生きる意欲とつながる思いを支える機能訓練のプロ
園田朋美
Mybestpro Interview
生きる意欲とつながる思いを支える機能訓練のプロ
園田朋美
#chapter1
鹿児島県鹿屋市の本通り沿いにある「リハビリサポートセンター」は、通所介護と障害 福祉サービスを提供する共生型の通所施設。要介護認定を受けた人から、特定疾病などで 支援が必要な人まで、幅広い利用者を受け入れています。
「必要な人が必要な訓練を受けられる場をつくりたい」と、前向きな気持ちを支えるサポート体制を整え、意欲と力を引き出す支援に取り組むのは、作業療法士でもある代表の園田朋美さん。理学療法士や作業療法士、介護福祉士、看護師といった国家資格を持つ専門職が在籍。フレッシュな感性と実践力で、1日20人前後の利用者に丁寧 に向き合います。
「身体機能の回復だけでなく、認知機能や日常動作の維持・向上にも重点を置いた個別プログラムをベースに、創作活動やレクリエーション、季節のイベントなどを通して、人と関わり合いながら過ごす時間を大事にしているのが特徴です。『リハビリはきつい』というイメージを持たれがちですが、当方では洗濯や買い物、園芸など、 日常生活に即した内容を取り入れ、思わずやってみたくなる気持ちを後押ししています」
安全面に配慮しながら「テーブルや食器を拭く、洗濯物を干す・畳む」といった身近な 家事動作に挑戦。「少し頑張ればできる」「障害があっても誰かの役に立てる」の積み重ねで無理のないトレーニングにつなげ 、自信の回復を促します。
「目指すのは『家族との暮らしの中で孤立させない』『社会との関わりを断絶しない』 こと。家族はもちろん、ケアマネジャーや医療機関とも連携しながら 、その人らしい暮らし方を支えています」
#chapter2
もともと人と接することが好きだった園田さんは、「誰もが笑顔で暮らせる場所をつくりたい」という漠然とした夢を胸に、作業療法士を志します。専門学校を卒業後9年間、医療機関で回復期リハビリに従事し、脳卒中や整形疾患の患者と向き合う中でも、思いを見失うことはありませんでした。
大きく踏み出すきっかけとなったのは、大好きな祖母の晩年の姿です。
「元気に家業を支えてきた祖母が、仕事を辞めた途端に病に倒れ、最後は寝たきりになってしまったんです」
「頑張って生きてきた人が、最後まで笑顔でいられるセカンドプレイスをつくりたい。夢で終わらせたくない」。そんな強い決意のもと、長年思い描いてきた理想郷“ともちゃんランド”を現実の介護事業所として立ち上げました。
祖母を見送った2020年、3人目の子どもを出産したばかりというタイミングで独立し、翌年には通所型デイサービスを開所。30代を目前にして、介護事業所の経営と運営という重責を担い、理念を貫く難しさを体感しながら試行錯誤を重ねてきました。
「天井を見つめるしかなかった祖母の姿、なす術のない家族のつらさが今も私を突き動かしています。身体の機能だけでなく、その方の暮らしそのものを支えたいですね」
園田さん自身、「家族のサポートなしには激務を乗り切れなかった」と振り返ります。「子どもたちに、一生懸命な母の背中を見せられていればいいのですが」と話し、休日には子どもたちが好きな温泉巡りで、親子の温もりを再確認しているそうです。
#chapter3
当初は通所介護事業のみでしたが、2025年からは制度のはざまで取り残されがちな人にも目を向けた支援に力を入れています。
「前職でも課題に感じていたことですが、けがや疾患などで継続的な機能訓練が必要でも、年齢や制度上の要件によっては、介護保険や医療保険の枠から外れてしまうケースは少なくないんです」と園田さん。現状を踏まえ、地域の福祉センターなどとも連携。障害認定後は、継続的な支援も可能な共生型事業所としての体制を整えています。
「マンツーマンを基本とする少人数にこだわる活動スタイルは、これまでと変わりません。誰もじっと座っていない様子は、介護事業所としては珍しい光景かもしれませんね」と笑います。活動内容は、毎回日誌に写真を添えて家族と共有。公式LINEを活用し、それぞれの事情に応じたきめ細やかな連携を心がけています。
園田さんが一貫して掲げてきたのは「利用者さまの人生そのものを支える」という理念。利用者と向き合う中で得た気づきや学びを糧に、それぞれの専門性を高めてきたスタッフにも、その思いはしっかりと共有されています。
「本人も家族も、そして専門職である私たちも、誰かを支え、支えられながら同じ時間を生きています。『社会の中で誰も一人にしない』という私たちの挑戦は、ようやく土台を積み終えたばかり。ここからがスタートだと考えています」
(取材年月:2026年2月)
リンクをコピーしました
Profile
生きる意欲とつながる思いを支える機能訓練のプロ
園田朋美プロ
通所型デイサービス
リハビリサポートセンター
日常生活に直結する動作を応用し、無理のないトレーニングにつなげる独自の機能訓練プログラム。フレッシュな感性と実践力で、身体機能や認知機能だけでなく、個々の生きる力を引き出します。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ鹿児島に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または鹿児島読売テレビが取材しています。[→審査基準]