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「エタデン」の愛称で、江田島市内で家庭向けの電気工事サービスを展開

迅速な対応で島民の困り事を解決へと導く電気工事のプロ

向井雅文

向井雅文 むかいまさふみ
向井雅文 むかいまさふみ

#chapter1

IH調理器や照明、エアコンの設置、コンセント増設のほか、電球交換にも対応

 広島市内からフェリーで約30分、瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな江田島で「合同会社エタデン」を営んでいるのは向井雅文さん。ガスコンロからIH調理器への変更やコンセントの増設、カメラ付きインターホンやLEDの玄関灯、エアコンの設置など、家庭向けのサービスを中心に、小規模工場や店舗の電気工事も請け負っています。

 「当方では、『天井に着いている器具が古いので、おしゃれな照明に換えられない』『電化製品が増えたので、ブレーカーの容量を増やしたい』といったお声にも応えています。『電球が切れてしまったので交換してほしい』というご高齢の方のご要望も受け付けています」と向井さん。問い合わせが入った際は、できるだけ早く現地に赴くため、業務エリアを島内に限定していると言います。

 「部材の調達に時間がかかるなどして、ご連絡をいただいた日にすぐお伺いできない場合はあるとしても、とりあえずの対策をお伝えするなど、できることは最大限するようにしています。電気は生活に欠かすことができませんので、お客さまの困りごとは1秒でも早く解決してあげたいのです」

 2019年に創業し、早々にコロナ禍に見舞われましたが、現在まで依頼は切れ目なく続いているとか。「チラシをポスティングしたり、江田島市が発行する封筒に広告を掲載したり。地道な宣伝活動を通じて認知度の向上を図りつつ、一つ一つの現場を大切にしていった結果、リピーターさんの数も増えてきました。今では、『エタデン』の愛称で地域のみなさんに親しまれています」

#chapter2

電気工事士として、ボランティアで地元住民の困り事に応えたことがきっかけで独立

 1980年、江田島市に生まれた向井さん。市内の小中学校に通い、県立呉工業高校電気科に進学。当時は船とバスを乗り継ぎ、1時間半かけ通学していたそうです。

 高校卒業後は設備工事業者の中電工に就職し、呉営業所に配属。5年間の勤務を経て、畑違いのトラック運転手に転身します。「理由はよく覚えていないのですが、他の世界も見てみたかったんでしょうね」と振り返ります。

 その後も広島県内でいくつかの業界に従事し、結婚を機に2016年に江田島へ戻ってきました。帰島してしばらくは知人が運営しているトマト栽培の会社で働いていましたが、向井さんが元電気工事士だといううわさを聞きつけた地元住民たちから、「これ直して、あれ直して」と相談が舞い込むように。「お金をいただくわけにはいきませんから、ボランティアをしていたのですが、あまりにも数が多く、本業にも差し障りが出始めていました。けじめをつけなけなければと思い、独立することにしました」

 実務経験が豊富な向井さんですが、常に謙虚な姿勢を貫きます。「コンセントを設けるなど屋内配線は得意ですが、不得手な分野もあります。いずれの場面も入念な準備と慎重な作業を心掛けるとともに、状況に応じて、しかるべき人に頼るようにしています」

 顧客満足に努めることから需要が増え、趣味のウオータースポーツを楽しむ時間もないのが悩みの種。「妻には、『仕事が趣味になっているよね』と。唯一の息抜きは子どもと遊ぶことですね」と笑顔を見せます。

向井雅文 むかいまさふみ

#chapter3

後進を育成し、事業を拡充することでお世話になった業界に恩返しを

 日々、忙しく過ごす向井さんですが、現状に甘んじることなく、さらなる展望を描いています。「日本全体がそうであるように、少子高齢化により島の人口が減少していくことが予想されますので、会社の規模を大きくしていきたいなと。まずは法人化を目指したいですね」

 ただ、事業を拡大するには営業エリアを広げる必要が出てきます。迅速な対応をモットーにしていることから人員を増やし、広域をカバーしていくことを検討しています。「現在、社員は私を除いて一人だけなので、若手を採用し、育てていきたい」と語る背景には、自社の発展だけでなく、周囲に恩返ししたいという気持ちがあります。

 「これまでの人生、いろんな人に助けてもらいました。特に、同業者の方にさまざまなアドバイスをいただいたおかげで、今日までやってくることができました。今度は私がみなさんのお役に立つ番です」と向井さん。技術指導や試験対策などを通じて、若い世代の力になりたいと業界の未来も見据えます。

 「お客さまから、『突然停電した』と夜中にお電話が入り駆けつけたら、ブレーカーが落ちていただけとか、笑い話もたくさんありますが、そんなことも含めて江田島はのどかなところです。月並みかもしれませんが、現職の魅力はお客さまから直接感謝の言葉を掛けてもらえること。『ありがとう』『助かった』と言っていただくと、この道を選んでよかったとつくづく思います」。愛する江田島のため、向井さんは今日も汗を流します。

(取材年月:2022年11月)

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向井雅文

迅速な対応で島民の困り事を解決へと導く電気工事のプロ

向井雅文プロ

電気工事士

合同会社エタデン

顧客の悩みを1秒でも早く解決へと導くために、営業エリアは地元江田島市内に限定。たとえば、部材の調達が間に合わず工事に移れないときでも、応急対応の方法を伝えるなど、ベストを尽くします。

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