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60年以上にわたり培った電気設備工事の技術力で、暮らしを支える電気を供給

顧客との信頼関係を大切にする電気工事のプロ

河地靖幸

河地靖幸 かわちやすゆき
河地靖幸 かわちやすゆき

#chapter1

北海道全域で、商業施設、高齢者住宅、工場など各種建物の電気設備工事に対応

 「私どもは、暮らしやビジネスに欠かせないインフラの一つ、電気を滞りなく供給するため、長きにわたり研さんを重ね、実績を積んできました。あまたの現場で培った豊富なノウハウで、信頼の提案と設計・高品質の施工をしますので、電気設備に関することはぜひお声掛けください」

 そう話すのは、札幌市で1960年に創業した「石山電気商会」の代表・河地靖幸さん。北海道全域で、マンション、高齢者住宅のほか、商業施設や工場といった各種建物で電気設備の新設、改修に対応。道路を照らす街路灯の設置、補修、撤去も手掛けています。

 「大事なライフラインをお任せいただくにあたり、当社は、お客さまとの信頼関係の構築に重きを置いて参りました。安全にご利用いただけるよう施工品質を追求し、適切に保守していくためのアフターフォロー体制を整え、お客さまの期待に応えるべく常に最善を尽くしています」

 地域社会への貢献を指標にしてきた先代社長の意志を継ぎ、2代目として社を率いる河地さん。札幌市の公共工事も数多く請け負っており、市が例年表彰している優良工事施工業者に7度選ばれたこともあります。60年を超える歴史の中で、絶えず技能の向上に努めてきたことが「評価につながったのでは」と語ります。

 「現代は、驚くほどテクノロジーが発達しました。電気工事の世界も日進月歩で、私など、製図台を使って設計図を手描きしていましたが、今ではコンピューターでできる時代となり、新しい技術を取り入れながら進化を続け、多様なニーズに応えていきたいですね」

#chapter2

義父が創業した石山電気商会へ入社し、勉学と仕事にいそしみ2代目に就任

 河地さんは1947年、石狩郡当別町で生まれました。札幌工業高校を卒業後、札幌トヨタ自動車に就職。メカニックや営業として働きつつ、道都大学短期大学部にも進学しました。「高校を出てすぐには大学へ行けませんでしたが、入社後チャンスに恵まれたので、業務の傍ら夜間に講義を受け、職業人、学生として学び多き時間を過ごしました」

 約7年間の勤務を経て、妻の父が立ち上げた「石山電気商会」に誘われて転職。ただ、電気工事については全くと言ってよいほど分からなかったため、職業訓練校に通うことに。

 「昼間は現場を回り、夜は学校で勉強する生活を1年間こなしました。無事に学課を修了して資格を取得し、これでひとまず落ち着いたかと思いきや、今度は、来る日も来る日も図面と向き合う日々が待っていました」と苦にする様子もなく、朗らかに語ります。

 社会人になってから毎日のように、昼夜を問わず勉学と職務に打ち込んできた河地さんですが、つらいと思った日はないそうです。「私の実家は米農家で、どんなに厳しい環境にあろうと、日々自分がやるべきことに黙々と向き合う両親を見て育ったからでしょう。勤めに励む背中を見せてくれたおかげで、今の私があります」

 1997年には義父から経営を引き継ぎ、社長に就任します。それまで、専務の立場で営業も現場も一通り見てきたことから、自社の課題についても把握。トップとして会社を維持・発展させていくため、新たな一歩を踏み出します。

河地靖幸 かわちやすゆき

#chapter3

後進を育て、女性の職人が活躍できる場を提供し、業界を支えていきたい

 「当社は、長らく木造住宅の電気工事を中心に扱ってきましたが、着工件数が減りつつあり、RC(鉄筋コンクリート)造や鉄骨造まで手を伸ばすべきだと考えていました」と河地さん。時代の変化の中で生き残るため、業容の拡大に取り組みます。

 「ある日、私どもの仕事ぶりを見た大手ゼネコンの担当者から、『うちで建てるRC造の建物をお願いできませんか』とご依頼をいただきました。当社にとってまさに渡りに船。二つ返事で快諾し、RCや鉄骨造の電気工事も引き受けるようになりました。個人の住宅から事業者の物件まで案件の幅が広がり、会社を成長させることができました」

 1966年から札幌電気工事協同組合にも加盟。河地さんは、市内数百の同業者が参画する組織で理事や支部長も歴任しました。

 「これからは、電気工事士を育てることに力を入れていきます。次代を担う若い世代や、女性にも興味を持ってほしいと思っています。電気工事というと、男性が主力のイメージがありますが、優秀な女性の職人が活躍できる場を提供し、業界全体を盛り上げていきたいですね」

 事業の運営に後進の育成と、精力的に活動する河地さん。日本の中小企業の多くが抱える問題に後継者の不足がありますが、その点については心配していないそうです。

 「3人の息子がいて、みんな当社で働き、支えてくれています。ある程度子どもたちに任せている部分もあり、いつバトンタッチしてもいいくらい。ただ、私は仕事が好きなので、もう少し続けるつもりです」

(取材年月:2023年12月)

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河地靖幸

顧客との信頼関係を大切にする電気工事のプロ

河地靖幸プロ

電気工事業

株式会社石山電気商会

1960年の創業以来、集合住宅や商業施設、公共施設などの電気工事を請け負う。対象エリアは北海道全域。日々高い施工品質とフォロー体制の向上を追求し、顧客に寄り添います。

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