思っています」
(取材年月:2017年7月)
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遺族の将来を考慮した解決策を提案する相続アドバイザー
小林磨寿美プロ
税理士
小林磨寿美税理士事務所
亡くなった方の思いを大切にしながら、ご家族の将来に寄り添った相続の提案が強み。直面している相続の他、今後起きる相続等も考えて、これからの道筋をお示しすることで、全体像を把握して相続できるように支援。
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