安心を与えてくれる弁護士
南木道雄
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安心を与えてくれる弁護士
南木道雄
#chapter1
会社や家庭において、お金にまつわるトラブルは、私たちのまわりに多種多様に存在します。特に仕事上において、社内人事や顧客との契約にかかわることなど、想像しなかった出来事が次々に起こると不安になり、つい知り合いなどに頼ってしまいがち。ですが、そんなときは、ぜひ専門家に相談してほしいと語るのは、大和市で法律事務所を開設している南木道雄弁護士。
「今の時代、弁護士への相談は“敷居が高い”ということはないとは思いますが、それでも相談する人はそんなに多くはないでしょう。いろんな場面で、決断や行動を起こす前に、弁護士に相談してみてください。というのも、たとえば、金銭的トラブルにおいて、支払いをしてしまったものを取り戻すというのは至難の業ですが、その前であれば、解決する方法はいくらでもありますので」
大きなお金を動かす前に、近親者や知人ではなく、専門家である弁護士に相談したほうが、冷静な立場で判断してもらえるという点でも、より良い方向へと進むことができます。
「私は、問題を裁判で解決するのではなく、それ以前の話し合いで解決するような方向へと導く場合が多いです。というのも、裁判の場合、勝敗で決着をつけますが、たとえば仕事上のトラブルの場合など、きちんと話し合うことで、双方ともに利益のある結果になる方法はいくらでもあり、どちらも勝ちという結果になる場合が多いからです」
穏やかに信念をつらぬく姿勢を持つ南木弁護士。話をしているだけで、心が安らぎ、冷静で落ち着いた状態になってきます。まさに、安心感のあふれる弁護士です。
#chapter2
南木弁護士は、東京大学経済学部卒業後、総理府に入り政府関係の仕事をした後に司法試験に合格。企業の法務部でインハウス・ローヤー(企業内弁護士)として勤めた後、自身の法律事務所を開設。
「司法修習を終えた弁護士のほとんどが、弁護士事務所で働きますが、私の場合、柏木昇さんという商社におられた方が書いた『アメリカの弁護士』という著書に感銘を受け、同じ道へ進もうと思いました。一般的な法律事務所の場合、いろいろな顧客のさまざまなケースに対応しなければならないので仕事の範囲は広いのですが、内容的には浅い場合が多い。ですが企業内弁護士は、限りはあるがその範囲は広く、問題も深い場合が多いので、貴重な体験することができました」
企業の場合、訴訟などは外部の弁護士に頼むことが多いのだが、それまでに企業内弁護士が必要な調査を行ない、解決方法を模索するので、より広く深い業務にかかわることになります。
「大企業の場合は、ほとんど法務部を置いていますが、中小企業になるとまだまだ少ない。顧問弁護士を持つ余裕もないでしょうが、何かあってからでは遅い。困ったことや法律上わからないことなど、小さなことでも相談してみてはいかがでしょう。私も担当していますが、まずは市役所の無料弁護士相談を受けてみるのもよいかもしれません」
市だけでなく、神奈川県や商工会議所などで、無料で弁護士による相談を受け付けてくれる公的機関をいろいろ利用し、自分に合った安心できる弁護士を探してみるのも手かもしれません。
#chapter3
中小企業も、安心して法律上の相談ができる弁護士を知っておいたほうがいいという南木弁護士。その理由は企業のノウハウや資産の保護といった点でもいえます。
「中小企業には、とっても良いノウハウや技術、資産などがありますが、意外にも、それに気づいていない場合が多い。特許の取得はもちろんですが、そこまでいかなくても、顧客リストなどは立派な資産となりますので、これを大切にしなければならない。紙で保存しているのならきちんと鍵をかける、コンピュータで管理しているなら持ち出しは禁止など、企業側でもきちんと保護する姿勢を持っておかなければいけませんし、これは『不正競争防止法』という法律でも定められています。つまり、会社を辞めた人が顧客リストを持ち出しても、企業側でそれを保護しておかなければ、問題にすることすらできません。もしも悪用された場合などを考えると、あらゆる情報の保護にはきっちり対処しておいたほうがよいでしょう」
とにかく何かが起きてからでは遅い、といことうを肝に銘じて、毎日を安心して過ごせるよう準備はしておきたいものです。
(取材年月:2011年2月)
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