激動の貿易環境下で中小企業が生き残るために今すべき5つの行動指針
こんにちは。
ハウンドジャパンの川上です。
突然ですが、体調管理に自信はありますか?
会社経営者やフリーランスとして走り続けていると、つい健康管理が後回しになってしまうことがあります。
私自身、40代に入ってからようやく「健康こそが最大の経営資源」だと痛感するようになりました。
若い頃は無理も効きます。徹夜明けでも仕事をこなし、暴飲暴食をしても次の日には回復できていたかもしれません。しかし、年齢を重ねるごとに、「そのツケ」が一気にやってきます。体調不良は、経営判断の誤りや機会損失に直結し、収入や人間関係にも影響を与えます。
今回は、ビジネスパーソンこそ知っておきたい「体調不良によるビジネス的損失」について、そして日々の生活で実践できる健康習慣についてお話ししていきます。
体調不良=ビジネスリスクである
フリーランスや経営者の働き方は、会社員のような「有給休暇」や「代替要員」がないことがほとんどです。突然の発熱や体調不良は、即その日の売上損失や納期遅延につながります。
たとえば私たちの業界である軽貨物配送業の場合、ドライバーが一人倒れれば、その日予定していた配送案件はすべて他の人に割り振る必要があります。しかし、即日で代替できる人材がいなければ「納品不可=取引停止」のリスクもあるのです。
特に小規模経営では、「あなた自身がビジネスのエンジン」になっていることも多いため、体調不良は文字通りの“事業停止”になりかねません。
フリーランス・経営者に求められる「自己メンテナンス」
では、健康を守るためにはどのような習慣を持つべきなのでしょうか。
ここで、フリーランス向けの情報メディアで紹介されていた内容を一部ご紹介します。
まず、体調を崩してしまったときの対応として最も重要なのは、「誠実な連絡」です。納品が遅れる、会議に出られないなど、迷惑をかける事態こそ真摯な対応が信頼関係を保ちます。
そして、そもそも体調を崩さないようにするための予防策として、次の3つが非常に重要です。
1. 睡眠は最高の投資である
睡眠不足が脳と体に与える影響は計り知れません。
アメリカの研究機関によれば、毎晩6時間未満の睡眠が続くと、仕事のパフォーマンスは最大で20〜30%低下するとされています。集中力の欠如、判断ミス、短期的な感情の乱れ……。これらはすべて、経営にとって致命的な要素です。
ちなみに、世界の成功者たちも睡眠の重要性を理解しています。
- ・ ジェフ・ベゾス(Amazon創業者):1日8時間睡眠を厳守
- ・ ビル・ゲイツ(Microsoft創業者):睡眠の質改善に投資
- ・ ティム・クック(Apple CEO):早寝早起きがルーティン
- ・ ジャック・ドーシー(Twitter創業者):瞑想と良質な睡眠を重視
短期的な成果に走るよりも、毎日の健康維持こそが長期的な利益をもたらすのです。
2. 「行動体力」と「防衛体力」を意識する
体力には2種類あるのをご存知でしょうか?
運動生理学では、以下のように分類されます。
-
- 行動体力:動く力(筋力・持久力・瞬発力など)
- 防衛体力:病気に抵抗する力(免疫力・回復力など)
日々の仕事を快活にこなすにはこの両方をバランスよく強化する必要があります。
行動体力を高める習慣
- 一駅分歩いて帰る
- 週2回のジョギングや水泳
- 階段を意識的に使う
防衛体力を強化する習慣
- 栄養バランスの取れた食事(特に朝食)
- 湯船に浸かる習慣を持つ
- 睡眠の質を高める工夫(寝る前のスマホ断ちなど)
健康は一日にしてならず。
むしろ「日々の積み重ね」こそが、老後の医療費・病気リスクを減らす最大の自己防衛です。
3. 「健康経営」は社員にも好影響を与える
もしあなたが中小企業の経営者なら、自身の健康管理はもちろん、社員の健康管理にも意識を向けているでしょうか?
厚生労働省も推進している「健康経営」は、従業員の健康増進に投資することで、生産性の向上や離職率の低下、医療費の削減につながるという考え方です。
具体的には、
-
- ・ 有給取得の推奨
- ・ フレックスタイムや在宅勤務制度の整備
- ・ 健康診断の受診率向上とフォローアップ
- ・ 社内での軽運動プログラムやウォーキングキャンペーン
などが挙げられます。
社員の健康を守ることは、企業の持続的な成長を支える土台になります。そしてその前提として、まずは「経営者自身の健康管理」が求められるのです。
「無理がきく時代」に頼らない働き方を
最後に、私自身の実体験から一言。
若い頃は“寝ずに働く=かっこいい”という価値観にどっぷり浸かっていました。でも、40代を過ぎると体の変化は如実に現れます。無理した分だけ、あとで代償を払うことになります。
自動車をノーメンテで乗り続けたらいつかエンジンが壊れるように、人間の体も「限界」は確実にあります。
まだ健康で頭が回るうちに睡眠、食事、運動といった「地味だけど確実な健康習慣」を積み重ねていきましょう。
健康は、経営と同じく“長期視点”が求められる分野です。
そして健康こそが、ビジネスの“持続可能性”を支える最重要ファクターだと、私は確信しています。
まとめ
- ・ 体調不良はビジネスのパフォーマンス低下と機会損失を生む
- ・ 睡眠・運動・栄養の習慣化でリスクは予防できる
- ・ 経営者自身の健康管理は、社員や事業の未来に直結する
- ・ 「無理がきく時代」に頼らない経営が、これからのスタンダード
今日からでもできる小さな習慣を、未来の自分と会社のために始めてみませんか?



