「推ししか勝たん」時代における働き方の再定義──軽貨物×推し活が導く、新しい自己実現のカタチ

川上絢一郎

川上絢一郎

テーマ:法人向け軽貨物新規事業

「今日は推しのライブで福岡へ遠征する日だ。最高のコンディションで会うべく、ネイルサロンと美容院に行った。新大阪駅から新幹線に乗り込んだ。」

これは、日経新聞の「推ししか勝たん」連載の冒頭にある一節です。
参照:推ししか勝たん、インフレ関係ねえ 推し活1兆円市場
何気ない一日を描写しているようでいて、ここには“ある強いメッセージ”が込められています。

それは「好きなことに、人生を全振りしている姿の肯定」です。
推し活とは、単なる趣味ではありません。
日常の活力であり、生きる理由であり、時にはキャリアの選択にも影響を及ぼすほどのエネルギー源となっています。

ではその「推し活」を、時間・お金の両面で心置きなく楽しむには、どんな働き方が理想なのでしょうか?

推し活と「自由な働き方」は、切っても切れない


推し活が本格化すると、遠征・グッズ代・ライブチケット・衣装など、消費額はあっという間に5万、10万と膨らみます。
加えてイベント開催日や発表日には「仕事よりも優先したい!」というスケジュール調整も必要です。

ここで多くの会社員が直面するのが、「時間とお金のジレンマ」。
推し活を楽しむには収入が要る。けれど稼ぐために拘束されすぎると、自由な時間がなくなる──。

この矛盾を解消する手段として、いま注目されているのが「フリーランス」や「業務委託型の働き方」です。

軽貨物配送という、自由と収入の両立が可能な選択肢


なかでも、いま若年層や副業層に密かに人気が広がっているのが「軽貨物配送」です。
宅配や企業間の荷物輸送などを個人で請け負うこの仕事は、まさに“現代型・自由業”。

  • 働く日や時間を自分で決められる
  • エリアを選んで遠征ついでに仕事も可能
  • やった分だけ収入になるため、目的ベースで調整可


たとえば「〇月に推しのライブがあるから、それまでに20万円貯めよう」と目標を立てて働き、ライブ期間は丸ごと休みにする。
そんな“推し活ライフ設計”が現実に可能です。

事実、当社でも「バンドの追っかけをしながら全国を回るドライバー」や「舞台女優のファンで年に何度も東京へ遠征する地方在住者」が、自由に軽貨物業を活用しています。

「働き方」こそ、最大の推し活戦略


日経の連載中には、こんな一文もありました。

「推し活ができない職場なら辞めたい。給料が増えても時間がなければ意味がない。」

これは決して過激な意見ではなく、むしろ現代の価値観を端的に表現しています。

かつて「給与」「安定」「終身雇用」が最重要とされた時代は終わり、今は「自由」「時間」「推し活」がモチベーションの軸になってきています。
この潮流は、単なる若者文化に留まりません。中小企業の経営者、フリーランス、副業ワーカー、どの立場にも共通する“人生観のシフト”なのです。


中小企業経営者にこそ届けたい、「推し活的発想」


経営者視点で見ても、この“推し活世代”の心理を知ることは極めて重要です。

  • 採用において「推し活との両立ができる柔軟な働き方」を提示できるか?
  • 社員がやりがいやモチベーションを外部に持っていることを肯定的に捉えられるか?
  • 自分自身が「好きなことを理由に働き方を最適化する」姿を見せられているか?



この発想を持てる企業は、若手人材の採用・定着に強く、また新しい働き方の提案ができる魅力的な存在になれるでしょう。

推し活を中心にした人生設計は「甘え」ではない


推し活に対して「趣味でしょ?仕事優先でしょ」という価値観は、もはや時代遅れです。
人は好きなものに全力を注ぐとき、本当の意味でのエネルギーが湧きます。
それを実現できるのが、フリーランスであり、軽貨物であり、自営という選択なのです。

最後に──あなたの「推し活人生」、ちゃんと守れてますか?


これを読んでいるビジネスパーソンや中小企業の経営者の皆さん。
「自分の人生、今のままで良いのだろうか」
「もっと推しを全力で応援したいのに、働き方がそれを邪魔していないか」
そう感じる瞬間があれば、ぜひ一度、自分の働き方を“再設計”してみてください。

推し活は、単なるエンタメではありません。
「あなたがあなたであるための原動力」。
そして、それを守るには、“あなたらしい働き方”を選ぶ勇気が必要です。

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川上絢一郎
専門家

川上絢一郎(軽貨物運送業)

ハウンドジャパン株式会社

総売上30億円の軽貨物運送会社が、独自に構築した「持たない経営」のノウハウ&人脈で、在庫・人材・コストを抑えて成功に導く。業界知識のない個人・新規参入の法人が続出し、各年商の2年目平均は1億円を達成。

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