お墓づくりのプロ
森田茂樹
Mybestpro Interview
お墓づくりのプロ
森田茂樹
#chapter1
1919年(大正8年)創業の森田石材店。2012年度の墓石建立実績は417組、石材施工の国家資格である「1級石材施工技能士」の取得者を5人擁し、多くのお客から支持されています。
「お客さまのニーズを最大限にくみ、施工後まで視野に入れたサービスを提供しています」。そう話すのは、3代目社長の森田茂樹さん。「4店体制による広域のフォローや、年に3回の展示会も実施しています」という言葉通り、積極的な事業展開を図っています。
もちろん、墓石の品質も折り紙つき。石工の家に生まれた森田さん自身も職人として厳しい修業を積み、幾つものお墓づくりを通じて鍛錬を重ねてきました。現在では技能士試験の審査員を務めるほどの腕前で、その技と石にかける思いは同店を支える若い職人にもしっかりと継承されています。
「今の時代、墓石を売るだけではなく、お墓づくりをディレクションすることが不可欠。当社は長い歴史の中で培われた伝統の技で、受注から施工、アフターフォローまで自社で対応できるのが強みです」
#chapter2
森田石材店は、高い技術を要する鳥居の建立も行っており、多い時には、年に10本もの施工を手掛けます。さらに森田さんは、この技術力をベースとして組織の再編を図ったといいます。
「父である先代社長は、当時の会社の売上の8割を一人で売り上げていたんです。この先、自分が父と同じ方法で同等の収益を出す自信はありませんでした」。そこで森田さんは、経営に関する勉強会への参加、さらにISO9001、ISO14001を西日本の石材店で最初に導入し、会社を組織的に運用することで、安定した商品を納めることを実現し、サービスの向上を図ることにしました。
また支店の新設、営業部の発足などに伴い、スタッフへの教育にも力を入れました。「特に営業マンはお客さまに“お墓を建てる意義”について説明できないといけません。難しい面もあったのですが、常務である弟の協力もあってうまく教育できたと思います。職人は道具を大事に使う、工事中に近所の方に会ったらご挨拶をする。そういった“心”も大事にしてほしいですね」
その結果、組織化する前と比較して売上は2倍を超えるまでになりましたが、決して守りの姿勢に入ることなく、葬祭部を新設するなど攻めの経営を続けています。
#chapter3
“お墓づくり”といえば“建立”を指すことが多いですが、時にはお客さまの転居に伴ってお墓のリフォームや移転を手掛けることもあります。
「以前、あるお客さまのお墓を移転する際、“両親のお墓の石を使って何か作れないか”とお願いされたことがありました。そこで、そのお客さまが猫好きということで、猫をかたどったキーホルダーを作ったところ、大変喜んでいただけました。こういう形でお客さまの心に寄り添えるのは、すごくうれしいことなんですよ」と、顔をほころばせる森田さん。
「私たちの仕事は、お客さまに幸せになってもらうことです。この思いは森田石材店の“芯”であり、創業以来、変わらないものでもあります。このような時代ですから、誰しも悩むことが多いと思います。そんな時に相談したり愚痴をこぼしたりできる場所の一つが、お墓だと思うんです。お墓参りには、家族が幸せになってほしいという願いも込められている。だからこそお墓とは幸せのシンボルなんです」と森田さんは話します。
創業から94年、森田石材店は、お客さまに寄り添いながら、今日も多くの人たちとそのご先祖さまの幸せを作り続けています。
(取材年月:2013年2月)
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森田茂樹プロ
株式会社森田石材店
大正8年の創業より代々受け継がれてきた職人の技と心をベースに、受注・施工からアフターフォローまでを一元化。一人ひとりのお客さまに即したきめ細かなサービスを提供しています。
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