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療育の専門家集団による子どもの在宅ケアを通して、未来に多くの選択肢を

子どもと家族の未来を笑顔でいっぱいにする在宅ケアのプロ

立石一成

正面
立石さん腕組み

#chapter1

医療機関と療育の専門家が連携、発達障害などがある子どもの在宅ケアを実現

 「家庭に笑顔を」をキャッチフレーズに、小学生以上の子どもとその家族の日常生活を支援する「ミライこどもケア訪問看護リハビリステーション」。ADHD、自閉症スペクトラム、学習障害といった発達障害や精神障害、不登校などに対してサポートを行っています。
 広島市内をはじめ廿日市市・東広島・呉市などの周辺市町を活動エリアとし、利用者の自宅まで足を運びケアサービスを提供する専門事業所です。
 
 施設長の立石一成さんを含め、在籍する20人前後のスタッフは全て作業療法士や理学療法士、看護師といったリハビリや医療分野の有資格者。それぞれの職能ごとにチームを構成するとともに、利用者一人一人に提供するサービス内容にあわせて柔軟に連携します。

 「医師が『訪問看護サービスの利用が必要』と判断したご家庭を対象に、主治医の指示書に基づいて、看護師やリハビリの専門スタッフがご自宅を訪問します。医療機関やケアマネージャーが介入する地域連携支援体制による公的サービスの一環ですが、場合によっては自費での療養サポートにも対応しています」と立石さん。

 看護師による身体観察や医療管理のほか、理学療法士・作業療法士による子どもの状況や発達スピード・障害特性に合わせた生活支援、身体機能の訓練、精神面のケア、運動・知的発達のサポートなど。外出時の同行や、進学についての相談にも応じます。
 
 将来に不安を抱える家族の思いに耳を傾けるのも取り組みの一つ。
 「子どもさん自身ができることを一つずつ増やすことと並行して、家族が孤立することのないよう、精神面でもしっかりと支えます」

#chapter2

「どんな特性を持っていても、適切な環境が整えば自分らしく生きられる」を確信し、キャリアチェンジ

 立石さんは作業療法士として10年間、総合病院に勤務していました。発達障害についても学ぶうち、ある気付きがあったといいます。
 
 「忘れ物が多い、宿題を全くしない、板書が苦手といったことが顕著なうえに、他人からの評価にも無頓着。自分にも思い当たる要素がいくつもありました。これまでコンプレックスを感じることがなかったのは、夢中になれるサッカー競技とチームメイト、鷹揚ともいえる母の子育て法が幸いしたのかもしれません」

 やがて立石さん自身も一児の父親に。自らの子ども時代をじっくりと振り返ってみると、胸に浮かぶのは「どんな特性を持っていても、本人に適した環境があれば、自分らしく生きることができる」との思いでした。

 広島市内にある子どもの訪問看護事業所の存在を知り、活動の場を移した立石さんは、児童に特化した訪問ケアの現場で、今後の更なる取り組みの必要性を痛感します。

 「療育支援は、外出が難しい子どもとその家族のニーズに応えるには数が足りておらず、まだ十分に支援を届けられていないというのが実状です。不登校や引きこもりといった状況であっても、医療的な要因が隠れているケースでは医師の診断を基に訪問し、アプローチすることもできます」

 「全国に取り組みを広める一歩になれば」と事業所の立ち上げを決意。
 「思い立ったら即行動できること、このプラス思考も個性と言えるかもしれませんね。急なキャリアチェンジで家族を驚かせましたけど」と笑います。

立石さんと子ども

#chapter3

柔軟な働き方や専門性を生かした組織作りで、スタッフとその家族、社会全体にも笑顔あふれる未来を

 「笑顔を増やす取り組み」は、利用者の家庭に限ったものではありません。
 「自身に心のゆとりや活力がなければ、適切なケアを行うことができないと考え、一緒に働くスタッフとその家族も含めた、社会全体に向けてのメッセージでもあるんです」と立石さん。
 
 事務作業の時間的ロスを抑え、スケジュール調整は個人の采配に任せた柔軟な働き方を導入。フレックス体制を基本とし、家事や育児と仕事の両立ができる働き方を推奨しています。

 「精神的な負担を一人で抱え込まないよう、情報共有にSNSやカレンダーアプリ、電子書類といったツールを活用。各職種の専門性を取り組みに生かせるような組織作りで、誰もが誇りを持って意欲的に働ける環境づくりに努めています」

 これは系列の放課後等デイサービス・児童発達支援の通所施設「ミライこどもケア発達支援教室」(安佐南区川内)に在籍するリハビリや保育の専門スタッフも同様だとか。
 「トランポリンや壁面ボルダリングなどの運動設備を備えた、カラフルなマット敷きのフロアには、未就学児から18歳までの子どもとマンツーマンで触れ合うスタッフの元気な声が響き渡っています」

 立石さんは特技でもあるサッカーを運動療育に活用する「療育サッカー」も導入したいと検討中。
 「プレーの中で、私が社会性を養い、迷いなく育ってきたように、多くの子どもたちが未来の選択肢を増やす“足がかり”の一つにできればうれしいですね」

(取材年月:2023年12月)

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立石一成

子どもと家族の未来を笑顔でいっぱいにする在宅ケアのプロ

立石一成プロ

作業療法士

ミライこどもケア訪問看護リハビリステーション

医療機関と連携し、療育の専門家が子どもの障害や成長、不登校・引きこもりといった事情に合わせて、日常生活だけでなく学習や運動など在宅でのケアサービスを提供。笑顔に満ちた未来を描ける環境づくりに努めます。

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