PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

心に響くコミュニケーションで個々の気持ちを癒やし、ビジネスをサポート

心を動かすデザインとセールストークのプロ

伊森智香恵

伊森智香恵 いもりちかえ
伊森智香恵 いもりちかえ

#chapter1

人のぬくもりが伝わるデザインやアートセッション、営業トークを提案

 アートやセールスコンサルティングの領域で事業展開する「とぅんちゃん。」の代表・伊森智香恵さん。手描きも交えて“人のぬくもり”を伝えるニュースレターの作成や、第一印象を高める名刺やチラシのデザイン、イラストとメッセージで相談者の心をほぐすセッションなどに取り組んでいます。

 「デジタルな時代だからこそ、心に響くコミュニケーションの在り方を追求しています。私自身、芸術の道で感性を磨く一方で感受性の強さもあり、人間関係で苦労してきました。つまずきを乗り越えた経験を役立てようと『とぅんちゃん。』を立ち上げました」

 屋号は高校時代、登校したそばから「お布団(ふとぅん)に戻りたい」と思っていたことに由来。また、生き急ぐ自分を抑える意味も込めています。

 「中でも注力しているのは、お客さまの不安や悩みを伺い、解決のヒントをはがきサイズの水彩色鉛筆画と言葉で伝える『心声(しんせい)癒しアートセッション』です。組織内の問題を抱えた方には『みんな仲間だから』、人間関係の改善を試みて挫折した方には『ゆとりが出てきた』とつづったところスッキリしたと喜ばれました。現在は個人事業主を中心にご依頼が多いですが、会社の福利厚生としてもお勧めです」

 また、営業トークやメールマガジンの改善でも企業に貢献できるとか。

 「かつてクレジットカードのPR活動に携わっていた頃、全国1位となる月間26件を成約したことがあります。ベテラン社員でさえ月間1、2件が平均なので大変驚かれましたね。どのような言葉が相手の心を動かすのか、ノウハウも伝えています」

#chapter2

芸術、心理の分野で知見を深め、多様な職業経験と学びを生かして起業

 幼い頃から紙とペンを“友”とし「遊びといえば絵を描くことだった」と振り返る伊森さん。得意分野を生かして高校では美術科に進学し、多くの才能に出会って刺激を受けます。

 「私のように周囲とうまくコミュニケーションを取れず、創作に打ち込んで素晴らしい作品を発表し続ける仲間と知り合いました。充実した日々のおかげで『人間っていいかも』と思えるようになりました」

 大学は建築科を専攻し、ものづくりについて学びを広げるため京都にある通信制大学の陶芸コースに進みます。

 「平日は建築の知識を生かして施工管理の仕事で学費を稼ぎ、週末は85歳のおばあちゃんと机を並べて勉強していました。土をこねて形作る過程で創造力も高まりました」

 卒業後は飲食店やウィッグ専門店、介護施設などに勤務。エステサロンに勤めた際、目標を成し遂げるには「潜在意識にまで透徹する強い持続した願望をもつことが必要」という京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者、稲盛和夫氏の哲学に触れて人生観が変化。

 「全ての物事は自分の考え方、捉え方次第で変わる」と、人付き合いを苦手とする心のメカニズムをひも解こうと、研修に参加しました。

 「3日間にわたるプログラムを受け、自己理解を深める貴重な機会となりました。私の感情がどのような場面でどう動くのかが分かり、自分の内面を深く知ることができました。多様な職業経験と学びが『とぅんちゃん。』の事業基盤になっています」

伊森智香恵 いもりちかえ

#chapter3

人生に悩み、乗り越えてきた自らの使命は社会の幸福度を高めること

 伊森さんにとって仕事の醍醐味は、「心声癒しアートセッション」を受けた顧客が肩の荷を下ろす瞬間に立ち会うこと。相手の悩み、対話の内容、自身のひらめきは“一期一会”であり、感じるまま、手が動くままに描くため自分でもどんな作品に仕上がるのか分からないそう。

 心の声に耳を傾け、新たな気づきやアイデアを提示して気持ちを楽にできることが、自らのモチベーション向上にもつながると話します。

 「多くのことに悩み、メンタルの不調を克服した私だからこそ、前に進めず立ち止まっている人の背中をそっと押したり、焦りを感じている人に人生のスローダウンをアドバイスしたりできると理解しています。心の機微を敏感に感じ取る私の特性がようやく開花しつつあり、大好きな絵を描いて誰かに喜ばれることにこの上ない充足感を覚えます」

 夢は大きく、10年後をめどにITテクノロジーのグローバル企業「Apple社」の元CEO(最高経営責任者)であるスティーブ・ジョブズのように、「世界を変えるきっかけになりたい」と語る伊森さん。セミナーなどを開催し、自らの半生や幸せに生きる術を広く伝えていきたいと考えています。

 「世の中の幸福度を高めることが私の使命だと思っています。まずは目の前にいる方を元気づけたいですね。実は学生時代に『未来の浴槽』というデザインのコンペティションでグランプリに選ばれたことがあります。温かい湯船で心身が満たされるように、皆さんにエネルギーを注入していきたいですね」

(取材年月:2024年11月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

伊森智香恵

心を動かすデザインとセールストークのプロ

伊森智香恵プロ

アーティスト(イラスト・デザイン)

とぅんちゃん。

高校や大学で専攻した芸術分野の知見を生かして顧客の課題解決をサポート。悩みをイラストとメッセージで解消したり、セールストークやデザインに“人間味”が出るようアドバイスしたりしている。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ神戸に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または神戸新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO