身近な法律問題を等身大で解決する司法書士のプロ
岡崎寛
Mybestpro Interview
身近な法律問題を等身大で解決する司法書士のプロ
岡崎寛
#chapter1
「ご高齢のお客さまも多いので、昨年、一階に引っ越ししました」。そう話しながら案内していただいた事務所は、整理が行き届き、落ち着いた雰囲気。そんな仕事場を構える岡崎さんは、「まちの法律家」と例えられる司法書士のプロ。身近な法律問題を解決したり、複雑な法的手続きを代行したりするのが主な業務です。
中学・高校時代にバドミントン部で鍛えたというガッチリした体つきの岡崎さんは、もともと地方銀行に勤務。当時はハードな外回りの営業や本部部門を担当し、約10年間、銀行マンとして汗を流しました。その後、難関の試験を突破し、司法書士として独立しましたが、行員時代に身に付けた知識や経験は、現在、大いに役立っているといいます。
例えば、フットワークの軽さもその一つ。ある日、本来はお休みの土曜日に、不動産売買に関する依頼が飛び込んできました。「明日の日曜日に、東京の売り主に会いに行ってほしい」とのこと。岡崎さんは迅速に行動。翌日には東京へ行き、数時間の滞在でとんぼ返り。そうやって顧客の要請に応えることもあったのだとか。かつてバリバリの営業マンとして鍛えた機動力がなせる技だったのです。
石川県外や、時には海外に相続人がいるような問い合わせがあることも。一筋縄ではいかない案件も舞い込んできます。そういった顧客一人ひとりにしっかり対応する岡崎さん。「私たちの仕事は100%できて当たり前。土地や建物など不動産の売買の場合には多額のお金が動きます。買い主がお金を払ったのに、何らかの事情で登記ができなかったとなると大変です。そうならないためにも、登記業務の専門家として当然神経を使いますし、間違いは許されず、慎重に対応しなければならないのです」と真剣な表情。
#chapter2
そうやって、地道な積み重ねで信頼を獲得してきた岡崎さん。「お客さまの感謝が広がってこそ、私たちの仕事が広がっていきますからね。一つの仕事で、いかに自分のファンになってもらえるかがカギ」。自身の心構えをそう語ってくれました。
岡崎さんがいま、最も力を入れているのは、相続に関する相談です。高齢化社会を迎え、今後ますます増加していくといわれている相続の案件は、「どこに連絡していいのか、どこにアプローチしていいのか分からない人が圧倒的に多い。司法書士が、幅広くお役に立てることをぜひ知ってほしい」と強調します。
そんな思いもあって、2012年12月には、自らが中心となり、「石川県相続問題相談所」を立ち上げ。これは、弁護士や税理士などで結成したグループで、「相続に関する問題を解決するための分かりやすい窓口になれば」という思いが込められています。
さらに、まだまだ住宅ローンの借り換えの需要はなくならないと予測。司法書士は、借り換え先についての抵当権設定登記と、借り換え元についての抵当権抹消登記を申請しますが、銀行マンだった岡崎さんにとって、このジャンルは専門分野。1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格も取得しているため、適切なアドバイスをすることが可能で、金融機関に勤めていた時の視点が、ここでも大いに生かされています。
#chapter3
近年、登記などの手続きを自分で行い、安く収めようという人も見かけられます。しかし実際は、途中までやって挫折し、相談を持ち込んでくるケースがあるそう。「結局、労力や費用が余計に掛かってしまっては残念です。司法書士を身近な存在だと思って、気軽に相談してほしい」と岡崎さん。
さらに、期限が決められていないということで相続登記を放置しておいたため、後々、複雑な問題に発展するケースもあり、「自分自身の権利を守るため、早めに司法書士へ連絡してほしい」とのこと。「そういった手続きをしっかり行うことが、残された家族の安心につながっていくのです」と語ってくれました。
それにしても、岡崎さんの話しぶりには少しも偉ぶったところがありません。「それは、銀行員時代に染み付いた感覚」だと笑う岡崎さん。「銀行員時代は、お客さま第一で営業していました。司法書士になったいまも、その気持ちを忘れたくないのです」。上から目線ではなく、等身大の同じ目線で顧客の役に立ちたいという誠実さが伝わってきました。
家庭では二児のパパ。休日に子供と遊ぶことが何よりの楽しみだと目尻を下げる岡崎さん。「実はきょう家内の誕生日なんですよ。この後、お祝いするんです」。最後にそう照れながら話してくれた様子から、家族思いの良きお父さんという一面も伺えました。
(取材年月:2012年11月)
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Profile
身近な法律問題を等身大で解決する司法書士のプロ
岡崎寛プロ
司法書士
司法書士法人岡崎パートナーズ
司法書士としての知識だけでなく、かつて銀行の営業マンとして活躍していた視点と行動力を発揮。1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持ち、住宅ローンの借り換え相談にも的確なアドバイスが行える。
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