起業・融資・補助金・事業承継の認定専門家
鈴木崇史
Mybestpro Interview
起業・融資・補助金・事業承継の認定専門家
鈴木崇史
#chapter1
一つ一つの企業が活性化することで、従業員や家族が幸せになり、ひいては日本の社会がより良くなっていく――。そのような高いビジョンを掲げて、中小企業診断士の鈴木崇史さんは、昨年12月からオフィスのある銀座・横浜、自宅のある相模原を拠点に、経営コンサルティングの活動を開始しました。
経営コンサルティングで鈴木さんが得意としている守備範囲は、実に多岐にわたります。一つは、国が後押しする中小企業の「事業計画作成サポート」。これは関東経済産業局に認定された業務の一環で、中小企業が売上や業績向上、戦略などの目標を設定し、事業を具体的な計画に落とし込むためのものです。事業計画を立てると、金融機関と交渉しやすい、融資を受けやすい、あるいは補助金を受けやすいといった大きなメリットが得られることを事業者に理解してもらい、活用していただくことを目的としています。
二つ目は、公的な制度に当てはまらないケースで、それぞれの会社に合ったサービスを提供する、言わば「オーダーメイドの経営コンサルティング」。これには銀行融資のサポートや定期的な顧問契約といった形で関わることが多く、鈴木さんが今後注力していきたい分野です。
そのほか、「横浜創業計画サポートセンター」と「多店舗展開サポートセンター」の2つのウェブサイトを運営し、一から起業したい人や、10以上の店舗数を目指し、さらに事業を拡大したい企業に向けて、幅広く情報を発信。企業に勤めながら創業の準備をしている方や、多忙な事業者のために、平日の夜間や土・日曜日でも個別相談に対応しています。
#chapter2
経営コンサルタントというのは、マネジメントの世界で例えると、医者のような役割を果たします。業種のジャンルを問わず、経営面で何か問題が起こったとき、あるいは問題が起きる前から、気軽に相談できるプロが必要です。
前職では銀行員や社長秘書、ショップ店長を務めたことから、鈴木さんのスタンスは非常に明確でユニーク。銀行融資の知識が豊富で、経営計画作成のノウハウや、実際に会社や店舗の経営に関わった経験を生かすだけでなく、事業者の志に寄り添いながら、一緒に考え、悩み、「共考」するというものです。
「経営者が本当に何をしたいのか、その会社がどんな強みを持っているのかにフォーカスすることが大事です。最終的な答えは、その人・その企業が持っている。私の役目は共に考えて、答えに行き着くのを手助けすることにほかなりません」
黒田官兵衛や山本五十六など、マネジメントの才能に優れた歴史上の人物に造詣が深い鈴木さんは、経営戦略を分かりやすく説明するために、昔の偉人の格言を用いて、クライアントとシェアすることもあるのだとか。
例えば、「兵に常勢なく、水に常形なし」というのは古代中国の兵法家・孫子の言葉で、「物事は状況に応じて臨機応変に行うべきであり、最初から決まったやり方はない」という意味ですが、マネジメントの手法は千差万別。過去の実績ばかりにとらわれて、従来の方法に固執していては、現状の問題を打破することはできません。
鈴木さんご自身が平均起業年齢に近く、比較的若い起業者でも相談しやすいというメリットもあります。若手であるが故に柔軟な思考が生まれやすい一方で、企業のトップから現場まで、さまざまな経験知を得てきたからこそ、鈴木さんならではの手腕が発揮されるといえるでしょう。
#chapter3
日本のマネジメント層は高齢化しており、2015年時点で中小企業の経営者の平均年齢は66歳、また300万以上ある中小企業のうち、70歳以上を超える経営者は約245万人という統計も出ていることから、今後10年、事業承継は最も喫緊の課題になるといわれています。
経営コンサルタントは、経営者にとって最も近しい相談相手となるべきですが、中にはプライドが高くなりがちで、経験の中でしか話せない、自己流コンサルが一番のハードルになっていると、鈴木さんは警鐘を鳴らします。
「『賢人は歴史に学ぶ』です。謙虚に学んで一緒に悩み、いろいろな視点から柔軟に考え、応用する。それは若くても高齢でも、心掛け次第でできることですよね」
社会状況が劇的に変化する中、日本経済を支える数多くの中小企業や小規模事業者が、さまざまな経営課題に直面し、柔軟かつ迅速な対応が求められる時代になりました。多くの企業が発展し、高利益を還元することで社会全体が幸せになり、「この国に生まれてラッキーだ」と人々が思える豊かで元気な日本にしたい。亡くなった祖父から日本人の誇りを教えられた、鈴木さんの生涯を懸けた人生目標です。
(取材年月:2019年9月)
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Profile
起業・融資・補助金・事業承継の認定専門家
鈴木崇史プロ
中小企業診断士・経営革新等認定支援機関スモールM&Aアドバイザー
合同会社SDGs経営サポート
銀行融資担当・経営計画担当の社長秘書・店舗責任者などの経験を持ち、経営から現場までのリアルを知る専門家。現場感を持つからこそ、優れた計画書が作れる。ものづくり補助金・事業再構築補助金の採択率は97%。
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