PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

石材選びから一貫施工で高品質を実現する「お墓ディレクター」

10年先も美しいお墓づくりのプロ

米田慶隆

米田慶隆 よねだけいりゅう
米田慶隆 よねだけいりゅう

#chapter1

風光明媚で好立地の霊園「朝日山浄苑」を管理代行

 日本石材産業協会の「お墓ディレクター」の資格をもち、石材選びから設計、施工までワンストップで対応しているのが、山陽石材株式会社取締役の米田慶隆さん。「お客さまの置かれた状況やご要望をじっくりとお伺いし、ご予算、期限など納得いくまで十分に話し合った上で施工いたします」というように、心の込もったアドバイスは多くの人々から厚い信頼を得ています。

 米田さんのもう一つの顔は、兵庫県豊岡市にある法光寺の住職であること。「お墓の仕事をしていると、悩み事を相談されたり、仏教的な質問を受けたりすることがしばしばあります。そのようなお悩みや疑問に応えられる知識を身に付けるため僧侶になりました」とほほ笑みます。

 同社は、姫路市と太子町にまたがる霊園「朝日山浄苑」の管理代行も行っています。同園はJR網干駅から歩いて10分の好立地にあり、全区画日当たりが良く、瀬戸内を眼下に望む見晴らしのよい墓地です。「今年で開園26年目を迎え、法事のたびにお客さまと顔を合わせますので、遠い親戚を当霊園でお迎えしているような心持ちです。おかげさまで親子2代で来園してくださる方も増えました」

 米田さんは高品質な石を選び抜き、10年後も美しいお墓づくりを目指しています。「お墓の品質の良し悪しは、建立した段階では判別しにくく、5年、10年と時間が経つにつれて段々分かってくるもの。霊園はお参りに来られるお客さまとのお付き合いが永く続きます。10年後お会いした時も笑顔でごあいさつできるよう、誠心誠意のご提案を心掛けています」

#chapter2

多様化するニーズに応え、お墓参り代行、ペット供養も

 伝統的な和型のお墓や、オリジナルの文字や彫刻も施せるシンプルな洋型墓石、さらに石造りのオブジェや石像などの要望にも応えています。「以前、あるお客さまから『親鸞上人のお姿をつくってほしい』と依頼されたことがありました。厳かな表情で遠くを見つめる親鸞上人の完成像をお見せすると、僕の手をとって喜んでくださいました」

 また、さまざまな理由でお墓参りができない人たちの力になりたいと、お墓参り代行サービスも始めました。「ある時、歩けなくなった高齢のお客さまからお墓参りを頼まれました。お参り後、きれいに掃除したお墓の写真をお見せするとぱっと笑顔になられたんです。その体験がきっかけとなって本格的にサービスとして展開することにしました」

 さらに、米田さんはかわいがっていたペットの供養を望む人の心にも寄り添います。「ペット用の合同供養塔ではなく、個別墓地への埋葬を希望される方も少なくありません。ペットを我が子のように慈しんでおられるお客さまの思いに応えるためペット専用区画を設けました。ペットの遺影を彫刻したお墓も企画しています」

米田慶隆 よねだけいりゅう

#chapter3

お墓は残された者が集まり心を通わせる「依代(よりしろ)」

 「現代はさまざまな供養のかたちがあります。お墓の前で親族みんなで一緒に手を合わせる。『おじいちゃん、おばあちゃん』と声をかけることは子どもの情操教育になるでしょう。お墓は残された者が一所に集まり、心を通わせる依代(よりしろ)なんです」。親のお墓を建立したことで、結婚後縁遠くなっていた親族が帰郷するようになることも珍しくありません。“敬う心”は言葉や文章よりも“敬う姿”を子どもに見せることで伝わるといいます。

 多様化する価値観に合わせ、さまざまなタイプのお墓の提供を目指している米田さん。「今後は、お墓に多額な費用をかけられない方も増えるでしょうね。でも故人のために何かしたいという思いは、誰もが持っているはず。その思いに寄り添い続けることが私の仕事だと肝に銘じています」

(取材年月:2015年8月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

米田慶隆

10年先も美しいお墓づくりのプロ

米田慶隆プロ

墓石職人

山陽石材株式会社

僧侶とお墓ディレクターの立場からお墓、仏事についてアドバイス。墓石・区画選び、彫刻、設計、見積もり、施工、開眼法要までワンストップで対応。高品質な石としっかりとした施工で10年先まで美しいお墓を提供

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ神戸に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または神戸新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO