PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

お墓にまつわる相談は、明治3年創業、151余年の歴史を誇る石材店へ

お墓づくりを支えるプロ

松原久哉

石亀工芸株式会社の松原久哉さん
霊園案内や墓石建立、リフォーム、クリーニングに対応

#chapter1

霊園の案内から墓石建立、リフォーム、クリーニング、移転まで細やかにサポート

 お彼岸やお盆、命日などに足を運び、故人をしのぶお墓。遺族・親戚が折に触れて集まり、「先祖を敬う気持ち」を親から子へ、子から孫へと代々受け継いでいくためのシンボル的存在と言えるでしょう。そんな大切なお墓にまつわる相談に応えてくれるのが、神戸市中央区に本社を構える「石亀工芸」。東灘区や兵庫区、垂水区のほか、芦屋市にも営業所を展開しています。

 同社は明治3年創業。151余年にわたる歴史の中で培ったノウハウをもとに、霊園の案内や墓石建立、リフォーム、クリーニング、移転などを細やかにサポートしてくれます。
 「独自の流通ルートがありますので、世界各国の良質な素材を用意することができます。また、彫刻など石材加工についても、伝統の技を身に付けた熟練の職人が、墓碑に魂を吹き込みます」と話すのは、5代目社長の松原久哉さん。
 「お墓で遺骨を納めるお部屋、石棺部分などは、家で言う土台にあたります。1トンにも及ぶ石碑の重さに耐えなければならず、施工の良し悪しが大きくかかわってきます。阪神・淡路大震災後に3000基以上のお墓を修復しましたが、基礎が不完全なものも目にしました。災害が起きなくても、土が沈んで倒壊するなどのトラブルが発生する恐れもあります。住宅と同じように、見えない部分こそしっかりとした工事を施す必要があります」

#chapter2

デザインや色味、素材を自由に選べ、故人と家族の思いを形に

 現代のお墓はバリエーション豊か。和型、洋型、デザイン型の3つに分かれていて、自由に選び、創作することができます。

 昔からよく見られるのが和型。「○○家之墓」など、家名や戒名を入れる長方形の竿石(さおいし)、その下に置かれる上台・中台・芝台と呼ばれる台座から構成されています。
 近年、多くなったのが洋型。横に長く背が低いのが特徴で、安定感がありモダンな印象を受けます。家名の代わりに「愛」「絆」など、施主の好きな言葉を刻むケースも多いそうです。
 そして、オリジナリティーあふれる姿で注目を集めているのがデザイン墓石。サッカーボールや野球ボール、ピアノの鍵盤や音符、犬や猫、鳥などのほか、サクラやバラといった花をモチーフにするなど、故人の個性を反映することができます。
 「石材も種類が豊富で、オーソドックスなグレー・白系のほか、黒やピンク、グリーン、ブルー系などの色味を用意することができ、複数の色を組み合わせることも可能です。職業や趣味、愛用品などを表現することで、残された人たちに人柄を伝えることができます。ご本人、ご家族の思いを形にすることができるので、需要が増えているのでしょうね」

#chapter3

お墓の継承者がいない人に向けて永代供養の納骨堂などを紹介

 「継承者がいない」「忙しくて、なかなかお参りに行けない」など、お墓を守っていくことが難しい人には、納骨堂の紹介もしてくれます。「お寺などが永代供養をしてくれるので、お墓の維持・管理の負担が軽減されます。お子さんがいないご夫婦、単身者の方、遠方にある墓地からお骨を移したい方など、さまざまな悩みを持つ方からお問い合わせをいただいています」と松原さん。
 生活の多様化に合わせて、今後は、葬儀ディレクターや司法書士、行政書士といった各分野の専門家と一緒に「終活」や「葬儀」「相続」などについて、相談会を開くことも考えています。
 また同社では、土・日曜、祝日に現地見学会(事前予約要)を開催するほか、出張相談にも対応しています。

 「これまでに、数多くのお客さまとご縁を結んでまいりました。すべての方に物語があり、その繊細で尊い人生の営みに触れることが、お墓をつくるという仕事でもあります。死を迎えた後、自分の魂が落ち着ける場所を設けておきたいというのが人情だと思います。お一人お一人に寄り添いながら、ご意思を尊重していきたい。不安や心配ごとをすくいあげ、最期を迎えるための準備をしっかりと支えていくことが私どもの務めです」との言葉に、松原さんの温もりを感じました。

(2014年2月 現在)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

松原久哉

お墓づくりを支えるプロ

松原久哉プロ

石亀工芸株式会社

霊園の紹介や墓石の建立、リフォーム、クリーニング、移転など、お墓にまつわるあらゆる相談に対応。お墓の継承者がいない方向けに、永代供養墓・納骨堂などの紹介も行っています。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ神戸に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または神戸新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO