健康住宅専門メーカーとして、多角的な経営に取り組んでいる老舗工務店（1/3）

断熱性能国内最高基準のヒート20のG3基準にも取り組む、究極の断熱性能保持住宅

　神奈川県の相模原市で50年以上、注文住宅の設計、施工に携わってきた三陽工務店。現在、健康住宅専門メーカーとして、広く神奈川県全域、東京西部にまでお客さまが急増中です。
　代表取締役社長の荻沼康之さんは、「年間約100棟の注文住宅を手がけ、これまでに数千棟の住宅を施工してきた経験と実績が強みです」と胸を張ります。
　住宅・不動産購入や売買をサポートする情報サイトで有名なSUUMO（スーモ）においても数々の賞を受賞。
　その人気と実績の秘密はどこにあるのでしょうか。

　荻沼さんの親しい人が先天性のアトピー性皮膚炎で、そのつらそうな様子から、本当に体のためによい建物について真剣に考えました。そして、次々に健康住宅の新しいアイデアを考案、実現していきます。
　健康住宅は吸い込む空気がきれいであることや気圧の変動に注目。カビ、ダニ、気圧変動が人体に与える影響も指摘されており、その対策として独自の壁体内通気工法を施工しています。
　神奈川県や東京都のヒートアイランド現象エリアでは、高気密（壁で気密をとる）住宅において、夏の壁体内部はカビやすく、冬は水蒸気が密閉されるために生じる結露で、壁の中にカビが発生します。その具体的な対策として、「熱感応式自動開閉の床下換気口」や屋根断熱材を貫通した熱を小屋裏から排出する仕組みの構造躯体を標準採用。これにより、夏のカビ、ダニを抑えることが可能となりました。外気温に反応して自動開閉する「基礎エアオープナー」を設置することで、冬でも地熱を利用し床下が11度前後に保てるのが特徴。電気やモーターを使わないので、故障の心配も少なく、万が一停電の際も安心です。
　また、時代を先取りしたオール樹脂サッシ窓を標準仕様。白アリが食べられない鉱物系耐震パネルで耐震・気密をはかり、内装仕上げ材には、半永久的にマイナスイオンを大容量放出するという「セリサイト塗壁材」を独自のルートから仕入れて使用するなど、健康のこと、建物寿命のことを考えた工夫が随所にみられます。
　このように密閉された壁体内の湿気を防ぐことで、木材も乾燥状態を保ち、丈夫で長持ち。すぐれた耐震性が長期間維持される理由でもあるのです。
　24時間換気についても、ダクトレスにもかかわらず熱の回収率90％のパッシブファン採用など、多角的によりよい住宅を追求している、老舗工務店です。