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住宅の坪単価とは?

福田峰雄

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テーマ:家づくり成功の法則

今日のテーマ「住宅の坪単価」 1
見学会やセミナーなどで皆さんが気軽に、「この家、坪いくらですか」なんて良く聞かれます。
家の価格を知るために、坪単価を気にされる気持ちは良くわかります。なぜなら、家造りの専門家の私でさえ自宅を建築する際は自分の家がどのくらいの坪単価になるのかは、心配はしましたから。

それはなぜか?つまり、新しい家に住むまでに、総額で一体いくらくらいの費用がかかるのかを、まず、自分の頭の中で計算できなければ計画自体が成り立つか、成り立たないのかが解らないからです。
 もし、計画自体が成り立たないのであれば現場見学会に今行くことよりも、貯金をするための方策を立てたほうがいいかも知れません。このことはほとんどの方が抱える悩みだと思います。
 
ここで一つご注意があります。それは、仮に私が「この家、坪いくらですか」という質問に答えたとしてもあなたの家造りに役立つ知識には、あまりならないということです。つまり、家を建設するときにかかる総額で、一体いくらくらいの費用がかかるのか?と言う事が解らないからです。
 
そこで、総額でいくらかかるのか?が解る、2つのチェックポイントをお話します。

チェックポイント1.坪単価には、何が含まれているかを確認する。
 
実は、建築業界では、坪単価を表示する際に、ここまでは必ず含まなければならない。と言う決まり事がありません。決まり事がないので、どこまでを坪単価に含めるかは、それぞれの建築会社によって全然異なります。ですから、例えば、「坪50万円です」と言っても、「坪28万円の家です。(ただし、北海道仕様の断熱材や断熱サッシ、食器棚、網戸、カーテンレール、照明器具、ホタルスイッチ、コンセント、仮設費用はオプションです)」といっても、どちらでもいいのです。
ちなみに、(  )のなかは、言っても言わなくてもかまわないわけですから。
 
例えば、最高性能の北海道仕様の断熱材や断熱サッシと言っても日本には、寒冷地もあれば冬北海道ほどでもない地域では逆に夏が極めて暑い、これからは温暖化が進みもっと夏が辛くなる。そうするとそれらの装備は冬だけのものではないから、「北海道に合わせなくても大丈夫」と言うセールストークにはうそがあると解ります。なので、一番貧弱な装備を基本価格にしている業者よりも、考えられる最高の性能で、80年の耐久性能で坪50万円代と言う業者のほうが坪28万円と言う業者よりも信頼できるのに。と私は、思うのですが。
 ここで、私がお伝えしたいのは、親切な会社と親切でない会社の見分け方ではありません。どうしてもお伝えしたいのは、建築会社によって坪単価に含まれるものが違うと言うことです。坪単価を聞いたときに
は、あわせて必ず何が含まれるのか?を確認する必要があるということ
・・・続く

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福田峰雄
専門家

福田峰雄(一級建築士)

有限会社福田建設

住宅の温熱性能を高めることで、室内の温度差が小さい快適な住環境を実現。暖房の使用を抑えて環境にも配慮する。三世代が住める耐久性や、美しさを追求したデザインにより、長く快適に住める家を提案する。

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