リノベーション建築家としてカーボンニュートラルを考える
足し算から考えるリノベーション
私たちが考えるリノベーションは既存住宅から多くのものを剥がしません
理由はこのような事です
- リノベーションのコストが上がる
- 作り変えることで新しくなった部分の劣化(※)が再びはじまる
- 産業廃棄物として処分する廃材が増える
※私たちのビンテージリノベーションの考え方
傷は『新建材を使ったリフォームでは劣化』
『リノベーションでは味に変わる』
他にもいろいろあります・・
逆の発想で壁を足す・・・
空間に壁を足すことで作用する雰囲気づくり
↑この壁は何もない空間の中に新しく加えています
壁を足すことで叶うこと
- 目線を遮る壁になる
- あかりを灯せば癒しの演出効果となる
- 建材を組み合わせることで壁に深みのある表情がでる
写真の壁で左右は節のある柱(安価な柱)
その横のグレーの部分は木毛セメント板と言う建材
→言葉の通り木をスライスし、セメントをつけて固めた建材です
❖この建材をかき揚げに例えると玉ねぎが木毛、つなぎがセメントと言ったところですね
真ん中の四角い模様は『ウッドタイル』と言う劣化しづらい木の様に見えるタイル
こんな建材を足し算で組み合わせつくる壁がヴィンテージリノベーションのイメージにとても合っています
世の中にごまんとある建材の中から、何をチョイスし、どう重ねるかの足し算がリノベーション建築家には必要な算数になるわけです