健康寿命と歩き方について

健康寿命と歩き方の関係性

健康寿命に関わる歩き方とは？

近年の研究によって健康寿命と歩き方が密接に関わっていることが分かっています。
特に、歩く時の『速度』が健康寿命と関わりが大きいことが分かってきました。
実際に、歩行速度の速い人は健康状態が良好であるとデータでも明らかになっています。

歩き方と病気の関係性

歩行速度の速い人は心血管系の健康が良好であることが多いです。
心臓病や脳卒中のリスクが低く、寿命が長いという研究結果もあります。
また、生活習慣病（高血圧・糖尿病など）のリスクが低いこととも関連があります。

特にご高齢の方にとって歩行速度は健康寿命を示す重要な指標です。
歩行速度が遅い人は、健康問題や介護の必要なリスクが高いとされています。

歩き方を早くするために必要なこと

歩行速度が速い方が健康に良いとお伝えしてきましたが
ただ単に歩き方が早ければ良い、というわけではありません。

重要なことは『歩く速さ』と『歩く姿勢』です

こちらに2枚の写真があります。
これを見てどちらの方が歩く速さが速いと思いますか？

皆さんが想像した通り姿勢の良い方が歩き方が早くなります。
背中を丸めた姿勢では足を振り出すための推進力を生み出しにくいのです。
背中が丸くなると膝や股関節も曲がってしまいます。
そのため支える足でしっかりと地面を踏み込めず前方へ推進力が生まれません。
このように姿勢が歩き方には大きく関係していることになります。

姿勢が及ぼす体への影響

姿勢が悪くなると歩行速度も遅くなり病気のリスクが大きくなります。
姿勢・歩き方・病気に関連性があることがわかってきましたが、
病気以外のリスクもあります。

膝や股関節の姿勢が変わることで変形性関節症のリスクも高くなります。
他にも脊柱管狭窄症やヘルニアなど身体の怪我や痛みに関連してきます。

歩き方をよくするには？

歩く速さが健康寿命と関連するとお伝えしましたが
歩き方だけを変えようとしても良くなりません。

まずは姿勢を整えることが重要です。
そのためには関節の動きや柔軟性、筋力の問題を改善させることが必要です。
そして歩き方を正しく身につけることが重要となります。

姿勢・歩き方を改善することで歩行速度も速くなってきます。
無理に早く歩こうとすると怪我のリスクがありますから注意してくださいね。