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ジンギスカン用ラム肉、白老牛、室蘭やきとりなど、北の大地の味と食文化を発信

北の大地の味と食文化を届ける精肉のプロ

竹内政光

竹内政光 たけうちまさみつ
竹内政光 たけうちまさみつ

#chapter1

部位や食べ方で肉の切り方を工夫するなどこだわりを貫き、リピーターも多数

 「ラム肉、ブランド牛、豚肉や鶏肉など。バラエティーあふれる北の大地の味をお届けし、バックボーンとなる食文化もご紹介できればと考えています」と話すのは、「カネカン竹内」代表の竹内政光さん。北海道室蘭市で精肉の卸売業を営んでいます。

 「北海道の郷土料理・ジンギスカンは、調味液に漬け込んだ肉を焼くスタイルが有名ですが、当方では道南地方などではおなじみの、たれを後付けするタイプのラム肉を販売しています」

 他にも、2008年の北海道洞爺湖サミットで世界のVIPに振る舞われた「白老牛」、豚肉を串焼きにするご当地グルメ「室蘭やきとり」を取り扱っています。

 「小売りはインターネットの通販が中心で、道内はもとより、道外からも自家用、贈答用でご利用いただいております。故郷の味を懐かしんで買う北海道出身の方もおり、繰り返しご購入くださる方も多いですね。ラム肉をたっぷり詰めたギョーザやミンチカツ、白老牛のハンバーグなども用意しています」

 かつては料理人としてステーキ店やレストランで腕を振るい「味へのこだわりは人一倍強い」と語る竹内さん。おいしさを追求し、しゃぶしゃぶや焼き肉用など、部位や食べ方によって、厚切り、スライスなど肉の切り方を工夫しています。

 「ラム肉は一般的に体の小さい子羊を用いるので、牛肉のように部位ごとに分けることはないのですが、当店ではロース、カルビなどに細かく分類。ジンギスカンの付けだれもフルーツをふんだんに使い、手間暇掛けてこしらえた自家製で、小さな店ならではの手作りの味を提供しています」

#chapter2

ラム肉の希少部位や、豊かな自然で育まれたブランド牛などをECモールで販売

 楽天市場、Yahoo!SHOP、Amazonの三大ECモールで商品を展開する竹内さん。サイトには「普段食べられない希少部位がありとても満足」「高級感があり、贈った相手に喜ばれた」などのレビューが寄せられています。

 「注文が一番多いのはラム肉です。中でも売れ筋は肩ロースで、筋が少なく肉質が柔らかい上、適度に脂が乗っていることからうま味が感じやすいのが特徴です。『さんかく』と呼ばれる上カルビは、1頭当たり500グラムしか取れないため流通量が少なく、当方以外で扱っている店も少ないですね。骨付きのラムチョップも人気があります」

 焼き肉、すき焼きなどに好適で、ギフト用としても好評なのが白老牛。1954年に島根県から導入された黒毛和牛がルーツで、北海道を代表するブランド牛として知られています。

 「肥育地である白老町は室蘭市の北東に位置し、きれいな水に恵まれています。また、民族共生象徴空間『ウポポイ』があり、アイヌ文化が花開いた土地です。舌の上でとろける肉を味わいながら、豊かな自然や歴史に思いをはせていただければうれしいですね」

 昭和初期から地元で愛されている豚肉とタマネギを串打ちした室蘭やきとりは、おでんなどのように洋がらしを付けるご当地流で食べるとまた格別だとか。

 「当方は、室蘭、登別、伊達市を対象に希望の場所まで、ラムや牛、豚、鶏といった各種バーベキューセットを配達しています。企業の親睦会や友人とのお花見、家族のアウトドアなどにご用命ください」

竹内政光 たけうちまさみつ

#chapter3

料理人として身を立てたのち家業を引き継ぎ、地域とともに室蘭の味を守る

 「『カネカン竹内』は、私が生まれた1965年に父が創業しました。子どもの頃は学校が終わると自宅でなく店に帰っていました。家庭でもよく台所に立っていた父親の背中を見ているうちに、料理人として身を立てたいと思うようになりましたね」

 地元の高校を卒業後、大阪の調理学校などで修行。札幌市のステーキ店で勤めたのち、生まれ育った室蘭市でレストランを立ち上げます。
 「店は順調だったのですが、母親が倒れたのをきっかけに家業を手伝うようになりました。母はその後回復しましたが、精肉店を閉じてしまうとお客さまや取引先など多くの人に迷惑が掛かると思い、肉屋一本でやっていこうと決めました」

 2004年の法人化に合わせて竹内さんが社長に就任。主な顧客層が高齢化して客足が遠のいたり、大手スーパーが台頭したり、商売を取り巻く環境が変化する中、良い商品を消費者に届けるにはどうすればよいかを思案。オンラインでの販売は不可欠と考え、2010年にネット通販を始めました。

 販路拡大の一方、竹内さん自身は地域との絆を重視し、地元の青年会議所のOBとして仲間たちと地域おこしに参加。また少年野球の指導も買って出ており、父親が創設し自身も監督を務めた少年野球チームを全国大会に導いています。

 「室蘭の味を守り、後世に伝えていくためにも『カネカンでないと食べられない』『竹内でないと作れない』商品を多くの方にご賞味いただき、街のみんなと手を携えて魅力を発信していきたいですね」

(取材年月:2024年3月)

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竹内政光

北の大地の味と食文化を届ける精肉のプロ

竹内政光プロ

精肉店

有限会社カネカン竹内

部位や食べ方によって肉の切り方を工夫するなど、料理人の経験を生かして味にこだわります。ジンギスカンのラム肉はロース、カルビなどの部位ごとに提供。後付けタイプの自家製たれもフルーツをふんだんに使います。

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