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五十余年にわたる運送業の実績をもとに、個人から法人まで対応

不用品買い取りも手掛ける引っ越しのプロ

古木清貴

古木清貴 こききよたか
古木清貴 こききよたか

#chapter1

一人暮らしやファミリーの引っ越し、事務所移転、精密機器の運搬と幅広いサービスを提供

 鹿児島県鹿児島市に拠点を構える「南日本引越センター」では、進学や就職で一人暮らしをする人に向けた単身プラン、マイホーム購入や転勤などで住まいを移る家族のためのファミリープランを展開しています。

 「県内から県外へ、あるいは他府県から県内へ、長距離移動にも対応しております。過去には、神奈川県から鹿児島県に転居される方からお声を掛けていただいたこともあります」

 そう話すのは代表の古木清貴さん。1971年に創業して以来、地域に根差し運送業を営んできた同社を、2021年から率いています。

 「急な異動で時間がないという方、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭、ご高齢者さまのために、私どもが荷造りや荷ほどきをお手伝いするコースもあります。『忙しくて手が回らない』『体力に不安がある』という場合は、ぜひご用命ください」

 依頼が入るとまず客先に訪問し、家電や家具のサイズ、生活用品などの量を確認した上で見積もりを提示。学校や役所への届け出、電気・水道といったインフラの停止手続きなど、引っ越しまでにやるべきこと、当日にすべきことを記したリストもご用意しています。「初めてのことで分からないことが多いでしょうし、経験があっても準備に追われて大変でしょう。お客さまに寄り添いサポートするのも当方の務め」と古木さん。

 五十余年にわたって顧客の大切な荷物を運んできたノウハウを生かし、楽器、精密機器のようなデリケートな製品も運搬。事務所移転、コピー用紙やトナーカートリッジなど消耗品の配送と、法人向けのメニューも用意しています。

#chapter2

高校時代のアルバイトで出会った会社で社長に。社員が働きやすい職場づくりに尽力

 古木さんが同社と出会ったのは、高校時代のアルバイト。まじめな仕事ぶりから、岡山の専門学校に進学してからも「次はいつ帰ってくるんだ」という連絡が絶えず、「結局、長期休暇のたびに戻って手伝っていましたね」と笑います。

 専門学校を卒業後は、知人に紹介された会社に就職。同社に営業で赴いたのを機に、転職を決めました。入社から5年がたった頃、「うちに来ないか」と誘ってくれた3代目が体調を崩すことが増え、事業承継へと至ります。「年齢も70歳を超えていました。ご子息は会社を継ぐ気はなかったので、M&Aを視野に入れていたようです。弊社は取引先にも恵まれていたことから、私を含めた数人で『自分たちにやらせてほしい』とお願いしたのです」

 一緒に直談判した先輩らが4代目、5代目に。自身は取締役となって2人を支えていましたが、古木さんの能力と熱意を人一倍買っていた5代目から新社長に抜擢されます。「先代は今も役員として支援してくれます。大勢の人に助けてもらったおかげで、今日までやってこられたのだと思っています」

 社長に就任した古木さんが最初に取り組んだのは職場の整備です。整理整頓をはじめとした社内ルールの明確化、評価制度の構築、さらに老朽化した車両を買い替え、働きやすい環境づくりに努めました。

 また、社内に教育専用のスペースを作って技術の底上げを図るように。自ら率先して外部研修に出向き、学んだ内容を社員に伝える機会も定期的に設けています。

古木清貴 こききよたか

#chapter3

引っ越しの際に出る不用品の買い取り事業もスタートし、有効活用の道へ

 古木さんが社員を迎え入れる際に重視するのは人間性。「スキルや知識は後からでも身に付けることができますが、周りへの配慮といった内面的な資質はなかなか難しいでしょう。気づかいや思いやりは私どもにとって一番重要な要素であり、ここだけは譲れないのです」と力を込めます。

 人柄に重きを置いた採用活動のかいがあってか、同社にはリピーターも数多くいるそうです。中には、かつての担当者の名前を覚えていて、その人に来てほしいというリクエストもあるのだとか。

 「結婚で新居を構えたり、社会人になって実家を離れたり、引っ越しはお客さまにとって大きな人生の転機です。みなさまの大事なライフイベントに携わることができ、感謝までしてもらえる。とてもやりがいのある仕事ですね」

 新サービスの立ち上げにも意欲的で、2023年1月には古物商許可を取得し、不用品買い取り事業をスタートした古木さん。遺品整理や生前整理も請け負っています。

 「これまで現場で不用品が出ても、われわれはそれらをお引き取りすることができませんでした。世界中でSDGs(持続可能な開発目標)が推進される今、まだ使えるものをできるだけ有効活用したいという思いがあったのです。お客さまにしてみれば、買い取りによって引っ越し料金をお安くできますし、処分のお手間も省くこともできます」

 2023年1月には品物を保管するための倉庫を確保。「将来的には改装して、リサイクルショップを開きたい」と展望を描きます。

(取材年月:2023年1月)

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専門家プロフィール

古木清貴

不用品買い取りも手掛ける引っ越しのプロ

古木清貴プロ

引っ越し業

株式会社南日本引越センター

鹿児島市に本拠を構え、引っ越し業全般を手掛けています。2022年8月からは不用品の買い取り事業を開始。引っ越し先に運ばない荷物の処分もまとめて行います。生前整理や遺品整理もお任せください。

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