10年先の幸せなシニア期を見据えて。愛犬との学びと体験の場「オレンジドッグラボ」が始動します!

オレンジライフ湘南の堀内です。
前回は、寝たきりのワンちゃんにとっての「ブラッシング」の重要性について触れました。毛を整えるだけでなく、皮膚の血行を促進し、恐ろしい褥瘡(床ずれ)を未然に防ぐための「攻めの介護」としての役割をお伝えしました。今回は、いざプロに頼もうとした時に直面する「壁」についてのお話です。
年齢によるケアの変化
「いつものトリミングサロンで、高齢を理由に断られてしまった」という切実なご相談をいただくことが増えています。確かに、長時間の立位保持やドライヤーの熱は、心臓や足腰に負担がかかるため、一般的なサロンが慎重になるのは無理もありません。
しかし、汚れやすいシニア犬こそ、ケアが必要です。私は、この「ケアの空白」を埋めることが、動物取扱責任者としての使命だと考えています。私たちが大切にしているのは、その子の「今日の限界」を見極めることです。体調が優れない日は、無理に全身を仕上げる必要はありません。保定の方法一つとっても、関節に負担をかけないクッションの使用や、二人体制でのサポートなど、介護の現場だからこそ培われた技術があります。
例えば、心臓に持病がある子の場合は、保定を最小限にし、休憩を細かく挟みながら「今日はシャンプーだけ、カットは後日」という、段階を踏まえたケアをご提案することもあります。
無理をせず、かつ速やかに
無理をさせないことが、結果としてケアを長く続ける秘訣です。私たちはご家族の「綺麗にしてあげたい」という願いと、ワンちゃんの「体の負担」のちょうどいいバランスを、プロの目で見極めています。断られた経験がトラウマになっているご家族も、どうか諦めないでください。
シニア犬のグルーミングで最も大切なのは、「完璧な仕上がり」よりも「安全性とスピード」です。立っていられないなら寝かせたまま、負担が大きいなら今日は「お尻周りだけ」に留める。そんな柔軟な対応が、シニア犬には必要です。
次回は「おうちでできる 『時短・負担ゼロ』の清潔術」についてお伝えします。



