PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

「聞こえ」の悩みに真摯に寄り添い、お客さまの「より豊かな暮らし」を叶える補聴器をアドバイス

補聴器のプロ

平岡昌三

平岡さん
カウンセリングのイメージ

#chapter1

補聴器のプロが在籍する「認定補聴器専門店」。「3カ月の無料貸し出し」でより良い「聞こえ」を実現

 「最近、人の話がよく聞き取れない」、「自分の名前を呼ばれても、気づかないことがある」など、「聞き取りにくさ」を感じたことはありませんか? 尾道市、東広島市、三原市で認定補聴器専門店を経営する、「有限会社 中国補聴器」の認定補聴器技能者・平岡昌三さんは、「まずは耳鼻咽喉科を受診してください」とアドバイスします。「聞こえにくさの原因はさまざまで、耳垢や中耳炎など病気の場合もあります。補聴器を買う前にまずは専門医の診察を受け、補聴器の使用が適切かどうか、きちんと診察してもらいましょう」

 専門医の診療の次にどんな販売店に相談するかがとても重要です。最近では販売形態も多様化し、専門店やメガネ店、催事販売や出張販売、さらには通信販売など、どこに相談すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。平岡さんは、「補聴器に関してどこに相談すれば良いか迷われたら、まずは常勤の『認定補聴器技能者』が在籍する『認定補聴器専門店』であるかどうかが、ひとつの目安になると思いますと話します。

 「認定補聴器技能者」とは、公益財団法人テクノエイド協会が認定する、確かな技能と正しい知識を持った「補聴器のエキスパート」のこと。全国で約4000人おり、平岡さんのお店では平岡さんを含め7人の認定補聴器技能者が活躍しています。「一人一人状況が異なるお客さまにきめこまかく相談に応じながら最適な補聴器を選び、調整やケアをしていくには専門的な知識が欠かせません。当社では相談医とも連携しながら、認定補聴器技能者が責任を持ってお悩みの相談にこたえ、補聴器を提案、調整しています」

 加えて平岡さんのお店では、より良い「聞こえ」を実現してもらいたいと、購入前に補聴器の無料貸し出しをしています。1週間や1カ月間無料貸し出しする販売店もありますが、平岡さんのお店では3カ月間無料で貸し出します。「なかなかこれだけの長期間、無料で貸し出しする店はない」と胸を張る平岡さん。しかしなぜ3カ月なのでしょうか?「実際に音を聞いているのは脳なんです。音の刺激の少ない状態に慣れてしまった『難聴の脳』にはトレーニングが必要です。最初の1カ月は今まで聞こえなかった音が聞こえるようになり、うるさくて大変に思うかもしれませんが、時間が経つにつれて脳も変化します。それを実感するのに3カ月はかかると思ってください。まずは3カ月、きっと聞こえ方が変わってきますよ」

#chapter2

普及率も満足度も低い日本の補聴器。認定補聴器技能者の適切な対応でお客さまの満足度もアップ

 一般社団法人日本補聴器工業会が実施した、聞こえと補聴器に関する実態調査「JapanTrak(ジャパントラック)2018」によると、日本における補聴器の普及率は14.4%。1位デンマーク53%、2位イギリス47.6%、3位ノルウェー42.5%の上位3か国と比べると、大きな差があることが分かります。もちろん国の支援の有無も大きく影響しているでしょうが、思った以上に日本は少ない印象です。また補聴器に対する満足度は38%と、1位のフランス82%と比べ、その差は歴然としています。

 補聴器の普及率も満足度も低いことについて、平岡さんは「欧米では補聴器に関わる方々は、国家資格もしくは公的資格の持ち主です。日本では国家資格がないため、それに準ずるものとして、認定補聴器技能者という制度ができました。正確な技術と知識を持った認定補聴器技能者を擁する専門店がお悩みの相談にこたえながら適切な補聴器の販売を担うことで、お客さまの満足度も上がると考えています」ときっぱり。

 全国に7651店あるという補聴器販売店(2016年日本補聴器工業会調べ)のうち、認定補聴器技能者が在籍する店は約25%とあまり多くはありません。平岡さんの経営する3店には、それぞれ認定補聴器技能者が常駐しているので、いつでも安心して相談することができます。

店舗

#chapter3

「聞こえることは、人生を変える」。お客さまととことん向き合い、豊かな人生をサポート

 地元の大手メガネ専門店で働いていた平岡さんが、尾道補聴器センターをオープンしたのが1987年のこと。「メガネをメインとしたお店では、『聞こえ』に関する悩みを相談したいお客さまの要望に十分応えることができない。補聴器の専門店で、一人でも多くの方に『聞こえる喜び』を取り戻してほしい」と独立しました。2006年には東広島補聴器センター、2018年には地元三原に念願の三原補聴器センターもオープンするなど、活躍の場も順調に広がっています。
 これまでの30余年を振り返り、「子どもの頃に補聴器を合わせた子が成長して、自分の子どもを連れてきてくれたり、初任給でネクタイをプレゼントしてくれたり。耳鼻咽喉科のお医者さんになって頑張っている子もいるんですよ。補聴器は長い付き合いになります。最初の補聴器がお客さまにとって適正だったからこそ、今につながっていると思えばうれしいですね」と微笑みます。

 高齢化が進み、加齢による難聴者の数も増えることが予想されます。また難聴と認知症・うつ病との関連も指摘されるなど、「聞こえ」の問題は生活の質(QOL)にも大きく関わってきます。「『聞こえることは、人生を変える』といわれるほど、非常に重要です。私は単に補聴器を販売するのではなく、お客さまの『聞こえ』の悩みを改善して、今までより豊かで充実した生活を提供したいと考えています。『聞こえ』で不安なことがありましたら、ご本人様でもご家族様でもお気軽にご相談ください」

(取材年月:2019年10月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

平岡昌三

補聴器のプロ

平岡昌三プロ

補聴器販売

有限会社 中国補聴器

昭和62年起業以来、「聞こえ」の悩みに真摯に寄り添いつつ、全てのお客様に実生活の中で3カ月程度、補聴器を満足の行くまで試聴して頂き、「聞こえる喜びと、豊かな生活」を取り戻して頂いています。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ広島に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または中国新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO