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子供たちのプログラミングセンスの磨き方

山口一之

山口一之

テーマ:プログラミング学習

世の中にはスポーツ選手、芸術家、音楽家、等々…様々なプロフェッショナルと呼ばれる人がいます。その人たちは、生まれ持った自身のセンスと身体的能力を活かして活躍されている人なのだと思います。
IT業界で見るとビル・ゲイツや、スティーブ・ジョブズのようなMicrosoft, Appleといった今のデジタル社会の基盤を築いた有名な人です。常に先を見てこれから先のコンピューターの必要性を模索し続け、時代に応じた変化の流れを敏感に汲み取って先導指揮してきました。これもまたプログラミング技術だけではなく、世界マーケティングでも素晴らしいセンスの持ち主なのだと思います。

さて、2020年度から導入されたプログラミングの学校教育。
子供たちはどんなことを学んでいくのでしょうか。まだまだ始まったばかりの上、コロナによる授業時間の不足問題も大きくて、思うように進んでないのが現状のようです。国語、算数、理科、社会、英語は受験に必要な教科なので最優先されるのは当たり前。
ですが、少しでもプログラミングにも力を入れようとしている学校もたくさんあります。実際に学校で学習してきた子供たちから聞く話では、他の教科にはない興味深さと体験したことのない楽しさがあるようです。
そんなプログラミング学習とは、国語で言えばひらがなから始まり、文章を書けるまでを覚えるようなこと。算数の計算も当然必要とされるし、ゲームを作っていく上では物理や歴史などの知識もあった方がより作品作りに幅が出ます。グラフィック、音楽は芸術科目の感性・個性が最大限に発揮されるところ。英語に関しては言うまでもなしでしょう。
と書いてしまうと、すべての教科ができないとプログラミングはできないと感じられるかもしれません。しかしそうではなくて、コンピューターと会話できる国語的要素と簡単な論理的要素さえクリアすれば誰でも使えるものなのです。むしろ子供のうちに大切なのはその作品のアイデア、飾り付けにおける部分が、個々のセンスを活かせるとても大事な要素であろうと思うのです。

幼少期からの早期教育で、のちにプロの世界で頑張っている方の話題を一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。ゴルフ、野球、テニスなどのスポーツの世界、ピアノ、ギター、ドラムなどの音楽の世界、他にも多方面で活躍されています。
頭で考えるのと同時に感覚、感性も必要とされる世界では早期教育の利点が割と出やすいように思います。また、英会話のような語学は、頭が柔らかい幼少期だと大人よりもスムーズに受け入れられるのではないでしょうか。プログラミングもその一つに入るように私は考えます。

Scratch(”スクラッチ”)というビジュアルプログラミング言語は、必要な言葉がひとつひとつブロックになっているので、ひらがなが読めてブロックの意味さえ理解できれば、それを組み合わせるだけで簡単にコンピューターと会話ができるシステムになっています。これ創った人、凄いですね。勿論Scratch以外にも似たような言語は今ではたくさんあります。このコンピューターとの会話の部分においてのお勉強が、2020年度から始まったプログラミング教育なのです。

このScratchを使ってどんどん色んな面白いものを作っていく子供たちの感性はいつも感心させられっぱなしです。独自の凄いアイデア、世界観をきちんとプログラムで表現できる子供さん。絵をかいたり、音楽を作品の雰囲気に合わせたり、キャラクターの位置、タイミングをとことんまでこだわったりして職人のような作品を作り上げる子供さん。複雑に組み上げたプログラムのエラーが起きたところを黙々と諦めずに自己解決していく子供さん。
Scratchを使う間のプログラミングは、技術よりもどれだけ自由な発想ができるのかが大切だと思うのです。

では本題の私が考える子供たちのプログラミングセンスの磨き方ですが、子供のうちにいろんな体験をいっぱい積むこと、いろんなものに好奇心を持つということです。世の中はどんどんデジタル化が進んでいます。子供たちの遊ぶ世界もどんどんデジタルの中に入ってきています。ゲーム、動画、SNS…。いわば、仮想空間の中で幼少期から大量の時間を過ごしている子供たちが急増しています。現実社会で生活していく方が大人は息苦しくなっているのかもしれませんが、そんな環境下で子供たちはどれだけのワクワクする体験ができるのでしょうか。もっともっと自分の知らない、答えが分からない世界を探検する時間と勇気が必要です。怪我の痛みも覚えなければいけません。色んな現実世界の仕組みに広く興味を持つことです。

デジタルなことをやるのにアナログな経験を積むのは意味がないんじゃないの?プログラミングだけ効率よくしっかり覚えればいいんじゃないの?と思われるのも否定はしません。ですが、子供のうちしかできないこと、やらないことって無限にあります。大人になってもできることは大人になってからやればいいと思うのです。子供のうちに経験したことは大人になっていくうえで、現実社会での様々な問題解決に対しても色んなヒントを与えてくれるでしょう。プログラミングにおいても同様です。感性(センス)を磨くのは早期教育が一番。大人になってプログラマーをする方は、専門的技術を嫌というほど勉強させられるでしょう。楽しくプログラミングができるのは、自由にプログラミングができるのは、子供のうちと、大人の趣味の特権なのですから。

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山口一之
専門家

山口一之(プログラミング教室)

ASO.BiT

日本語ブロックを組み合わせてプログラミングをするScratch(スクラッチ)からUnity、VRのプログラミングと小学生からでもなるべく最先端の分野までカバーできるような内容を学習を展開している。

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