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外反母趾・巻き爪の悩みに向き合い、歩き方から見直すことで健やかな体づくりをサポート

歩き方から足の健康を守る外反母趾・巻き爪のプロ

金子淳一

金子淳一 かねこじゅんいち
金子淳一 かねこじゅんいち

#chapter1

歩行分析をもとに、一人一人に合わせたトレーニングで正しい歩き方を指導

 足の親指が小指側へ「く」の字に曲がり、痛みや歩きづらさを引き起こす外反母趾。爪が皮膚に食い込み、炎症や化膿を伴う巻き爪。

 多くの人が抱える足の悩みに対処すべく、札幌市で「札幌外反母趾巻き爪研究所」を運営する柔道整復師の金子淳一さん。「歩くたびに親指の付け根が靴にこすれ赤く腫れている」「指が湾曲して重なっている」「巻きがひどく爪が厚く硬くなっている」など、小学生から高齢者まで幅広い年代が訪れます。

 「足は本来、足裏にある土踏まずなどの弓なりのアーチがしなり、地面からの衝撃を吸収する構造になっています。しかし、足先で地面を蹴り出していないなど、足指をきちんと使えないと、圧力がかかる時にバランスが崩れて不具合を招きます。私は、毎日の『歩く』という動作を見直すことに重きを置いています」

 初回は足の状態を確認し、歩行を動画で撮影してクセなどを分析。外反母趾や巻き爪になる原因や、足の状態と歩き方の関係も丁寧に説明。一人一人に合わせたトレーニングにより数カ月かけて正しい足の使い方を身につけます。

 巻き爪に対しては、ドイツ生まれの矯正法「B/S SPANGE(BSスパンゲ)」を採用。薄いプレートを爪の表面に貼りつけ、爪の湾曲を整えることを目指します。

 「おしゃれのために先が細い靴を履いている人もいますが、足の変形は少しずつ進行する場合があります。また爪を短く切りすぎると、伸びる際に皮膚に刺さり、悪化するおそれがあります。予防も含めて、日常生活を楽に過ごせるノウハウを得てほしいですね」

#chapter2

一人の利用者との出会いで「歩き方から整える」意義を実感し、研究所を設立

 金子さんは2006年に柔道整復師の資格を取得し、2007年に整骨院を開業。当初は、足以外にも幅広く体の困りごとを受け止めていました。

 「転機となったのは、外反母趾の利用者さんとの出会いです。電気療法や湿布など一般的なケアを一週間ほど続けても痛みがあり、『手術しかないのでしょうか』と相談を受けました。なんとか痛みを和らげられないかとご本人を観察していると、帰り際にスリッパを引きずるように歩いている姿が目に留まりました」

 足裏全体で着地するペタペタとした歩き方では、足指がうまく使われず、足の一部に負担が集中してしまうのではないかと考えた金子さん。かかとから着地し、足裏のアーチを使って重心を前へ運び、最後は足の指で地面を押し出す、「ゆりかご歩き」と呼ばれるメソッドを用いて指導を始めました。

 「その場の苦痛にアプローチする対症療法ではなく、適切な体重移動を維持することが足を健全に保つ上で有用だと気づき、歩行の様子を記録し、特徴を分析するようになりました。さらに、外反母趾と歩き方の関係に着目していた専門家のもとで学びを深め、姿勢や歩幅といった歩く行為に目を向けることが重要だと感じるようになりました」

 2011年、「札幌外反母趾巻き爪研究所」を開設。以来、数多くの人を迎え入れる中で、「歩き方から整えることの大切さ」を確信。「一生楽しく歩こう」をコンセプトに、自分の足で末永く歩ける健やかな体づくりを目指しています。

#chapter3

高齢者向けに足に関する無料相談会や出張施術、オンラインレッスンにも対応

 近年は外遊びの減少による運動不足や筋力低下などを背景に、O脚やX脚、扁平足など、子どもの足にもさまざまなトラブルが見られるようになりました。スポーツやダンスに打ち込む子どもが来院することもあり、体を動かしやすくし、ケガのリスクに配慮するためにも、すべての動きで基本となる歩き方を正すことが大切だと、金子さんは言います。

 「成長が著しい時期に間違ったクセが定着すると、大人になってから外反母趾や浮き指になったり、膝や腰に不調が生じたりする可能性もあります。骨格が完成する前だからこそ、安定した体幹でブレない軸を築き、地面をしっかり捉えて踏み出すことで『走る』『跳ぶ』といった体を動かすための基礎づくりにつながります」

 年齢や住む場所を問わず、足への負担に配慮した歩き方を伝える取り組みにも注力。高齢者向けの体操教室と協働して足に関する無料相談会を開催するほか、外出が難しい人の自宅や介護施設などへ赴く出張施術や、歩行動画を使ったオンラインレッスンにも対応しています。

 「歩けなくなると、行きたい場所へ行けなくなり、人と会う機会も減ってしまいます。足の健康を守ることは、地域の人とコミュニケーションを図り、自分らしく暮らすことにもつながると思っています」

 人生100年時代をいきいきと謳歌するためにも、歩くことから意識して元気に活動できる体づくりをサポート。いくつになっても親しい人たちと集い、家族や友人と旅行などへ出掛ける実り多き日々を支えていきたいと力を込めます。

(取材年月:2026年8月)

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金子淳一

歩き方から足の健康を守る外反母趾・巻き爪のプロ

金子淳一プロ

フットケア専門

札幌外反母趾巻き爪研究所

足の状態を確認するとともに歩行を動画で分析し、一人一人の歩き方の特徴を把握。歩行指導、巻き爪矯正を組み合わせながら、足への負担に配慮した歩き方の習得を目指します。

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