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新体操を通じて体を動かす楽しさや面白さを伝え、心身の成長をサポート

新体操を通じて子どもたちの心と体を育てるプロ

一文字惠美

一文字惠美 いちもんじめぐみ
一文字惠美 いちもんじめぐみ

#chapter1

新体操専用の体育館を備え、初級から上級までさまざまなレッスンを実施

 「しなやかに、そしてダイナミックに。音楽に合わせて伸び伸びと躍動する新体操を通じて、柔軟性やリズム感、集中力や表現力などを身に付けることができます」

 生き生きとした表情で語るのは、「札幌MEG.RGクラブ」の代表、一文字惠美さん。所有する専用体育館では、ティンカーベルやアリス、アリエルクラスなど、初級から上級まで多彩なコースを展開。年齢やレベルに応じたレッスンに集うのは、3歳から大学生と幅広い層で、その数は約130人に及びます。

 「ここでは、ロープやフープ、ボール、クラブ、リボンを使って体を動かす楽しさを体感してもらいたいですね。テクニック一辺倒ではなく、走る、投げるといった基本的な運動能力や、物事をやり遂げるたくましい精神力、人として欠かせないマナー、モラルを養っていきたいと思っています」

 背筋が伸び、バランスの取れた姿勢で、立ち居振る舞いが美しくなるのも魅力。新体操で培った豊かな感性や周囲に失礼のない礼儀作法は、社会に出てからも大いに役立つと言います。

 2003年の開業以来、多くの子どもたちに向き合い、成長を見守ってきた一文字さん。独立するきっかけとなったのは、夫との死別でした。
 「長年にわたり務めた新体操の講師を辞め、これから先のことを考える時間を作りました。1年間かけて出した答えが、自分で理想のクラブを設立することでした。技を磨くためには屋内施設が欠かせないことなどから、自宅があった場所に体育館を建設し、子どもたちが同じ場所で落ち着いて学べるよう環境を整えました」

#chapter2

練習を重ね努力を続けることで、挑戦する姿勢やあきらめない心を育む

 元々体を動かすことが好きだったという一文字さん。新体操に出会ったのは高校の部活でした。「友達に誘われて入部し、手具を投げたり触ったりしているうちに、こんなに面白いスポーツはないと夢中になりました」

 幼少期からスキー、スケート、水泳、ピアノといった教室に通い、どれも器用にこなしていましたが、新体操は違ったそうです。
 「実際にやってみると、とんでもなく難しい。ボールを高く投げてつかまずにキャッチする、長さが5〜6mあるリボンを巧みに操り優雅に踊るなど、いずれも練習を繰り返していくしかないのです」

 コツコツと取り組む中で、演技や技術の成功体験を積み重ねることで生まれる自信、チームで一つの演目を作り上げていくことの素晴らしさを子どもたちに伝えたいという思いが芽生え、指導者の道へ進みました。
 「うまくできなくて泣いて帰る子が、家で自主トレーニングをして『先生できた、見て!』と披露してくれる姿がまぶしく、一歩ずつステップを上っていく様子がとてもうれしい」と目を細めます。

 「果敢に挑戦し、あきらめない心を育んでいけるように、一人一人に合わせたサポートを心掛けています。新体操は華やかな競技ですが、その裏には計り知れない“がんばり”があります。褒めて伸ばすことがモットーですが、ルールを守らなかったり努力を怠ったりする時には、叱咤激励することもあります」

 上達する喜びや、大会などゴールを目指し走り抜ける達成感も、子どもたちの糧になると力を込めます。

一文字惠美 いちもんじめぐみ

#chapter3

全身を使い、他のスポーツにも生きる運動神経を養う新体操は、幼少期からスタートを

 『新体操はなんだか難しそう』というイメージを持つ親御さんも少なくないでしょう。ですが、指先やつま先まで意識を払い、全身をくまなく使う体操は、初めての習い事としておすすめです」と一文字さん。

 特に5歳から8歳頃は“プレゴールデンエイジ”と言われ、身体能力が大きく発達します。この時期に、さまざまな運動を経験することが重要とされています。

 「筋肉を伸ばし、関節の可動領域などを広げるストレッチが日課となりますので、始めるのが早ければ早いほど体は柔らかくなりやすいですね。飛んだり跳ねたり、手具を投げた次の瞬間には受け止めるなど、反射神経や俊敏性を鍛えることができます。これらの運動神経は他のスポーツにも生きてきますし、とっさに反応することでケガの予防にもつながります」

 一文字さんのもとでは、基礎を教えるだけでなく、国際大会出場などを視野に入れたシンデレラクラスも用意。希望に応じてプライベートレッスンも行い、夢の舞台に向けてしっかり伴走します。

 「コロナ禍で中止となっていた大会や発表会も、徐々にお客さまを入れて再開しつつあります。今後は、地域のイベントなどを通じて多くの方に新体操を鑑賞していただきたいですね。一度見てもらえたら、きっと好きになってもらえると思います」

 音楽に合わせて、クルクルとリボンやフープを回し、妖精のように軽やかに舞う新体操。「興味をお持ちの方は、ぜひ見学にお越しください」とメッセージを送ります。

(取材年月:2022年8月)

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一文字惠美

新体操を通じて子どもたちの心と体を育てるプロ

一文字惠美プロ

新体操教育

札幌MEG.RGクラブ

全国でも数少ない新体操専用体育館を所有する新体操教室です。リズミカルな動きと美しさを追求するスポーツを通じて、チャレンジする前向きなメンタルや自立心・積極性・自己表現力を養っていきます。

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