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空き家(不動産すべて)を手放したい人、貸したい人と能登暮らしをしてみたい人をつなぐ架け橋に

空き家に新たな価値を生み出す不動産のプロ

河尻成実

空き家に新たな価値を生み出す不動産のプロ 河尻成実さん
株式会社のとじまの不動産屋 外観

#chapter1

能登島を知り尽くしたアドバイザーが空き家のお悩みを解決します!

 「生まれ育った能登島を昔のような元気な姿に戻したい」そう言葉を選びながらも熱いまなざしで語るのは、七尾市を中心に能登の物件を扱う「株式会社のとじまの不動産屋」の代表取締役 河尻成実(かわしり・なるみ)さん。生まれ育った能登で再び暮らしたい人、能登への定住・移住を希望する人と、空き家を手放したい人をつなぐ架け橋として物件の仲介を行っています。

「現在能登島は、人口約2600人、約750戸の住宅があります。高齢化に伴い約140戸の空き家がありますが、実際に物件として市場に出ているものは少なく、需要に対して供給できる物件が少ないという現状です」

 河尻さんは空き家を売りたい(貸したい)人と、買いたい(借りたい)人の間には大きなギャップがあると感じていると言います。田舎暮らしを経験してみたいと願う人が増加傾向にある一方で、「古い田舎の物件には価値がない」と思い込んでいる所有者がとても多いということ。元々親や親族が所有していた物件を遠方に住む子どもが相続するケースはとても多く、維持管理に頭を悩ませてはいるものの、処分の手間や労力に足踏みして、固定資産税を払ってでも放置している人がほとんどだと言います。そういう人にこそ是非相談してほしいと河尻さんは呼びかけます。

 「人が住んでいない空き家は想像以上に早く劣化してしまいます。新しい人が入ることで、家がまた生き返るんですよ」。ニーズがないと決めつけずに、住宅のみならず、倉庫や工場などの空き物件の相談も気軽にしてくださいと河尻さん。

「以前漁師町であった場所に使わなくなった倉庫があり、所有者さんから手放したいと相談がありました。私自身『倉庫の活用は難しいかも』と思い込んでいたのですが、驚くほどすぐに買い手が見つかって驚きました。都会に住む美術家の方が大きい作品を保管する場所を探されていて、即決でした。私自身考えも及ばない活用法があることを知り、広い視野が必要であると痛感しました」

#chapter2

働き方やライフスタイルが多様化している新時代だからこそ空き家活用のチャンス

 高校卒業後は福島県の大学に進学し、石川県の大手住宅会社に就職した河尻さん。入社してまもなく静岡県浜松市へ転勤になり、25年間故郷を離れていました。50歳を迎えるころ、海も山もすぐ近くにある慣れ親しんだ自然豊かな能登島で新たな人生を歩みたいと漠然と考え始めたと言います。

 「若いころは自然のありがたみがわからなかったんですよね。でも、故郷を離れて初めて魅力がわかりました」そう目を細める河尻さん。自分のように能登島から都会に出ていった人が再び故郷に戻りたいと思える環境を整えたい、その思いで能登島での起業を決意しました。

「時代はどんどん進化し続けます。都会のような密集地はパンデミックに弱いということも周知され始めていて、今、田舎が注目されています。多くの企業がリモートワークやITの活用を導入し、働き方も多様化している中で、自分らしさを尊重した生き方を実現したいと考える人も多くなったのではないでしょうか」

 実際に河尻さんの元には、故郷に戻りたいという相談のほかに、能登島に移住したいと考える子育て世代や、自宅はあるが、テレワーク専用で使うワンルームの賃貸物件を探して欲しいというビジネスマンからの相談も増えていると言います。都心部に定住していなくても働ける新時代だからこそ、真に豊かな暮らしを求めて田舎でのスローライフを楽しみたいと考える人が増えてきたのではないかと河尻さん。

のとじまの不動産屋 内観

#chapter3

能登島を愛する仲間と共に地域力を強化していきたい

 河尻さんは能登島の魅力について次のように話します。「海も山もあり、自然豊かで食べ物が美味しいですし、なにより人の温かさは自慢できるところです。能登島は都会では味わえない古き良き日本を感じることができる平和で穏やかな島です」多くの人を能登島に呼び込み、より元気で活気のある島にしたいと河尻さんは力を込めます。

「そのためには受け皿がないと始まりません。活用していない空き家を再生することは、誰かの新しい人生のスタートにつながるということを是非たくさんの方に知っていただきたいですね」

 能登島を盛り上げていきたいと同じ志を持つ仲間たちと、能登島の魅力を発信する活動なども精力的に行っている河尻さん。「今後はより多くの人々が能登島に移住しやすい環境作りの基盤を整えていきたいと考えています。新しい情報を積極的に吸収し、若い人たちの知恵を借りながら、遊休土地を活用した収益化や、未来に続く仕事づくりにも力を入れていきたいと思っています。お客さまの大切な財産について一緒に考え、不動産の“次の人生”を探すお手伝いをしていますので、遠方に住むオーナーさまもまずは気軽に相談してください」

 眠っている空き家(土地等含む)を再び生き返らせ、故郷の活性化につなげませんか?

(取材年月:2020年9月)

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河尻成実

空き家に新たな価値を生み出す不動産のプロ

河尻成実プロ

不動産コンサルタント

株式会社のとじまの不動産屋

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